『イノゲート大阪』大阪駅新駅ビル計画(仮称)建設工事の最新状況 24.06【2024年秋開業予定】



JR西日本と大阪ターミナルビルは、2023年5月16日付けのニュースリリースで、同社が大阪駅西地区で開発を進めている「大阪駅新駅ビル計画(仮称)」の建物名称が「イノゲート大阪」に決定し、同日に地上の鉄骨工事が完了し上棟したと発表しました!追跡取材を続けてきた新駅ビルにの名称は「ウエストゲートビルディング」になると予想してていましたが、全く異なる施設名称に決まりました。

「イノゲート大阪」は「Innovate(革新する)」と「gate(ゲート)」を組み合わせた造語で、新しいものに挑んでいく、 新しいビジネスを生み出していく、自由で前向きなマインドを歓迎する入り口になりたい、 という思いがビル名称に込められました。

【出展元】
大阪駅新駅ビル計画(仮称)の建物名称を「イノゲート大阪」に決定



「イノゲート大阪」は、開発が進む「グラングリーン大阪(うめきた2期地区)」や「大阪駅西側開発エリア」の玄関口に位置しています。ノースゲートビルディングなどの周辺施設とは2階連絡通路で接続され、グラングリーン大阪などに繋がる「歩行者回遊動線の起点」となります。

「イノゲート大阪」は梅田エリアの全7駅13路線にアクセス可能で、2023年3月18日に供用開始したJR大阪駅の新改札口(西口)と直結するほか、特急「はるか」等が乗り入れる大阪駅(うめきたエリア)とも接続し、関西国際空港にも繋がります。

フロア構成




フロア構成は、地上1・2階がエントランスで2階はノースゲートビルディングと接続、3〜5階が飲食店舗、6階がオフィスロビー・ラウンジ・カフェ・物販、7〜8階は設備室等、9〜10階がフレキシブルオフィス、11階〜22階がオフィスとなります。

12〜22階:オフィス



オフィススペースは、横長のビル形状を活かし、どの区画も整形な小割区画を整え豊富な面積帯に対応。必要に応じて低層階に整備するラウンジや貸会議室となどのオフィスサポート機能が活用できます。オフィススペースとの使い分けを行うことで、賃貸借面積を抑制しながら、多様化するワ ークスタイルに対応する働き方を提案しています。

 


オフィスは3mの天井高を確保し、北面の穏やかな採光とともに、広大な都市公園の緑豊かな眺望が楽しめる開放的なオフィス環境を実現します。

11階:貸会議室(運営:TCフォーラム)



11階には株式会社 TCフォーラムが運営する、18名から最大126名を収容する12室のミーティングスペースを用意。リアルとオンライ ンを組み合わせたハイブリッド型イベントにも対 応する最新 AV設備を備え、様々なビジネスシーン に対応できる会議室やイベントスペースを完備しています。専用ロビーやレセプションパーティーにも最適なクリエイティブラウ ンジも併設しています。

9.10階:フレキシブルオフィス(運営:コンパス)



9.10階には、Compass Offices JWB 株式会社が運営するフレキシブルオフィスを展開。空港からのアクセス向上によりニーズが高まる外資系企業をはじめ、スタートアップ・ベンチャー、 士業、企業内のプロジェクトチームなど、多様なワ ーカーの幅広いニーズにフレキシブルに応えるオフィスです。 関西初進出でアジア・オセアニア圏に強みを持つコンパスオフィス社が手掛けるフロアではサイズバリエーション豊かなサービスオフィス、ラグ ジュアリーなロビーラウンジ、ワークシーンを彩る会議室を備え、ホスピタリティ溢れる快適なサービスを提供します。

