関西国際空港は昨日発表のニュースリリースで、新たに格安航空会社(LCC)向けのターミナルビル「第3ターミナルビル(T3)」を整備すると発表しました。基本施設となる駐機場、スポットなどは2015年度中に供用を開始し、新ターミナルビル「T3」は2016年下期供用開始を予定しています。関西国際空港には現在、LCCが国際線で9社週140便、国内線で2社1日28便運航され、日本最大のLCCハブ空港となっています。関空では、現在のT2の処理能力が近く限界が生じると予測される為、今後の拠点LCCの成長とアジアの需要を取り込むことをめざしてT3の整備を決定しました。
【出典元】→新関西国際空港株式会社ニュースリリース(PDF)
現在稼働中の第2ターミナルビル(T2)は、延べ床面積約3万平米、スポット数9、年間処理能力400万人の容量です。第3ターミナルビル(T3)を新設し、第2ターミナルビルビル(T2)を改修する事で、LCC専用ターミナルビルの容量は大幅にアップし、延べ床面積約6.3万平米、スポット数20となり、年間処理能力は現在の約2倍となる800万人まで増強されます。
第3ターミナルビルの建設地は駐車場を挟んだ第2ビルの向かいです。新ターミナルビルの規模は平屋一部2階建て延べ約3万3000平米で、第2、第3ターミナルビルの間にはチェックイン棟が新設され、第2ターミナルビル(T2)は国内線専用、第3ターミナルビル(T3)は国際線専用ターミナルとして使用されます。また、中大型機に対応する駐機場とスポット(6機)も新たに整備され。小型機は11機が駐機でき、第2ターミナルビルを含めると合計20機まで対応する。第3ビルの隣には、さらなる拡張用地を確保する計画です。