『W Osaka(ダブリューオオサカ)』は、世界最大のホテルチェーン、米マリオット・インターナショナルが展開するラグジュアリーブランドの一つで、2021年3月16日にオープンしました。同ブランドとして日本初進出です。
これまでのラグジュアリーホテルとは一線を画する、エッジの効いたスタイリッシュなデザインや、遊び心とエネルギーに満ちた空間構成を特徴としており、全く新しい高級ホテルのカタチを示したホテルとして幅広いジャンルの著名人から注目を集めており、今までにない新たなラグジュアリー体験を提供しています。
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W Osakaの特集2回目は客室編です。この写真はレセプションの様子ですが、チェックインカウンターが宇宙船の様なデザインで驚きです。
レセプションの天井はこんな感じです。もはや比喩表現が難しい良く解らない領域に突入しています。
それでは客室に向かいましょう!客室階のエレベーターホールの様子です。
客室階に到着しました!ロビー階とは一転して前衛的なデザインですが、シックな装いに変わりした。
客室階の廊下の様子です。W大阪は、客室フロアごとに、アンビエントライトの色が異なっており、偶数階が海をイメージした『ブルー』、奇数階が『桜の花』をイメージしたピンクとなっています。今回はブルーのフロアにアサインされました。
マーベラスキングスイート(80㎡)
今回宿泊したのは・・・マーベラスキングスイート(80㎡)です!ボトムの部屋をポイント泊で予約していましたがSNA(スイートナイトアワード)を使って4段階アップレードされました。
SNA(スイートナイトアワード)とは?
SNAは、マリオットボンボイ上級会員特典の1つで、50泊/年または75泊/年の宿泊実績をクリアすると獲得できる「年間チョイス特典」の1つです。
かみ砕いて説明すると、SNAはスイートルームを含む上位客室へのアップグレードを申請する事が出来る電子チケットの様なもので、「年間チョイス特典」でSNAを選ぶと、1度に5回分の有効期限付きUPG権がもらえます。
ただし、SNAが通るかどうかは、その時々のルームの空き具合などで決まるのでSNAを申請したからといって100%スイートルームにUPGされる訳ではなく、上級会員も増加しているので否決される場合も多々あります。
W大阪は他のホテルに比べるとスイートルームの数が圧倒的に多いので、比較的SNAが通りやすいホテルと言われています。
分譲マンションの様な「リビングルーム」
マーベラススイートは、スイートルームなので「リビングルーム」と「ベッドルーム」の2エリアに分かれています。こちらは客室入り口側にあるリビングルームの様子です。
リビングルーム奥から入口(写真右奥)を見た様子です。ここだけでも充分過ぎる広さがありますね。
リビングルームには、分譲マンショにありそうな、三人掛けの本革のソファーが置かれていまいた。
ソファーとコーヒーテーブルの様子です。このテーブルには光を反射する仕掛けが施されており、夜間は天井に不思議な模様を映し出してくれます。
リビングルームにはショットバーの様な、背の高いテーブルと椅子があります。
テーブルの上にはウェルカムスイーツが置かれていました!たこ焼き・・を模したシュークリームで、ソース部分はチョコレートでした。普通に美味しいです(笑)
ソファーに腰掛けて見た、リビングルームの様子です。窓側にはミニバーコーナーがあります。アップで撮りたかったのですが、鏡張り過ぎて映り込み不可避だったのでアップの写真はありません。
ネスプレッソカプセルは無料ですが、その他のスナックや冷蔵庫のドリンクは有料です。冷蔵庫には持ち込み品を冷やせる空きスペースがありました。
夜の顔を持つホテル
写真手前がリビングルーム、右の廊下を奥に進むと、ベッドルーム&ウェットエリアがあります。
そして、w大阪が本領を発揮するのは「夜」になってからで、昼間とは全然違う雰囲気が出てきます。日没を迎え暗くなってくると、客室内の照明が際立ってきます。
ソファーの様子です。ブルーの光を放つアンビエントライトが凄いです。。
たこ焼き風のシュークリームが置いてあったテーブルもご覧のとおりのオシャレさです。
ウォークインクローゼットとトイレ
リビングエリアには大きなウォークインクローゼットがあります。
クローゼットの奥には、遊び心満載のサプライズが隠されています。これは、アート・グループの「eBoy」がデザインした、大阪屈指のランドマークが描かれたピクセルアート。あべのハルカスやかに道楽の看板、大阪城、梅田スカイビルなどが見て取れます。
W大阪といえば黒色のガウン!これがメチャクチャカッコイイので、着るだけで気分が上がってきます。もちらん着心地も最高でした。
黒色のガウンとおそろいのスリッパ。コーディネートを決めて映える写真を撮ってみては如何でしょうか(笑)
こちらはトイレの様子です。居室と統一間のあるデザインで纏められていました。
日常からエスケープする「ベッドルーム」
いよいよベッドルームに突入です!
