驚きのニュースリリースが入ってきました。近鉄は2015年11月13日付けのニュースリリースで、昭和 33年に製造した世界初の 2 階建て高速電車 10000 系初代ビスタカー以来、長年に亘って汎用特急で使用してきたオレンジと紺のツートンカラーを、クリスタルホワイトを ベースにブライトイエローとゴールドを加えたフレッシュなカラーリングに変更し、近鉄特急の新た なイメージを創出すると発表しました。近鉄特急のカラーリングが変更されるのは、実に57年振りとの事です。
新塗装化の先陣を切るのは 「22000 系ACE」。バッタの愛称で呼ばれる事もある汎用型特急車の主力車種です。22000系は今回のリニューアルでは、インテリアデザインも一新され、座り心地を向上させて装備の充実を図った新シートに更新されるほか、車内案内表示器や行先表示器のカラーLED 化による分かり易い案内表示、トイレの温水洗浄便座を採用、椅 子対応の多目的トイレの設置、ドアチャイムなどバリアフリー化への対応を進めるとともに、喫煙室を設置 して分煙の強化が図られます。さらに、車内照明やヘッドライトなどすべての照明に LED を採用し、省エネ化も図られます。
【汎用特急車カラーリング変更概要】
1.対象車両 特急車456両のうち、連結運転を行う汎用特急車(一部を除く)
広軌線:
12400系、12410系、12600系 ・・・ 40両
30000系 ・・・ 60両
22000系 ・・・ 86両
22600系 ・・・ 32両
狭軌線:
16000系、16010系 ・・・ 10両
16400系 ・・・ 4両 16600系 ・・・ 4両
計236両 ※狭軌線・・・南大阪線、吉野線
【出典元】
→近鉄特急のイメージが大きく変わります!(PDF)
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【 22000系 ACEリニューアル概要 】
1.運転開始日 平成27年12月13日(予定) 4両×1編成
2.対象車両 22000系 86両
※今年度は4両×3編成12両のリニューアルを実施、平成31年度までに全車両のリニューアルを完了する予定
【22000系 リニューアルのポイント 】
1.新カラーリングで近鉄特急の新たなイメージを創出。
2.旅行やビジネスでの利用など様々なシーンに対応できる、軽やかさと落ち着きのあるインテリアでお客様をおもてなし。シート表布はツイードパターンをモノトーンカラーで仕上げ、床には 重厚感あるブロック柄デザインの床敷物を採用し、ゆっくりとくつろげるデザインとする。
3.シート 座面や枕部分の形状、クッションの最適化により快適性を向上させ、ゆったりくつろげるシートに変更。また、コンセント、カップホルダー、物掛フック、かさホルダーを設置して利便性を向上させたほか、肩グリップ上面には座席番号の点字シールを設置し、バリアフリー化も進める。
4.照明、案内表示車内の照明およびヘッドライトなどすべての照明にLEDを採用し、省エネ化。また、大型のフルカラー表示が可能な車内案内表示器と行先表示器により、より解りやすく。
5.その他の主な追加設備 車椅子対応多目的トイレ(オストメイト付)、温水洗浄便座(全トイレ)、喫煙室(客室内は全席禁煙) 自動販売機(4両編成のみ) ※温水洗浄便座は平成 20 年度の新造車から設置しており、既存車両にも順次取り付け中
★近鉄特急に絡む情報をまとめると・・・
1,近鉄特急の汎用車のカラーリングが57年ぶりに新デザインに変更。オレンジと紺色のツートンカラーは消滅する。
2,1992年の初登場から23年が経過し経年劣化が目立ってきた22000系ACEに対して大規模リニューアルを実施する。
3,近鉄は以前の発表で約460両ある特急用車両の4割超(約200両)を、数年かけて新型に置き換えると発表しており、30000系以前の旧世代車は何れ新型に置き換えられる。
4,近鉄社内の「次世代特急プロジェクトチーム」が特急サービスのあり方を全面的に見直しており「名阪特急」を中心に今後の特急施策についてさまざまな検討を重ねている。さらに次のステップ では、「伊勢特急」のさらなる充実についても検討を予定している。
今回のニュースリリースと過去の発表から、近鉄特急の今後の動きがなんとなく見えてきました。まず旧世代車は新型で置き換えると発表されていますが、今回のニュースリリースで「名阪特急を中心に検討をしている」との記載がある為、近い将来にアーバンライナーの次世代車が大量投入され、捻出されたアーバンライナーの現行車で旧世代車を置き換えるのではないでしょうか。
名阪特急を新型で置き換え、玉突きで旧世代車の淘汰を進めつつ、大規模更新が行われたビスタカーに続き22000系ACEをリニューアルする事で、特急車全体のサービスレベルの引き上げを図る。トドメに、伝統を打ち破り大胆にカラーリングを変更する事で近鉄特急のイメージを一気に変える。そんなストーリーが思い浮かんできました。実際にどのような動きになるかは蓋を開けてみないと解りませんが、これから数年間の近鉄特急の動きはかなり面白くなりそうです。
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「鉄道ファン」より・・・http://railf.jp/news/2016/11/05/201000.html
“吉野特急、新旧塗装による異形式4編成で運転”
2✖️4の8両編成ですが、先頭の2両が最近新塗装に変わった近鉄最古参形式「16000系」ですね(^o^)
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着々とその数を増やしてきています。そして最近では、南大阪線の最古参形式16000系の新塗色編成も登場しました。
私も実物を見ましたが、なかなかよく似合っているなぁと感じました。昭和の頃の近鉄特急の面影を色濃く残す車両だけに、最初は違和感があるのかなと思ってましたけど、それがいい感じになじんでましたよ(╹◡╹)
まだまだ活躍する姿を見れそうでうれしいです。
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http://railf.jp/news/・・・22000系と12410系の4連×2本の8連で運転されました。これからはこういう光景も珍しくなくなっていくのでしょうね。
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http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/symphony.pdf
~ゆったりとした時間を楽しむ、上質な大人旅へ~ 南大阪線・吉野線観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」が平成28年9月10日デビュー!
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この新しいカラーリング、気に入りました。なんだか新時代の到来を告げるかのようで(*^-^*)
12200系は、確実に引退することでしょうね。しかし意外だったのが、南大阪線で使用されている16000系もリニューアル対象に含まれていることです。
だいぶ年季の入った形式ですよ、これは(;^ω^)
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出来ればカラーリングは変えてほしくない、というのが個人的な感想です。