正式名称『JPタワー大阪』商業施設は『KITTE大阪』に決定!(仮称)梅田3丁目計画 建設工事の最新状況 24.03【2024年3月竣工予定】


日本郵便、JR西日本、、大阪ターミナルビル、JTB、日本郵政不動産は、2023年3月7日付けのニュースリリースで、旧大阪中央郵便局跡地を含む大阪駅西地区において開発を進めている「梅田3丁目計画(仮称)」の建物名称を「JPタワー大阪」に、同施設内の商業施設名称を「KITTE大阪」に決定したと発表しました!

【出展元】
梅田 3 丁目計画(仮称)の 建物名称 および同建物内商業施設名称を 「JPタワー大阪」 および「KITTE大阪」に決定
→大阪市>梅田3丁目計画(仮称)環境影響評価準備書
大阪駅西地区の開発計画について
MBSメディアホールディングス>大阪駅前に新たなエンターテインメント拠点誕生

 



JPタワー大阪は、大阪駅前にあった旧大阪中央郵便局跡地を中心とする一体に対する再開発計画で約12,900㎡の敷地面積に、商業施設・劇場・ホテル・オフィス等で構成された、地上40階建て、高さ約188m、延べ約22.9万㎡の超高層複合ビルを建設するものです。KITTE大阪」のグランドオープンは20247月を予定しています。

 


「JPタワー大阪」は、日本郵便がJPタワーとして既に展開している「東京」「名古屋」に続く物件として、ストレートな名称となりました。当ブログでは「JPタワー大阪梅田」と予想していましたが、さらにシンプルな名称に決まりました。

旧大阪中央郵便局の歴史を残すアトリウム

計画のコンセプトは『つなぐ』。商業施設・劇場・ホテル・オフィスの複合用途の一体開発により、ヒト、モノ、コト、想いの『つながりのはじまり』となる拠点として、大阪駅周辺の繁栄と賑わいの創出、地域の価値向上に貢献する存在となることを目指します。

「JPタワー大阪」の1階は、街の記憶を継承するシンボリックな空間を演出。旧大阪中央郵便局舎の一部を保存・移設の上、エントランスや商業施設の一部として一体的に活用することで、往年のレガシーを未来へ伝承します。

商業施設KITTE大阪


「JPタワー大阪」内の商業施設「KITTE」(キッテ)は、“切手”を貼って大切な人に手紙(想い)を届けるのと同じように、商品やサービスに「KITTE」という付加価値を加えることで、それらに込められた想いまでもきちんと届けることができる施設でありたいという気持ちや“来て”という意味が込められています。

KITTE大阪は、抜群のアクセス性と立地を生かした商業施設として、日本のいいものや地域の食文化など、日本各地のさまざまなヒト、モノ、コト、想いが集まり、日本の良さを再認識し、発見できる場所として2024年7月に誕生。

ライフスタイルの充実を求め訪れる来街者や「JPタワー大阪」およびその周辺のオフィスワーカー、国内外からの幅広い観光客などをターゲットとし、観劇後の飲食やショッピング、ホテルに滞在するゲストのお土産購入、オフィスワーカーのランチ・アフターファイブなどの需要を見込んでいます。

劇場はMBSライブエンターテインメントが運営


自由度の高い舞台機構と最新設備を備えた劇場で、演劇・ミュージカル・音楽・演芸など国内外の一流エンターテインメントをお届けするほか、関西文化の育成や発信、賑わいの場を生む拠点を目指します。

施設内の劇場については、吉本興業が名乗りを上げ、計画着工前の暫定利用として「よしもと西梅田劇場」を2017年9月に開設しましたが、期待したほどの集客が出来ずに2019年8月に閉館。MBSライブエンターテインメントが劇場運営者に決まりました。

ホテルは、マリオット系でオートグラフコクション加盟


高層階に位置するホテルは、JR西日本ホテルズがマリオット・インターナショナルと初めて提携し、個性あふれる独立系ホテルか「オートグラフ コレクション」ブランドのホテルを出店。JR西日本は『THE OSAKA STATION HOTEL』を商標登録を出願しホテル名は『THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection(大阪ステーションホテル)』に決まりました。

オフィスは1フロア約1,200坪のメガフロア


オフィスフロアは、基準階のフロアは貸室面積が約4,000㎡(約1,200坪)に達する西日本最大級のオフィス空間として、多様な働き方を実現。ワーカーがリラックスできる屋上庭園やリフレッシュのためのフィットネスルーム、サウナなど、ウェルビーイングな働き方を後押しするオフィスサポート機能を提供します。

 

これまでの経緯


梅田3丁目計画(仮称)は大阪駅前にあった旧大阪中央郵便局跡地を中心とする再開発計画です。事業主は日本郵便、大阪ターミナルビル、JTBの3社で約12,900㎡の敷地面積に、オフィス・商業・ホテル・劇場等で構成された、地上40階建て、高さ約188m、延べ約22.9万㎡の複合ビルを建設します。工期は解体も含めて約4年半程度を見込んでおり、2020年7月からアクティ西駐車場の解体に着手し2024年3月の竣工を目指しています。

