JR西日本は2019年6月21日付けのニュースリリースで、関空特急「はるか」の増結用に新型車両271系電車を計18両(3両編成6本)新造し、既存の281系「はるか」6両編成に271系「新型はるか」3両編成を加え9両編成に増強、一列車あたりの座席数を現在の1.5倍にすると発表しました。
外観は281系「はるか」のデザインを継承。車内はモバイル用電源コンセントを全座席に導入し、大型スーツケースに対応した荷物スペースや、客室内・デッキ部の防犯カメラ、4か国語対応の案内ディスプレイが設置されます。また281系と同様、フリーWi-Fiが提供されます。
【出展元】
→特急「はるか」へ新型車両を投入します!~両数が増えて便利に快適にご利用いただけます
左が従来型の281系、右が新型271系です。走行写真が撮れなかったので、今回の記事は車内設備がメインの内容となっています。
側面表示器の様子です。フルカラーLEDで「はるか」のロゴマークが再現されています。
車内の様子です。従来の281系「はるか」のデザインを受け継ぐダークブラウンのシートが並んでいます。
後ろから見た様子です。客室の高さは従来型の2,150mmから70mm高い、2,220mmとなりました。天井が高く広々としています。
シートはJR西日本の在来線特急の標準型で、シートモケットの色は異なりますが、基本構造はサンダーバードの683系4000番台や新快速の有料座席サービス「Aシート」じ同じモノです。
シートをジックリみてみます。ハイバックなのでプライベート感のあるシートです。
フルリクライニングさせると、こんな感じです。
シート背面の様子です。
テーブルはこんな感じです。
背面にフックがあります。コンビニの袋などを吊り下げるのに便利です。
枕カバーにはチケットホルダーがあります。
各座席にコンセントが付いています。全座席へのコンセント搭載はJR西日本の在来線特急の普通車では初となります。
カーテンの様子です。
荷棚と天井の様子です。日中は問題ありませが、夜間は荷棚の下が若干暗く照度不足な感じがしました。
天井が高くなったので683系4000番台などに比べると広々した感じがしました。
座席番号の様子です。
妻面に設置された車内案内装置の様子です。大型液晶ディスプレイを2機搭載しており、停車駅案内などの日英中韓4カ国語で表示していました。
画面が大きく客席からの視認性が大幅にアップしました。
客室、荷物置場、デッキに防犯カメラを搭載しています。
荷物置場はセキュリティ確保のために客室内に設置され、281系より広い空間を確保しています。
荷物置き場の上段の様子です。国際線利用者が大幅に増えたので、荷物置き場も特大サイズのスーツケースを見据えた形状となっています。
乗降ドアーの様子です。こちらも大型スーツケースを見据えたワイドタイプとなっています。
客室とデッキを隔てる客室ドアの様子です。こちらも大型スーツケースに対応するため、両開きとなっています。
妻面に設置されたLEDの様子です。
洗面台の様子です。
ハローキティのステッカーが張られていました。
車イス対応トイレの様子です。
男子トイレの様子です。
初めて乗車した新型はるか271系。JR西日本の在来線特急車をベースにしつつ、国際線利用者のニーズに合わせて若干カスタマイズした、とてもスタンダードな車両だと思いました。683系4000番台から続く客室デザイン、シート形状、設備はおなじみのモノばかりで新鮮さは感じませんが、それぞれのクオリティーは高いので快適性は高かったです。
欲張りな要望ですが、683系4000番台ベースの車両からフルモデルチェンジした、デザイン的にブレイクスルーした新型車両が見たいと思いました。