淀屋橋駅西地区市街地再開発組合と、その参加組合員である大和ハウス工業、住友商事、関電不動産開発は、2022年11月1日付けのニュースリリースで、「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」を11月1日に着工したと発表しました!
計画地は、大阪のメインストリートである御堂筋の玄関口に位置する淀屋橋の西側一帯で、大阪メトロ御堂筋線・京阪本線「淀屋橋駅」に直結し、水と緑豊かな環境で大阪の文化・行政・ 産業の中心である中之島にも隣接した大阪随一の立地条件を有しています。
これまでは計画地一帯が細分化された土地利用の状況でしたが、市街地再開発事業により敷地・建物を共同化し、大阪市内最大規模のハイグレードなオフィスと商業施設を中心に、 緑豊かなオープンスペース、中之島を一望できるビュースポット・交流施設等を擁した複合ビルが建設されます。また、土佐堀川沿いのパブリックスペース(大川町公園)も水辺の にぎわい空間として再整備されます。
【出展元】→「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」着工
→大和ハウス・住友商事・関電不動産、「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」の市街地再開発組合を設立
ワンフロア約940~1,110坪の大規模オフィス

新ビルは、敷地の共同化・大街区化により、ワンフロア貸室面積が約940~1,110坪、総貸室面積が約23,500坪のハイグレードなオフィスビルとなります。平面計画はセンターコア方式を採用し、レイアウトしやすく、東西南北・四方向が窓に面した快適な執務空間を提供します。
オフィス北面は「水都大阪」を代表する水辺空間である土佐堀川・中之島のオープンスペースに直接面しており、水と緑の景観や歴史的建築物が広がる大阪随一の眺望が楽しめます。この様な御堂筋沿道地区で唯一の立地環境の優位性を最大限オフィス空間の魅力につなげるため、開放的な窓廻りとなります。2層分の高さを持つコリドールを設置

低層部(1階・2階・地下1階)には御堂筋の玄関口にふさわしい商業店舗(約4,500㎡・ 約25~ 30店舗)を導入し、歩行者空間と一体となった風格あるまちなみと上質なにぎわい空間を創出。
1階は御堂筋・土佐堀通・御霊筋それぞれのストリートの特性に合わせた商業空間を計画し、特徴のある店舗を配置して外構と一体となったにぎわいを創出。2層分の高さを持つ半屋外空間であるコリドールを設置、2 階にテラスを配置し、ビル内部の賑わいを周辺街区に波及させます。
淀屋橋駅と直結する地下1階・2階にはオフィスワーカーのニーズに対応した物販・飲食・サービス店舗を配置。2階は商業専用フロアとし回遊性のあるフロアとして様々な店舗を集約します。
一般客が利用できる眺望テラスを整備

御堂筋に面した高さ50mの地上11階には、一般客が利用できる眺望テラス( 屋上庭園、カフェラウンジ等)を整備し、中之島を一望できる新たなVIEW SPOTを創出します。
御堂筋の景観ガイドラインに準拠した、高さ50mの基壇部を設けることで壁面の揃った景観を創出。これにより生まれる屋上空間を眺望テラスとして整備しオフィスワー カーのサードプレイスとしての利用や都市景観、水辺景観を臨む魅力的な屋外空間とします。
大川町公園(既存) を再整備し水辺の回遊性を向上

土佐堀通側の敷地内のオープンスペース整備や、土佐堀川に面した水辺のパブリックスペースである大川町公園(既存) の再整備により、エリアのシンボルとなる水辺の新たなにぎわい拠点を創出し、中之島を中心とした水辺の回遊性の向上を図ります。
施設配置

【事業スケジュール】
2019年8月:都市計画決定
2020年7月:淀屋橋駅西地区市街地再開発組合設立認可
2021年5月:権利変換計画認可
2021年10月:解体工事着工
2022年11月:新築工事着工
2025年12月:建物竣工(予定)
2026年:開業(予定)
これまでの経緯