【出展元】
→大阪市>梅田3丁目計画(仮称)環境影響評価準備書
大阪駅西地区の開発計画について
MBSメディアホールディングス>大阪駅前に新たなエンターテインメント拠点誕生

 


所在地:大阪市北区梅田3丁目2−4


計画名称 梅田3丁目計画(仮称)建設工事
所在地 大阪市北区梅田3丁目2−4
交通 大阪駅から徒歩1分
階数 地上40階、棟屋2階、地下3階
高さ 188.00m
構造 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造
杭・基礎
主用途 事務所、ホテル、劇場、店舗(飲食、物販)、自動車車庫、公衆浴場、倉庫
客室数
敷地面積 12,893.31㎡
建築面積 9,800.00㎡
延床面積 229,000.00㎡
容積対象面積 193,500.00㎡
建築主 日本郵便、大阪ターミナルビル、JTB
設計者 日建設計
施工者 竹中工務店
着工 2020年09月30日(予定)
竣工 2024年03月31日(予定)
備考 大阪駅至近、大阪中央郵便局跡を中心にした大規模再開発計画。
かなり以前から再開発の構想があり2008年に計画が具体化したが
リーマンショックの影響を受け延期。長らく動きが無かったが
うめきた2期の進展、うめきた新駅(大阪駅地下ホーム)の着工など
計画地周辺の再開発に呼応して一気に具体化。JR西日本が参画した
事により大阪駅新改札口と直結し、うめきた2期エリアとの連係も
強化され、よりバージョンアップした内容に進化した。
 

 

計画地は旧大阪中央郵便局跡を中心としたエリア


計画地は、梅田三丁目の旧大阪中央郵便局跡を中心としたエリアで敷地面積は12,920㎡。新たな歩行者ネットワークと広場空間を整備することで、人々が集う新たなにぎわいの拠点を目指します。



計画地は上図のピンク色の箇所です。建設地は大阪市北区梅田3-2-4ほかの敷地約12,900㎡。土地は日本郵便が大阪中央郵便局部分の約8,900㎡を、JR西日本とJTBが大弘ビルと駐車場棟の約4000㎡を所有しています。

JR高架下貫通通路により、JR大阪駅に将来整備される新改札口と直結
・西梅田地区と大阪駅を結ぶガーデンアベニュー(地下通路)に直結
2階レベルに整備する歩行者デッキにより、JR大阪駅(サウスゲートビルディング)と直結
・敷地周辺に快適な歩道空間を整備
・敷地南東部などに、にぎわい形成の核となる広場空間を整備


西日本最大級となる基準階貸室面積約4,000㎡のオフィス

 


新ビルはオフィス、商業、劇場、ホテルの4つの機能で構成されます。建物中層部のオフィスは、基準階貸室面積約4,000㎡(約1,200坪)の西日本最大級の床を提供する事で、分散しているオフィスを集約することによる業務効率向上など、大規模スペースのニーズに対応します。また、一日の大半を過ごすオフィスワーカーがリラックス・リフレッシュするための空間(カフェテリア、屋上リフレッシュガーデン、ラウンジなど)が提供される予定です。


<フロア構成イメージ>
 ホテル:29階〜38
 オフィス:11階〜27
 オフィスサポート:9
 ホテル(バンケット):7階〜8
 劇場:5階〜8
 商業:地下1階〜6
 駐車場:地下2階・3
 ※10階、28階、39階は機械室階



用途別断面図と西・南側の立面図です。

新ビルの規模は、S造、一部RC、SRC造、地上40階、棟屋2階、地下3階、高さ約188m。延べ床面積は約22.9万㎡に達する超弩級の巨大ビルです。オフィスが約10万㎡、商業施設が約4.4万㎡、ホテルが約4.2万㎡、劇場が約0.6万㎡。当初計画にはなかったホテル(約4.2万㎡)が加わり、各施設の割合が大きく変わりました。また、劇場の位置が当初計画の東側(大阪駅側)から反対側の西側に変更されています。

旧局舎の保存箇所はアトリウム空間に活用


商業施設の中心部には4層吹抜けのアトリウムが設けられ、その周囲に商業施設が配置されます。また、旧局舎の一部(かつてのロビー部分を含む正面側)をまたアトリウムに保存・移設し、一体的な活用を行うことで感動的な空間が創出されます。

MBSメディアホールディングスが1,200席の劇場を運営



新ビルには1,200席の劇場が設けられ国内外の芸術性の高い演目や、新たな関西文化の発信と創出に寄与する多様な演目を上演していく文化拠点が登場します。劇場運営は大阪で30年の運営経験を誇るMBSメディアホールディングスが担当します。MBSは、1985年西梅田での劇団四季「CATS」大阪初演から劇場運営に携わり、2005年から大阪ビジネスパークでシアターBRAVA!を運営していましたが用地契約終了により20165月に閉館、次の劇場を 模索し続けていました。

<劇場スペック>
舞台 プロセニアム形式 間口 1517(可動)
開口高 8.7m 奥行き 16.8m スノコ高 23.2
奈落、オーケストラピット、サイド花道あり。
バトン 美術用 42 本 照明用 8  (別途客席上バトンあり)
客席 12001300 席の2層式を予定(車椅子席含む)


