梅田3丁目計画(仮称)は大阪駅前にあった旧大阪中央郵便局跡地を中心とする再開発計画です。事業主は日本郵便、大阪ターミナルビル、JTBの3社で約12,900㎡の敷地面積に、オフィス・商業・ホテル・劇場等で構成された、地上40階建て、高さ約188m、延べ約22.9万㎡の複合ビルを建設します。工期は解体も含めて約4年半程度を見込んでおり、2020年7月からアクティ西駐車場の解体に着手し2024年3月の竣工を目指しています。
【出展元】→大阪市>梅田3丁目計画(仮称)環境影響評価準備書
→大阪駅西地区の開発計画について
→MBSメディアホールディングス>大阪駅前に新たなエンターテインメント拠点誕生

所在地:大阪市北区梅田3丁目2−4
計画名称 | 梅田3丁目計画(仮称)建設工事 |
所在地 | 大阪市北区梅田3丁目2−4 |
交通 | 大阪駅から徒歩1分 |
階数 | 地上40階、棟屋2階、地下3階 |
高さ | 188.00m |
構造 | 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造 |
杭・基礎 | |
主用途 | 事務所、ホテル、劇場、店舗(飲食、物販)、自動車車庫、公衆浴場、倉庫 |
客室数 | |
敷地面積 | 12,893.31㎡ |
建築面積 | 9,800.00㎡ |
延床面積 | 229,000.00㎡ |
容積対象面積 | 193,500.00㎡ |
建築主 | 日本郵便、大阪ターミナルビル、JTB |
設計者 | 日建設計 |
施工者 | 竹中工務店 |
着工 | 2020年09月30日(予定) |
竣工 | 2024年03月31日(予定) |
備考 | 大阪駅至近、大阪中央郵便局跡を中心にした大規模再開発計画。 かなり以前から再開発の構想があり2008年に計画が具体化したが リーマンショックの影響を受け延期。長らく動きが無かったが うめきた2期の進展、うめきた新駅(大阪駅地下ホーム)の着工など 計画地周辺の再開発に呼応して一気に具体化。JR西日本が参画した 事により大阪駅新改札口と直結し、うめきた2期エリアとの連係も 強化され、よりバージョンアップした内容に進化した。 |
計画地は旧大阪中央郵便局跡を中心としたエリア

計画地は、梅田三丁目の旧大阪中央郵便局跡を中心としたエリアで敷地面積は約12,920㎡。新たな歩行者ネットワークと広場空間を整備することで、人々が集う新たなにぎわいの拠点を目指します。

計画地は上図のピンク色の箇所です。建設地は大阪市北区梅田3-2-4ほかの敷地約12,900㎡。土地は日本郵便が大阪中央郵便局部分の約8,900㎡を、JR西日本とJTBが大弘ビルと駐車場棟の約4000㎡を所有しています。
・JR高架下貫通通路により、JR大阪駅に将来整備される新改札口と直結
・西梅田地区と大阪駅を結ぶガーデンアベニュー(地下通路)に直結
・2階レベルに整備する歩行者デッキにより、JR大阪駅(サウスゲートビルディング)と直結
・敷地周辺に快適な歩道空間を整備
・敷地南東部などに、にぎわい形成の核となる広場空間を整備
西日本最大級となる基準階貸室面積約4,000㎡のオフィス

新ビルはオフィス、商業、劇場、ホテルの4つの機能で構成されます。建物中層部のオフィスは、基準階貸室面積約4,000㎡(約1,200坪)の西日本最大級の床を提供する事で、分散しているオフィスを集約することによる業務効率向上など、大規模スペースのニーズに対応します。また、一日の大半を過ごすオフィスワーカーがリラックス・リフレッシュするための空間(カフェテリア、屋上リフレッシュガーデン、ラウンジなど)が提供される予定です。
<フロア構成イメージ>
ホテル:29階〜38階
オフィス:11階〜27階
オフィスサポート:9階
ホテル(バンケット):7階〜8階
劇場:5階〜8階
商業:地下1階〜6階
駐車場:地下2階・3階
※10階、28階、39階は機械室階

用途別断面図と西・南側の立面図です。
新ビルの規模は、S造、一部RC、SRC造、地上40階、棟屋2階、地下3階、高さ約188m。延べ床面積は約22.9万㎡に達する超弩級の巨大ビルです。オフィスが約10万㎡、商業施設が約4.4万㎡、ホテルが約4.2万㎡、劇場が約0.6万㎡。当初計画にはなかったホテル(約4.2万㎡)が加わり、各施設の割合が大きく変わりました。また、劇場の位置が当初計画の東側(大阪駅側)から反対側の西側に変更されています。
旧局舎の保存箇所はアトリウム空間に活用