大和ハウス工業、住友商事、関電不動産開発は2020年8月6日付けのニュースリリースで、大阪市中央区北浜四丁目で事業を推進する「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合に参画すると発表しました。計画地は淀屋橋交差点の南西角の一帯で、大阪のメインストリートでありビジネスの中心である御堂筋の玄関口に立地しており、北側は、水と緑豊かな環境で大阪の文化・行政・産業の中心である中之島地区に隣接しています。
市街地再開発事業の施行により敷地及び建物を共同化し、大阪の国際競争力の強化に資するハイグレードなオフィスを用意、低層部には、御堂筋の上質なにぎわいを創出する商業機能を導入する計画です。
また、水辺の新たなにぎわいを創出する環境整備を行い、環境負荷低減、防災性の向上に資する建物を整備。2022年11月着工、2025年12月の竣工を予定しています。
【出展元】→大和ハウス・住友商事・関電不動産、「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」の市街地再開発組合を設立

解体工事が始まる前の様子
大阪都心部ではインバウンド需要の高まりに伴いホテルの建設が相次ぎ、タワーマンションの需要が堅調だった事から、大型ハイグレードオフィスの新規供給が極端に少なくなっていました。最近になって淀屋橋ツインタワー構想の西側(135m)や東側(150m)、日本生命淀屋橋ビルの建て替え(123m)、(仮称)本町サンケイビルなど、オフィスビルの新規案件が数件浮上しオフィス不足解消に向けた動きが出始めています。コロナ禍の影響で着工延期を心配していましたが、この計画は当初のスケジュール通りに進められる事になりました。
計画概要

計画名称 | 淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業 |
所在地 | 大阪市中央区北浜四丁目104番(地名地番) |
交通 | |
階数 | 地上29階、地下2階 |
高さ | 134.99m |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造 |
杭・基礎 | |
主用途 | 事務所、飲食店、物販店舗、サービス店舗他 |
総戸数 | ーーー |
敷地面積 | 7,206.23㎡ |
建築面積 | 5,169.89㎡ |
延床面積 | 132,331.56㎡ |
容積対象面積 | 115,249.18㎡ |
建築主 | 淀屋橋駅西地区市街地再開発組合 |
設計者 | 日建設計 |
施工者 | 大林組 |
着工 | 2022年11月1日 |
竣工 | 2025年12月(予定) |
備考 | 2019 年 8 月 都市計画決定 2020 年 7 月 淀屋橋駅西地区市街地再開発組合設立認可 2021 年 権利変換計画認可、解体工事着手 2022 年 11月 着工(予定) 2025 年 12月 建物竣工(予定) |
立面図・配置図

建設計画のお知らせに掲載されていた立面図です。

同じく配置図です、新ビルは東西約62m、南北約85mの巨大な建物になります。
2023年8月の樣子

現地の様子です。前回の取材が2023年6月だったので、約2ヶ月ぶりの撮影です。

敷地北側の様子です。構真鉄骨が姿を表していました!構真柱建込工法が用いられているようです。

構真柱建込工法は、場所打ち杭の杭体の中に上部構造の鉄骨支柱を挿入し、杭と上部鉄骨支柱を一体の構造物として施工する工法です。

南西側から見た様子です。

南側から見た様子です。

杭工事がピークを迎えつつあります。

最後は南東側から見た様子です。
2023年6月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2022年4月だったので、約2ヶ月振りの取材です。

南東側から見た様子です。

南西側から見た様子です。

北西側から見た様子です。

淀屋橋odonaから見た様子です。丸五基礎工業のロゴが付いたクローラークレーンが多数稼働していました。

場所打ち杭の構築が行われています。

北西角から見た様子です。

最後は北側から見た様子です。
2023年4月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2023年1月だったので、約3ヶ月振りの取材です。

北西側から見た様子です。仮囲いの外からみた限りではあまり変化点が見られませんでした。

南西側から見た様子です。

南側から内部を見た様子です。

最後は南東側から見た様子です。
2023年1月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2022年11月だったので、約2ヶ月振りの取材です。