今回宿泊したマーベラススイートは南東角部屋で御堂筋を見下ろす最高のロケーション、さらに天井から床まで広がったパノラミックウィンドウが素晴らしい!!
ベッドは幅203cm × 長さ203cm × 高さ610cmのキングサイズ。寝心地は相当良かったです。
窓側からベッド側を見た様子です。もうベッドルームだけで、普通の高級ホテルの上級客室ぐらいの広さがありますね・・。
ベッドルームからウェットエリア側を見た様子です。透過性のある白乳色のスライドスクリーンで仕切る事が出来ます。この写真はスライドスクリーンを閉じた状態です。
W大阪の世界感を体現する様なテレビスタンド。特注品の木製スタンドにVESAで固定されていますが、床に向かって電源ケーブルなどが目立たない様に、細かな工夫が見て取れました。
ベッドを真正面から見た様子です。
ナイトテーブルの様子です。Bluetooth接続のスピーカー兼目覚まし時計がありました。
ナイトパネルはこんな感じです。USB給電ポートやACコンセント、照明制御の各種ボタンが配されています。注目は「escape」ボタン。これは夜になったら真価を発揮するボタンです。
ベッドサイドの窓際にあるソファー。座り心地はイマイチですが、かなりの大きさがありゴロゴロする事が出来ます。
このクッション、最高ですね!
ウェットエリア
続いてウェットエリアを見て行きましょう!写真のスライドスクリーンの奥がウェットエリアとなっています。
ウェットエリアの様子です。客室に比べると落ち着きのある空間となっており、壁面も床も高級感のある石張りで質感がメチャクチャ高いです。
W大阪は前衛的なデザインで『チャラい』イメージがありますが、使われている素材は『ホンモノ』ばかりなので、デザインが計算されし尽くされた『高級ホテル』である事を実感出来ます。
巨大な女優ミラーの様な鏡。ドレッサーはダブルボウルで広々です。
全くつなぎ目がないボウルが美しい。Wの世界感を際立たせる為に相当コストを掛けている事が解ります。
アメニティ類はこんな感じです。
続いてバスタブ側を見て行きましょう!
パノラミックウィンドウの側に置かれたバスタブの様子です。過去一見晴らしの良いビューバスでした。バスタブは写真で見ると小さく感じますが、相当な大きさがあり身長180cmの僕が入っても余裕綽々でした。
バスメニティは、イタリア・パルマ発祥のサスティナブルなヘアケアブランド「davines(ダヴィネス)」の「MOMO(モモ)」シリーズ。ボトルがメチャクチャ大きいくてビックリしました。
ビューバスに浸かりながら大阪の街を見下ろす・・ヘブン状態。
日常からエスケープする夜
夜の顔を持つホテル「W大阪」。日没を迎え辺りが暗くなってくると、その本領を発揮します。
間接照明が輝き出したベッドルームの様子です。
天井付記の照明プランが凝っていて、空間をさらに広く感じさせています。
こんな部屋に住んでみたい・・・
『エスケープボタン』で日常から脱出
ベッドサイドの「escape」ボタンを押すと!照明が一気に暗くなり、鏡に仕込まれていたLED照明が光り、一気に怪しい雰囲気に変わりました!