6階:CCCが初めて手掛ける「オフィスロビーフロア」



6階は「TSUTAYABOOKSTORE」や「蔦屋書店」を手掛けるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が初めてオフィスロビーフロアの運営を手掛けます。オフィスの玄関口として、シェアラウンジ、カフェ、書籍・文具・食雑貨など、ワーカーの日常に彩 りと潤いを与える様々なサポート機能を導入。これまでのロビー空間とは一線を画した洗練された上質な時間と創造性をくすぐる空間を用意したライフスタイルを提案するフロアとなります。さらに、シェアラウンジではイベントやワークシ ョップを通じてひらめきや新たなビジネスが誕生 するような交流の場を用意します。

3~5階:飲食ゾーン「バルチカ 03」



3~5階は、ワーカーの多様なニーズやシーンに対応した、活気あふれる新たな飲食ゾーン。「バルチカ 03」は、ルクア大阪で人気を博す、地下 2 階のバルゾーン「バルチカ」の派生ブランド。 「03」は、梅田3丁目に立地し、ワーカーが毎日通いたくなるような「サードプレイス」を目指すことに由来します。また、一部フロアでは 30 代後半から 50 代の男性をメインターゲットとした横丁ゾーンも配置することから、大阪では親しみを持って呼称される「おっさん(03)」の意味も併せ持っています。

海外有名レストランから大阪の老舗、 路地裏の名店まで、バリエーション豊かな飲食店をラインナップ。〈3階〉幅広いニーズやシーンに対応した、 バルチカ 03 の玄関口、〈4階〉ランチ、昼呑みも楽しめる、 毎日利用しても飽きない バリエーション豊かなフロア、〈5階〉ワーカーの明日への活力を生み出す、 呑みに特化したフロアとなります。

これまでの経緯


JR西日本は2019年12月11日付けのニュースリリースで、新改札口整備」「高架下開発」「新駅ビル開発」を柱とする基本計画を発表、新駅ビル(仮称)ウエストゲートビルディングと新改札口の設置が明らかになりました!この計画は1日約86万人が利用するJR大阪駅の混雑緩和、新たなバリアフリールート整備および西側地区へのアクセス性向上り、周辺地区との回遊性を高め、地区全体のさらなる価値向上を目指すものです。別記事でご紹介している、旧大阪中央郵便局敷地を含む大阪駅西地区と一体的に整備する事で、JRの勢力範囲を大阪駅西部に拡大し、うめきた2期南地区と連携する意欲的な計画となっています。

【出展元】
JR西日本>大阪駅がさらに西側に広がります 大阪駅 新改札口整備、高架下開発、新駅ビル開発などについて

(仮称)ウエストゲートビルディング!?大阪駅北西部に新ビルの建設の計画が浮上!



 

計画概要


計画名称 大阪駅西高架エリア開発
所在地 大阪市北区大深町19番10の一部、梅田三丁目138番、139番、140番、141番
交通 JR大阪駅徒歩1分
階数 申請:地上23階、棟屋1階、地下1階(申請以外:地上1階、地下1階)
高さ 申請:121.6m(申請以外:7.7m)
構造 S造一部SRC造(申請以外:S+RC造)
杭・基礎
主用途 駅施設、事務所、物販店舗、飲食店舗(申請以外:駅施設、物販店舗、飲食店舗)
総戸数
敷地面積 全体:19,859.86㎡
建築面積 約 3,716 ㎡ 申請:  3,690.46㎡、申請以外:15,322.19㎡、全体:19,012.65㎡
延床面積 約 60,440 ㎡ 申請:60,207.30㎡、申請以外:16,133.98㎡、全体:76341.28㎡
容積対象面積 申請:58012.14㎡、申請以外:16,133.98㎡、全体:74146.12㎡
建築主 JR西日本、大阪ターミナルビル株式会社
設計者 JR西日本 一級建築士事務所
施工者 大阪駅西北ビル外新築他工事特定建設工事共同企業体
代表者:大林組
着工 2021年02月末日(予定)
竣工 2024年06月末日(予定)←2024年秋頃に変更
開業 2024 年秋予定
備考 https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230516_00_press_inogate.pdf
 