南東側から見た様子です。敷地奥の高層ビルが見通せる、期間限定の広々とした眺めです。

南側から見た様子です。「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」は、2022年11月1日に着工しました。

再開発事業における「着工」の定義は結構曖昧で、プロジェクトによっては、地鎮祭の日であったり、地中障害物除去工事に着手=着工、それらが終わったタイミングを着工、過去の日付をプレス発表して○月に着工しました・・などなど、場所によって様々です。

南西側から見た様子です。

北西側から見た様子です。

最後は対岸からみた現地付近の様子です。
2022年11月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2022年10月だったので、約1ヶ月振りの取材です。

南東側から見た様子です。淀屋橋駅西地区市街地再開発組合、大和ハウス工業、住友商事、関電不動産開発の4者は、「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」について、2022年11月1日に着工したと発表しました。

南側から見た様子です。

南西側から見た様子です。

北西側から見た様子です。

仮囲いの透明箇所から見た内部の様子です。

日本銀行側から見た様子です。

最後は引き気味で見た周辺の様子です。
2022年10月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2022年9月だったので、約1ヶ月振りの取材です。

東側から見た様子です。

南東側から見た様子です。取材時には地中障害撤去工事が行われていました。

南西側から見た様子です。

仮囲いの透明箇所から見た内部の様子です。

最後は北西側から見た様子です。
住友ビルも40階位に建て替えて欲しい
もうまもなく着工予定を迎えるこの現場。東地区に続いてこの西地区がいよいよ動き出そうとする様子が画像から伝わってきました(^_^)
この西側のビルは、odonaよりもセットバックして建てられるのでしょうか。
東側のビルは、セットバックしない分、西側のビルがセットバックすることで、超高層が認められたということでしょうか。
ツインタワーというネーミングがどうもシックリ来ません。
出来上がったらツインと言う表現に合う感じになるのかなぁ
デザインの段階ではそれが見えない。
二卵性双生児って事か?w
届出上は地下2F(階高6,260)ですがピット階(地下3F、階高2,260)があり、全駐車台数230台のうち、B2Fは60台自走式、ピット階が170台機械式なのでB2Fから一部下層階に入れる方式のようですね。管理室などの居室がなければ届出上はB3Fになりませんので。
東地区はL型に下るスロープで素直に駐車出来そうですが、西地区はスパイラルスロープのようです。
ツイッターで見かけた情報によると、この西地区のほうも建築計画のお知らせが掲示された模様です。
御堂筋そいのドコモショップ等があった低い建物が先行して解体されて、次は各ビルの裏側に足場と防壁設置ですね。
ここは東地区より面積が広いですから、解体作業用タワークレーンも2基が登場でしょうか?
この前、自分が現地で見た時よりも工事用覆いの設置が進んでますね。年末までには全体がすっぽりと覆われて隠れてしまいそうです(^_^)
ついに解体へ向けて、工事フェンスと解体作業用足場が組まれはじめました。
姿が変わる淀屋橋。NHKの動画からです。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210623/2000047493.html
おはようございます(^_^)
ミズノが今月末で閉店しますが、この区画にある石原ビル内の石原時計店も昨日から移転のための閉店セールが始まり、来月20日までとのことです。
着々と再開発へとテナント退去が進んでいる模様です。
おはようございます(^_^)
https://www.fashionsnap.com/article/2021-05-18/mizuno-yodoyabashi1927/