商業施設の中心部には4層吹抜けのアトリウムが設けられ、その周囲に商業施設が配置されます。また、旧局舎の一部(かつてのロビー部分を含む正面側)をまたアトリウムに保存・移設し、一体的な活用を行うことで感動的な空間が創出されます。
MBSメディアホールディングスが約1,200席の劇場を運営

新ビルには約1,200席の劇場が設けられ国内外の芸術性の高い演目や、新たな関西文化の発信と創出に寄与する多様な演目を上演していく文化拠点が登場します。劇場運営は大阪で30年の運営経験を誇るMBSメディアホールディングスが担当します。MBSは、1985年西梅田での劇団四季「CATS」大阪初演から劇場運営に携わり、2005年から大阪ビジネスパークでシアターBRAVA!を運営していましたが用地契約終了により2016年5月に閉館、次の劇場を 模索し続けていました。
<劇場スペック>
舞台 プロセニアム形式 間口 15~17m(可動)
開口高 8.7m 奥行き 16.8m スノコ高 23.2m
奈落、オーケストラピット、サイド花道あり。
バトン 美術用 42 本 照明用 8 本 (別途客席上バトンあり)
客席 1200~1300 席の2層式を予定(車椅子席含む)
「MICEニーズに対応した宿泊機能」の導入

建物高層部にハイグレードなホテル機能が導入されます。室数は約400室。低層部にはバンケットフロアを設け、劇場との一体的な利用や、多様なMICEニーズにも対応する、としています。現時点でホテルブランドは不明です。
うめきた2期南地区と連携し梅田の勢力範囲を西に拡大

梅田3丁目計画(仮称)を中心とした大阪駅西地区の開発計画は、JR高架下の商業施設及び南北自由通路の新設、新改札口の設置、ウエストゲートビルディングの建設が連携する事で、全く新しい「街」を大阪駅西側に出現させる凄い計画です。さらに恐ろしい事に、うめきた2期南街区と一体化する事で、そのインパクトを周辺に波及させます。そして梅北新駅が開業する事で、関西空港にも繋がり、西日本最強の拠点生を手にする事になります。
完成予想パースの新旧比較

【出典元】→大阪市市政>市の主要計画、指針・施策>梅田3丁目計画(仮称)
計画変更前の完成予想パースです。低層部が現在とは逆の大阪駅側に配置されていました。

計画変更後のパースです。低層部の配置が逆になりました。

梅田スカイビルから見た完成予想パースです。図面から推測すると、新ビル高層部の横幅は100mを超え105〜115m程度になりそうです。アクティ大阪の横幅は約120mなので、梅田3丁目計画の巨大さが想像できると思います。
2021年3月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2021年3月だったので、約1ヶ月振りの取材です。

東側から見た様子です。

南側から見た様子です。

敷地西側の様子です。

敷地東側の様子です。

曳家で計画地の中央部付近に移動された旧局舎の保存箇所の様子です。

最後は線路越しに北側から見た様子です。
2021年2月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2020年12月だったので、約2ヶ月振りの取材です。

敷地東側の様子です。

敷地西側の様子です。

撮影ポイントを変えて、サウスゲートビルディングから見た様子です。完成時にはサウスゲートビルディングと梅田3丁目計画がペデストリアンデッキで接続されます。

計画地を南東側から見た様子です。

南西側から見た様子です。

北西側から見た様子です。

計画地に隣接する梅三小路とアルビが閉館しました。これらJR高架下の商業施設跡地は梅田3丁目計画と連動して、西口新改札口やうめきた2期側に繋がる南北自由通路、新商業施設などに生まれ変わります。

梅三小路が閉鎖されたので、メチャクチャ遠回りで桜橋口に向かう事になりました(;゚ロ゚)

