民鉄最高級のグレードを誇る近鉄のフラッグシップ「しまかぜ」。2013年登場
近鉄特急は、昭和22(1947)年10月8日に、上本町~名古屋間(当時は伊勢中川駅乗り換え)で日本の民鉄で初めて座席定員制の有料特急の運転を開始、2017年10月8日に登場から70周年を迎えました。当初、上本町 ~名古屋間1日2往復で運転を開始した近鉄特急ですが、今日では大阪~名古屋間のみならず、伊勢志摩、京都、 奈良、吉野などを結ぶ一大特急ネットワークを形成、1日の運転本数は約400本、運転頻度、本数共に私鉄としては日本最大の規模まで成長しました。
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名阪特急アーバンライナーの新鋭アーバンライナー・ネクスト。
近鉄は大阪府・奈良県・京都府・三重県・愛知県の2府3県に営業キロ約500kmの路線網を擁する日本最大の私鉄です。その為、近鉄沿線は大都市近郊の通勤輸送から、過疎地域や山間部がのローカル輸送まで多岐にわたっており、大都市圏並の輸送量を持つ路線の割合は全体の30%、残りの70%は閑散路線で構成されています。
ネクストの登場に合わせてリニューアルされ、「Plus」にアップグレードされたアーバンライナー。
近鉄は長大な路線を有する為に全体で見ると輸送密度は低く、大都市圏を中心に路線を展開し営業距離が近鉄よりも遥かに短い阪急をはじめ阪神・京阪など各電鉄と比較すると近鉄路線の採算は厳しくなります。その弱点をカバーするために、特急専用車両を使用し、全席指定、かつ高速輸送、旅客の需要に合わせた運用を行い、それらのサービスの見返りとして、特急料金を徴収して長大路線の維持管理運営を行なう原資としています。ちなみに近鉄の17年3月期の旅客運輸収入1487億円のうち、特急料金収入は200億円弱となっています。
アーバンライナーのデザイン候補の1つが採用された伊勢志摩ライナー。1994年登場
【出典元】
→朝日新聞デジタル>新たな観光特急で沿線活性化を 近鉄社長インタビュー
70週年を迎えた近鉄特急ですが、その始まりである名阪特急の次世代特急の投入が検討されています。 近鉄の和田林道宜 社長は朝日新聞の取材に対し、大阪―名古屋間を結ぶ新型特急の投入など今後の展開について、以下の様に語ったそです。
▼引用始め
アーバンライナーや伊勢志摩ライナーをつくった時のように『こんなものができたのか』と思ってもらえる新しい特急をつくりたい。ニーズが多様化しているので、ビジネスにも観光にも使いやすくする。デザインなどを詰めており、年末には発表できると思う。アーバンライナーの名前をつけるかどうかや、料金設定も考えているところだ。スピードアップは考えていない。上質で快適な移動空間を、提供できる価値として大事にしたい。
南大阪線のフラッグシップとして登場した「さくらライナー」。
また、名阪特急に次世代車両が大量に投入されれば、現在のアーバンライナーが玉突きで、老朽化している汎用特急の着替えに転用される事が予想されます。このあたりの車両の転配属も注目ですね。
次世代名阪特急の妄想をふくらませつつ、70周年を迎えた近鉄特急のバラエティ豊かな特急車を見てゆきましょう。こちらは汎用特急の最新型、22600系です。ニックネームは「Ace」。読みはエース。通称スズメバチ。
22000系。特急車両では初めてVVVFインバータ制御を採用。2016年から全車のリニューアルが行われています。ニックネームは大文字で「ACE」。読みはエー・シー・イー。通称バッタ。
新カラーを纏う22000系。右はオリジナルカラー。
近鉄と言えば2階建てのビスタカー。こちらもリニューアルされビスタEXとなった30000系。
12200系です。1970年に開催された大阪万博に歩調を合わせて特急利用客が増加したことで1976年までに中間車も含め168両、56編成が製造されました。近鉄の汎用特急の中では古参のグループで、置き換えを予定してる為か?新塗装化の対象外となっています。
近鉄16000系電車です。南大阪線の汎用特急として1965年に登場しました。近鉄特急の中では最古参のグループです。まさかの新塗装化でファンを驚かせました。
南大阪線の観光特急、青の交響曲(あおのシンフォニー)です。
特急車のアコモデーションもドンドン良くなっています。まずは最古参、16000系の車内から。1965年登場の車両とは思えないほど、良く整備されています。
アーバンライナーPlusの普通車の車内です。
最新型の汎用特急、22600系の車内です。改良型ゆりかごシート、座席コンセント、ウォシュレット付きトイレ、など最新の設備を持っています。
汎用特急22000系リニューアル車です。従来の赤色系のシートモケットが一新され、シックなグレー系のカラーリングに変更されました。肉厚で機能的なシートは新世代を感じさせます。
さくらライナーのDXシートです乗車時間1時間程度の特急には勿体いぐらいの出来栄えで驚愕しました。
観光特急、青の交響曲の車内です。これまた凄いシートです。
70周年を迎えた近鉄特急。年末には次世代名阪特急の概要が発表される様なので、これから慌ただしくなりそうです。多種多様な車両達を使って1日約400本の特急が2府3県を縦横無尽に走るネットワークは、これから生き残りをかけて更に磨きがかかる事になりそうです。
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新型特急車両の発表と同時に新型通勤車両の発表も期待したいですね。2020年までに約70両の省エネ車両導入を目指す、ということは通勤車両だと思いたいです。それと、せめてシリーズ21の各車両くらいは車内の液晶ディスプレイ設置をしてほしいです。南海の1000系や阪急の7000系、阪神の5500系に京阪の6000系や大阪市営地下鉄の新20系はリニューアル時に設置されてるのに近鉄だけはシート張り替えだけ、ってなんでやねんと思います。
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う~ん、、、
なんかものすごく近鉄愛を感じる記事です。。。
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35年前。私が小学校のときに走っていた車輌。ラビットカーを除けばほぼ現役で活躍中。南大阪線の電車って明らかに、他の広軌線車輌に比べて、モーター音がうるさい。しかもノッキングがひどい。良く揺れる(カーブが多い?)、夏は冷房の冷気も全体に行き渡らない、冬は暖房効かなくて足元が強烈に冷える。乗車時間が短いから我慢しますが、いいかげんに入替えましょうよ・・・6020系!!
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通勤型の新車も導入してほしいところです。私も近鉄沿線民なのでこれは痛感してます。
ただこの新型特急車にももちろん期待はしています。いずれにせよ楽しみです( ◠‿◠ )
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名古屋線にも新車プリーズ
横のJR東海は313系で奇麗なのに近鉄はボロのみ
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一般通勤電車の新型はいつ?
もう10年ないんですね・・・