「ミズノ淀屋橋店」が営業終了へ、1972年に社屋として建設(FASHIONSNAP.COM)
ミズノが、淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業に伴い、1972年に当時の本社屋として完成したミズノ淀屋橋店を2021年6月30日に閉店すると発表した。創業者 水野利八氏の経営思想を象徴する建物として94年にわたって運営してきた。なお、2025年秋以降に完成予定の再開発ビル内に直営店を出店予定だという。
追記
鉄ヲタの方向け情報として、有本家長兄は大阪〜神戸間の省線開業に合わせて駅員制服を納入。
ミリタリーマニア向け情報としては、
西南戦争の官軍制服を納入されています。
ここのビル郡では美津野ビルディングと石原ビルディングが近代建築と認識されていますが、尚美堂ビルは社史とは違い1930〜1933年頃建設、戦後4F増築改修。江口淀屋橋ビルは高岡伸一氏は池田銀行淀屋橋支店として分類されていますが、1931〜1933年頃建設された元々MUFJ大阪ビルにあった日本人最初のテーラー有本一族の末弟が御堂筋建設に伴い330坪の屋敷から33坪に縮小移転し建てられたもので、ベージュのタイルは貼り替えられましたが、ほぼそのままです。御堂筋建設家屋移転補償、建設負担金徴収担当をされていた方で、元大阪府会議員、国会議員、老後は愛日地区会長をされていて、旧市役所裏にあった豊國神社の鳥居はこの方の寄進で建てられ、現enoco(工業奨励館別館)の建設費も寄付されています。朝日ビルディングの旧ショッピング街は美津野、高麗橋渋谷と有本の提案で高級ショッピング街と設置されましたが、バッタモン業者が増え、大阪駅専門大店として移転した時には参加しませんでした。出身地の舞鶴以外にも京都府各地に高校建設費を寄付され、母校も有本氏の寄付金で設立されましたので、複雑な心境ですね。
おはようございます(^_^)
https://www.constnews.com/?p=92629
“ 年内に解体工事が始動/淀屋橋駅西地区第1種市街地再開発事業/淀屋橋駅西地区市街地再開発組合 ”
ここまで複数のビルの一体開発は珍しいですね。雑居ビルの密集も味がありますが、集約しやすい制度がさらに整ってそれに伴って緑地とかも増えいけばいいですね
地図で見たら、再開発予定地には11棟のビルが建っています。これを一つのビルにするのですから、夢みたいです。よくまとまったものだと思います。容積率のボーナスや路地の市道の提供を受けるなどのメリットが大きかったのでしょう。これをモデルケースに今後の再開発を進めてもらいたいものです。
東西ともほぼ同時進行なんですね。日生や三菱UFJビルもあるし、この辺りは万博のころにはかなり良くなってそうですね。
賛否あるのであまり言及しにくいのですが、どうか大阪が次のステップへ移行してほしいです。
縦覧計画書では
pit階(B3F)機械室
B2F駐車場(自走式)
B1F地下店舗、機械室、駐車場スロープ
1-2F店舗
低層部 3-9Fオフィス階高4.3m 天井高2.8m
高層部 12-26Fオフィス階高さ4m 天井高2.8m
10F機械室
11F中央にカンファレンスルーム、カンファレンスにデリバリー可能な店舗を北側2区画、東側にビジネスバックアップオフィスと管理室、東側に屋上庭園
27-28Fオフィス、最上階北側に屋上庭園
PHF 機械室、室外機置き場
一部報道、ブログなどで総工費668億円とありますが、組合想定負担費749億円。
大阪市は一切の費用負担をせず。と計画書にありました。
土佐堀通り地下のメトロ機械室や淀屋橋駅との近接施工と費用低減のためか住生、石原ビル、大阪東銀ビルの地下躯体を残しての施工。
駅との接続は石原ビル角の部分が地下躯体を貫通して玄関幅で接続されます。
街区を跨いでのエネルギー融通とありますのでODONAか西側の住友ビルと供給菅が設置されるのでしょう。SMBC大阪本店と住友ビルは一般建築誌には記載されていませんが行員専用地下通路などで繋がっています。
フェスティバル方面への眺めはテナント側からしか望めないようです。
大小複数のビルを区画まるごと一括解体したあとの大規模再開発。土佐堀川沿いの遊歩道再整備ともども、大変期待しています!