これは、もはやラブホでは・・・。
ホテルステイは「非日常感」を味わえる楽しみがありますが、W大阪は、ある意味ストレート過ぎる表現で「非日常感」を与えてくれました!
朝食会場は Oh.lala…(オーララ)
一夜明けて朝食に向かいました!
会場はロビー階の奥にあるOh.lala…(オーララ)。W大阪のメインダイニングです。
朝食はブッフェスタイルで提供されています。
Oh.lala…(オーララ)のデザインも凄いの一言でした。
5つ星ホテルを遙かに凌駕する味に感動!!
Oh.lala…(オーララ)での朝食は感動的でした。その理由は味。これまで様々なホテルやレストランで食事を楽しんできましたが、W大阪の朝食は頭一つ抜けており、メチャクチャに美味しくて驚きました。
何を食べても本当に美味しい。なんでこんなにクオリティが高いの?
ボトルにはっていたスムージー。見た目は可愛くて『映えー』な感じですが、味はホンモノでした。本当に美味しいです。
味に関しては個人の好みが大きくて、ホテル側もその時々で品質にムラがあるので、絶対的な評価は難しいです。
それを踏まえて、あえて自分の中で比べてみるとマ○ダ○ン・オ○エ○○ルやリ○ツよりも全然美味しいと感じました。
まとめ
初めて宿泊したW大阪。SNAが通ってマーベラススイートに宿泊出来たので、非常に満足度が高い滞在となりました。W大阪を端的に表現すると『刺激的なデザインと最高に美味しい食事を楽しむ、パリピ向け映えホテル』となります。
また、ホテルのコンセプトに沿ったフランクな接客が見られるので、その辺りを不満点としてあげる方が居るかもしれません。リッツ・カールトンの様な気配り目配りは出来ておらず、その辺りの伝統的なサービスや、落ち着きのある高級感やデザインを求めるのであれば、素直にリッツやセントレジスに泊まるのが吉だと思います。
しかし、W大阪は、あえて尖ったコンセプトを掲げ、独自の世界感を創造しています。ラブホの様な非日常的なベッドルーム、遊び心に溢れたデザインのリビングルームなど、チャラチャラしたイメージから、上辺だけ飾り付けたチープなホテルを連想させるかもしれません。
しかし、そうではない所がW大阪の凄い点です。
一流のデザイナーが練り込んだ前衛的なデザインは隅々はで考え抜かれています。そのデザインを形作る素材、調度品などはどれも一流の物が使われており間違いなくホンモノでした。さらに提供される食事のクオリティが驚くほど高く、感動を覚えるレベルでした。これらの事から、W大阪は、ただのお遊びではなく新しい高級ホテルの形を作り出そうとしてる事が解りました。
本気のデザインをホンモノで作り上げた『本気の遊び心が詰まったホテル』。W大阪に泊まってそれらを少しでも感じる事が出来て、気に入る事が出来たなら、その滞在は価値のある経験になると思います。
施設概要
所在地:大阪市中央区南船場 4 丁目 1 番 3 号
所在地:大阪市中央区南船場 4 丁目 1 番 3 号
交通:大阪メトロ 御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅、御堂筋線・中央線「本町」駅
構造:鉄骨造 一部 鉄骨鉄筋コンクリート造
階数:地上 27 階・地下 1 階
高さ:117m
客室数:337 室
付帯施設:レストラン、ボールルーム、スパ、ジム他
敷地面積:2,544.46 ㎡
建築面積:1,974.66㎡
延床面積:35,815.81 ㎡
建築主:積水ハウス
ホテル運営:マリオット・インターナショナル
デザイン監修:安藤 忠雄
設計:日建設計
インテリアデザイン:Concrete Architectural Associates BV(オランダ)
B1F レストランデザイン:Linehouse Hong Kong Limited(中国)
施工:竹中工務店
着工:2018年10月01日
竣工:2020年10月31日
開業:2021年03月16日
多分行くことないので、いらぬ心配ですが、夜は屋内明るくしても外から見えませんか???