MICEニーズに対応した宿泊機能」の導入


建物高層部にハイグレードなホテル機能が導入されます。室数は約400室。低層部にはバンケットフロアを設け、劇場との一体的な利用や、多様なMICEニーズにも対応する、としています。現時点でホテルブランドは不明です。

うめきた2期南地区と連携し梅田の勢力範囲を西に拡大



梅田3丁目計画(仮称)を中心とした大阪駅西地区の開発計画は、JR高架下の商業施設及び南北自由通路の新設、新改札口の設置、ウエストゲートビルディングの建設が連携する事で、全く新しい「街」を大阪駅西側に出現させる凄い計画です。さらに恐ろしい事に、うめきた2期南街区と一体化する事で、そのインパクトを周辺に波及させます。そして梅北新駅が開業する事で関西空港にも繋がり、西日本最強の拠点生を手にする事になります。

完成予想パースの新旧比較


【出典元】→大阪市市政>市の主要計画、指針・施策>梅田3丁目計画(仮称)

計画変更前の完成予想パースです。低層部が現在とは逆の大阪駅側に配置されていました。

 


計画変更後のパースです。低層部の配置が逆になりました。

 



梅田スカイビルから見た完成予想パースです。図面から推測すると、新ビル高層部の横幅は100mを超え105〜115m程度になりそうです。アクティ大阪の横幅は約120mなので、梅田3丁目計画の巨大さが想像できると思います。

 

2024年3月の様子


現地の様子です。前回の取材が2024年2月だったので、約1ヶ月振りの撮影です。


今回は小ネタす。西梅田側から、高架沿いを抜けて大阪駅西口や桜橋口を結ぶ通路の供用が始まっていました!


少し分かりづらいですが、ココが入口です!



さっそく通路を通ってみました。JPタワー側には「オーニング」が設置されてるので、テラス席ができるかもしれません。レストランやカフェが入居すると思います。


線路側に設置されたLEDビジョン。通行人ではなく、電車に向けたサイネージ広告ですね。


東側から西側を見通した様子です。


大阪駅西口付近まできました。JRの高架下の工事はこれかれの様です。


大阪駅・西口の様子です。


さらに桜橋口に向かって進んでいきます。


最後はJPタワーの北東角から見た、新通路の様です。

2024年2月の様子


現地の様子です。前回の取材が2023年10月だったので約4ヶ月振りの撮影です。


東側から見上げた様子です。JPタワー大阪が、最もスリムに見えるアングルです。


北東側から見た様子です。基壇部のデザインは旧中央郵便局に対するオマージュですね。

 


JR大阪駅西口との境目の様子です。


今回は公開敷地をジックリと見て行きましょう!


こちらは敷地南側の様子です。写真左側はハービスENTです。


街路樹・・を超えて、森の様な雰囲気を感じます。

 


ホテルの車寄せがある、ピロティの様子です。


公開敷地の西側はレンガ風のインターロッキングブロックとなっています。


振り返ってJRの大阪駅方面を見通した様子です。

 


敷地西端まで来ました。


離れて基壇部全体を見た様子です。


街街路樹に、公開敷地の植栽が加わって、みどり豊かなエリアとなっています。


ホテルの「車寄せ」、地下駐車場につながる出入り口の様子です。


最後は撮影ポイントを変えて、大阪梅田ツインタワーズ・サウスから見た様子です。

2023年10月の様子


現地の様子です。前回の取材が2023年7月だったので約3ヶ月振りの撮影です。


南東角から見た様子です。工事が進み、かなり近くから撮影できる様になりました。


南東角にあるメインエントランス付近の様子です。地下街と繋がる半地下の吹き抜け空間「サンクンガーデン」が設けられています。

 


南側公開敷地の様子です。メチャクチャ広々とした空間になりそうです。


大阪駅側の様子です。歩道側の復旧工事が進んでいます。新たに植えられた街路樹が全滅していて可愛そうでした。。


一方、JPタワー側に植えられた街路樹はすべて無事でした。水やりがしっかりしているから・・かもしれません。


基壇部の様子です。ガラスカーテンウォール越しに旧ビルのデザインをモチーフにした柱や梁が見て取れます。


こちらは大阪駅の高架橋との隙間の様子です。写真右側の高架下には「梅三小路」がありました。


さらに!大阪駅西口から繋がる箇所に、保存された旧ビルの構造体の一部がありました!!


さらに撮影ポイントを変えて行きます。

 


南側から見上げた様子です。


基壇部を南西側から見た様子です。東西方向に伸びる基壇部がメチャクチャ大きくて、規格外の規模である事がわかります。


建てアングルで見た様子です。


さらに撮影ポイントを変えて、北東側から見た様子です。


基壇部の様子です。ガラスカーテンウォールの部分が多くかなり高級感があります。


北西側から見た基壇部の様子です。屋上庭園の植栽が見て取れます。


建てアングルで見た様子です。


最後はさらに撮影ポイントを変えて、大阪梅田ツインタワーズ・サウスから見た様子です。

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