阪神高速の1号環状線および16号大阪港線 は、大阪都心部の都市活動や市民生活を支える大動脈の役割を担う重要な路線です。 現在、湾岸・神戸方面から都心に向かう、大阪港線東行きから環状線北行きには直接接続されて無いため、環状線北側に接続している11号池田線や12号守口線に向かうには一方通通行の巨大なルーレット状になっている環状線の南半分をグルリと半周する必要があります。
また、大阪港線の阿波座付近は、神戸線との合流部と阿波座出口の分合流が近接しているため交通の錯綜が発生しており、環状線の信濃橋付近においても、大阪港線の渡り線の合流部 と土佐堀出口の分流部が近接しているため交通の錯綜が発生し渋滞が多発しています。この様な状況を打破する為に、大阪港線東行きから環状線北行を直接結ぶ渡り線の建設工事及び、渡り線前後の各幅工事が行われています。
【過去記事】
→阪神高速-西船場JCTの建設状況 15.01
【出典元】
→阪神高速の取り組み > 阪神高速の建設中道路 > 西船場JCT
西船場JCTの建設に合わせて、大阪港線の約800mが1車線拡幅される他、環状線も土佐堀出口までの約710mの区間が拡幅され、この区間は4車線になります。
こちらはオリックス本町ビル付近に建設される、信濃橋渡り線の様子です。オリックス本町ビルが角にある為、空間的な余裕が無いので「どうやって接続するんだろ?」と思っていましたが、オフィシャルサイトの完成予想図を見ると、急カーブで強引につなげる様です。
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現地の様子です。前回の撮影が2015年1月頃だったので約6ヶ月ぶりの取材です。
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高架橋脚の様子です。半年前に比べると増築された高架橋脚がかなりふえました。
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増築部のアップです。既設のコンクリ橋脚と増築部は色が異なっています。
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既設部分と増設部分の分離を防ぐ為に強度アップ手段として、アンカーボルトとワイヤーで補強しています。アンカーボルトとは、機械・柱・土台などを据えつけるためにコンクリートの基礎などに埋め込むボルトのことをいい、基礎ボルトとも呼ばれます。
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真横から橋脚を見た様子です。柱の部分も増築分の重量増加に対応する為補強されています。
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各幅部分を西に向かって見通したアングルです。
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最後は環状線側を見通したアングルです。橋脚の増築部がかなり増えた事が良く分かります。