 

 

立面図・配置図



建築計画のお知らせに掲載されていた立面図です。ちょっと解りづらいですが、大阪駅の高架とウエストゲートビルディングを輪切りにした感じで描かれています。申請部分が新築される「ウエストゲートビルディング」、申請以外部分が大阪駅の高架部分となります。ウエストゲートビルディングは、少しでも床面積を稼ぐため、高架部分に被さるように一部がせり出しています。

 


同じく建築計画のお知らせに掲載されていた配置図です。ウェストゲートビルディングの薄さが良く解ります。

 

(仮称)ウエストゲートビルディングはノースゲートビルディングの西側に建設されます。同時に高架下が再開発され、新改札口の設置、大阪駅地下ホームとのラッチ内接続、南北自由通路の新設による、うめきた2期と梅田三丁目計画との連係など、これから始まる再開発計画を結ぶ「要(かなめ)」となる重要な計画です。

 

(仮称)ウエストゲートビルディングは高さ120mの高層ビル!

(仮称)ウエストゲートビルビルディングのフロア図です。1・2階は駅施設、3〜5階が商業、6階がオフィスロビー、9階〜22階がオフィスとなっています。規模は 地上23階・地下1階、高さ121.6m、延床面積 60,095.44㎡、オフィス賃貸面積は約23,000㎡です。

 

新改札口と高架下商業施設を設置

1)新改札口整備
大阪駅の混雑緩和、新たなバリアフリールート整備および西側地区へのアクセス性向上の観点から、各ホームにアクセス可能な新たな改札口を西側高架下に整備されます。大阪環状線ホームは西側に延長し、ホーム上の設備を高架下に移転集約することにより利用スペースを広げホーム上の混雑緩和・安全性向上が図られます。加えて新改札口と各ホームとを結ぶエレベーター・エスカレーターが整備されます。新改札口は大阪駅西側地区への新たな玄関口として、円滑なアクセスルートを創出し、地区全体のポテンシャル向上に寄与することを目指しています。

2)高架下開発
新改札口周辺に商業ゾーンを展開し、快適で魅力あふれる駅空間が創出されます。あわせて、同高架下にバスターミナルを新設し、大阪駅の交通結節機能のさらなる強化が図られます。高架下開発は、延床面積 約7,000㎡、店舗面積 約3,000㎡の規模となります。また、新改札口の整備などに伴い、既存商業施設(梅三小路、アルビアウトドア)は閉館します。

開発スケジュール(予定)


2020年初    大阪ステーションシティ駐車場連絡通路等撤去工事着手
2021年春    新駅ビル工事着手
2023年春    うめきた(大阪)地下駅開業、新改札口暫定供用開始
2024年夏    新改札口供用開始
2024年秋    新駅ビル開業
2027年春まで 順次、高架下商業ゾーン・バスターミナル開業


2024年6月の様子


現地の様子です。前回の取材が2024年4月だったので、約2ヶ月ぶりの撮影です。


基壇部の様子です。透明度の高いガラスカーテンウォールがいい感じです。中央部には「ゲート(門)」を思わせる装飾が姿を現し、「大阪駅」の駅名標が付きました!


北東側から見たの様子です。想像以上の存在感です。


撮影ポイントを変えて、西側から見たの様子です。


大阪ステーションシティ駐車場とイノゲート大阪の間の様子です。ここ(写真左)からグラングリーン大阪につながる歩行者デッキが掛けられます。


歩行者デッキの設置箇所の様子です。


グラングリーン大阪側の様子です。小さな穴の様な箇所にデッキが接続されます。



イノゲート大阪の北側歩道の様子です。新ビルの建設工事がほぼ完了したので、本設の歩道の設置工事が始まりました。さすがに、この箇所は電柱電線類の地中化はされると思いますが、どうなるでしょうか・・。