最後はさらに撮影ポイントを変えて北側から見た様子です。
梅田ウォッチャーとしてゴリモンさんが中央郵便局曳家の件で久々にメディアに登場されていましたね。
劇場の1200席はお向かいの四季劇場と同じですね。ミュージカルに向いているのでしょうね。梅田ー中之島の四ツ橋筋沿いに、2700席のフェスティバルホール、912席のサンケイホールブリーゼを合わせて、4つも音楽・演劇・イベントホールが立地することになります。ブロードウェイとまではいかなくても、四ツ橋筋がエンターテインメントを感じる通りになってほしいです。
中央郵便局が終わったら、天神橋の日本郵便近畿支社ビルを再開発してほしいところです。
かつての郵便局正面玄関部分移設のための曳家、いよいよですね!
阪神百貨店の形と似てるなぁ
実際に立ったら違うのかもですが・・・。
なんか四角いビルがめちゃ多いと感じるけど
やっぱ建築費とかそっちの方が安いって事でしょうか?
丸ビル、ヒルトンホテルくらいしか丸みのあるビルがない(>_<)
おはようございます(^.^)
https://www.decn.co.jp/?p=115954
“ 日本郵便ら3社/旧大阪中央郵便局跡地開発(大阪市北区)/9月末から旧局舎曳き家 (建設工業新聞) ”
梅田3丁目計画の着工が始まりましたね。
高さ188m、地上40階。
日本、オーストラリア、イギリスでは、コロナウイルスに対する免疫ワクチンの接種が始まるのが2021年1~2月頃です。
来年にはコロナウイルスの治療薬も利用できるようです。
世界中がコロナウイルスで混乱していますが、免疫ワクチン、治療薬で世界的な混乱が徐々に収まりますね。
阪神が今建設中のビルのオフィスが3,500㎡だから4,000㎡ってかなり広いですね。
アフターコロナの劇場はどうなるんでしょうか?
席と席の間が1mとか。それとも今迄通りか。
そのへんが気になります。
私も新デザインの方が好きですね。スッキリしていてやはり「今」だなと思います。
このビルの商業スペースは他のKITTEと比べても群を抜いて広いですね。三越銀座店と同じぐらいある様な?
そして線路を挟んで対向こうにもう一本。梅田はどこまでも広く深く華やかですね。
流石世界一の繁華街です。
新ビルの方が旧ビルよりすっきりして良いですね。
それにしても20年近くの計画の遅れ、腹が立ちます。しかしも空き地で放置するという愚策。
24年3月には大阪駅南側が超高層ビルで埋め尽くされますが、大阪駅南館が出来てから何年たったのか、長すぎた。
コロナで見通しが不明とはいえ、オフィスフロアは大阪再生の試金石となるので是非成功してほしいです。
もと大阪ステーションシティ立体駐車場に解体のための足場と防護壁が組まれ始めてました。
梅田と新宿比較
https://kansai-sanpo.com/umeda-shinjuku06/
大阪ステーションシティ西梅田駐車場(OSC西P)が5月31日で営業を終了し、ウエストゲートビル予定地側の大阪ステーションシティ西梅田駐車場に誘導しています。
http://os-ctiyp.com/oscwp/oscwp.html
いよいよ駐車場も解体工事にかかるのですね。新ビル着工はこれが終わってからでしょうか。
大阪モード学園の尖った建物が、大阪駅前から見えなくなりそうなのはちょっと残念ですが、リーマンショック、コロナ禍など数々の苦難を乗り越えてやっと着工にこぎつけるのはよかったです。
新型コロナ禍で中断してしまうのではないかと心配でしたが、無事進んでおりで何よりです。
超巨大ビルなのは間違いないですが、東京や名古屋のJPタワーと同じく高さ200mくらいあれば、なお良いのですが… やはり航空法に引っかかるのでしょうかね…
何にせよ、完成が楽しみです。
ロングさん
ご回答ありがとうございます。
なんでもよくご存じですね。
いつも、疑問にご回答いただき、すっきりします。
オリエンタルランドは事業環境の変化等により撤退しました。
梅田三丁目計画は劇場を入れる事で容積率の緩和を受けている為、
オリエンタルランドに変わる運営者を選定する事になりました。
吉本興業が仮設劇場を現地で運営していたのは、
現地での集客力のシミュレーションだったと推測しています。
吉本ではなくMBSメディアホールディングスに決まった理由は不明ですが、
おそらく吉本の仮設劇場の集客力が思わしく無かった為、代わりに実績のある業者が選定されたのだと思います。
よかったです(*´-`)、ひとまず安心しました(╹◡╹)
今更ですが、当初計画されたオリエンタルランドの劇場が復活することなく、MBSメディアホールディングスが運営する劇場となったのはなぜでしょう?
建設に向け着々と進んでいるようなのでほっとしました。
私の好きなツルッスベッとした異形のビルではありませんが、逆に出っ張っている部分を中から見たらどうなるのかと別な興味が湧いています。
巷は新型コロナ禍で数年後を考えられないような状態ですが、それでもワクチンが開発され終息に向かったら一気に沈んでいた状況を跳ね返すかのように世界は動き出すでしょう。
311後の日本の方がそれまでよりも弾けた状態になったように。
反動は大きいです。そうあって欲しいですね。
仮囲いの杭載荷試験の場所から地盤が変わります。 写真で通り過ぎてしまってますが建築計画のお知らせが掲示されています。
南側立面図がより詳細なものになっています。
まさに超弩級ビルですね。アクティ大阪と比べて横幅は少し短いですが、奥行き、高さともはるかに上回っています。もっと公開空地を広くとるのかと思っていたら存外少なかったです。