イノゲート大阪1階部分の様子です。大阪駅西口の北側が少しだけ見えました。


イノゲート大阪の北東角の様子です。ここにも「大阪駅」の駅名標が付きました。


北東側から見上げた様子です。


南東側から見たの様子です。


ノースゲートビルディングとイノゲート大阪を結ぶ歩行者動線の様子です。


太陽電池パネルを内蔵したガラス屋根が設けられました。


最後は、さらに撮影ポイントを変えて見た、イノゲート大阪の様子です。

2024年4月の様子


現地の様子です。前回の取材が2024年3月だったので、約1ヶ月ぶりの撮影です。


基壇部の様子です。足場の大半が取り払われ、外装が姿を表しました。!


真正面から見た様子です。新しい大阪駅の玄関口。グラングリーン大阪に繋がる「門」になります。


北西側から見た基壇部の様子です。


撮影ポイントを変えて、ノースゲートビルディングとイノゲート大阪をつなぐ連絡通路の様子です。


ハイアングルで見た通路内部の様子です。

 


南東側から見た様子です。

 


さらに撮影ポイントを変えて、少し離れた北東側から見た様子です。


引き気味で見た周辺の様子です。


さらに引き気味で見た様子です。


さらにさらに、撮影ポイントを変えて、グランフロント大阪北館から見た様子です。


最後は引き気味で見た、イノゲート大阪とグラングリーン大阪の様子です。

2024年3月の様子


現地の様子です。前回の取材が2024年2月だったので、約1ヶ月ぶりの撮影です。


北東側から見た様子です。この狭い敷地に、よくぞここまでのボリュームを実現したなぁ。。


真正面から見た様子です。「グラングリーン大阪」の新しい玄関口。


「大阪駅」の駅名標が取り付けられました。


北西側から見た様子です。


西側から見た様子です。大阪駅の北西側に、新しいビルの谷間が誕生しました。


撮影ポイントを変えて、明治安田生命梅田ビルから見た様子です。


最後は『イノゲート大阪』と周辺の様子です。

 

2024年2月の様子


現地の様子です。前回の取材が2023年10月だったので約4ヶ月振りの撮影です。


南東側から見た様子です。全てのタワークレーンが姿を消し、外観は完成状態になりました。


南西側からみた様子です。線路側のガラスカーテンウォールは透明感があり、かなりいい感じです。

 


北東側からみた様子です。この狭い敷地に「よくぞ、これだけのボリュームを実現したな」と思います。。


基壇部の様子です。防護ネットが取り払われつつあります。


撮影ポイントを変えて、ノースゲートビルディングとイノゲート大阪を結ぶ連絡通路の様子です。


アップで見た様子です。


内部の様子です。ガラス屋根が大きく、悪天候時も安心して利用できそうです。


最後は東側からみた様子です。

2023年10月の様子


現地の様子です。前回の取材が2023年7月だったので約3ヶ月ぶりの撮影です。

 



南側から見た様子です。外観は完成状態になりタワークレーンの解体が始まっていました。



南東側から見た様子です。完成予想パースよりも線路側の窓ガラスが多く、透明感のある外観となりました。

 


サウスゲートビルディングから見た様子です。


ルクア1000側と接続する通路に屋根が作られています。

 



通路を見通した様子です。この部分は元11番線の跡地です。ガラス内部に太陽電池モジュールを組み込んだ屋根となっています。

 



高架橋にサウスゲートビルディングの色合いに合わせた化粧パネルが取り付けられました!


北東側から見た様子です。


真正面から見上げた様子です。


北西側から見た様子です。


大阪ステーションシティ駐車場との間にデッキが設けられました。


上から見るとこんな感じです。

 


西側から見上げた様子です。


撮影ポイントを変えて、明治安田生命大阪梅田ビルから見た様子です。


最後はグランフロント大阪・南館から見た周辺の様子です。

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