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グラングリーン大阪(うめきた2期 )都市公園(仮称)うめきた公園の最新状況 23.02


グラングリーン大阪(うめきた2期地区開発プロジェクト)は、大阪駅北側の北ヤード(旧梅田貨物駅)跡地を利用した約17haの再開発事業で、総貸室面積約11.3万㎡のオフィス、3つのホテル、2棟のタワーマンション、4.5万㎡の都市公園で構成された大規模複合開発計画です。

北ヤードの1期開発として「グランフロント大阪」が2013年に開業しましたが、「グラングリーン大阪」はそれに続く2期開発計画として2024年夏頃から段階的に街開きを計画。街区の中心に都市公園を設けた、緑を中心とした開発計画となっています。

【出展元】
「(仮称)うめきた2期地区開発事業」のプロジェクト名称を 「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」に決定
うめきた2期地区開発プロジェクト
「(仮称)うめきた 2 期地区開発事業」工事着手
「(仮称)うめきた 2 期地区開発事業」始動
うめきた2期地区北街区開発事業 うめきた2期地区南街区開発事業 環境影響評価準備書
株式会社ゼア


グラングリーン大阪では、複数の超高層ビルに加えて都市公園や駅前広場が新設されるなど、多数の建設工事が同時に進行しています。
こちらの記事では「都市公園(仮称)うめきた公園」の計画概要や現地レポートを纏めています。

 

都市公園(仮称)うめきた公園


(仮称)うめきた公園は、グラングリーン大阪(うめきた2期地区開発プロジェクト)の中核を成す都市公園です。大阪駅前に位置しており「大阪最後の一等地」と呼ばれる場所でありながら、再開発エリアの中央部に約45000㎡もの都市公園を配置する大胆な計画が進んでいます。

西日本最大のターミナル「JR大阪駅」に直結する(仮称)うめきた公園は、オフィス・中核機能等を有する再開発ビル等とシームレスにつながり、「市民・来街者のQOL向上」&「企業・研究機関等によるイノベーション創出」を実現するサステナブルな都心型パブリックスペースが公民連携により整備されます。

今後は、2025年の大阪・関西万博の開催に先立つ 2024年夏頃の先行開園、2027 年春頃の 全体開園に向け、新たな都心型パ ブリックスペース・持続可能なエコシステムの構築を目指し、プロジェクトが推進されます。

【出展元】
「(仮称)うめきた公園」工事本格着手

 


(仮称)うめきた公園は、世界的に活躍するランドスケープアーキテクト GGN をデザインリードとして起用し、設計を日建設計等が担当。『未来へのひらめきと原動力となる「みどり」』をデザインコンセプトに、再開発ビル等を含めた敷地全体を一つの「みどり」の大地として捉え、一体的かつシームレスに計画されました。

公園内は、最大高さ約3mのランドフォーム(盛土)を、南北公園を跨いでうねるように配置することで、3つの主要空間「リフレクション広場」「うめきたの森」「ステッププラザ」を生み出し、奥行きや立体感のある空間・景観の創出により、来園者の体験価値を高める工夫がなされています。

また道路を挟んだ南北公園を、上空通路「ひらめきの道」により繋ぐことで、南北の一体性を高めます。南北公園への水景や桜の配置により、象徴的な風景を創出し、自然を楽しめる名所が創り出されます。

 

四季を感じる植栽計画、大阪の桜の新名所が誕生!



うめきた公園の主役は緑の木々です。大阪の歴史の発祥地でもある上町台地や大阪近郊の丘陵地に生育する里山植生(在来種)を取り込み、大阪らしさを表現しつつ、生態系にも配慮した植栽計画としました。また、水都大阪の歴史や、淀川・中之島とのつながりを意識し「潤った 大地」を象徴する水辺の植栽を導入した「うめきた」らしい植栽計画となります。

さらに、沢山の桜の木を植え『桜の新名所』をつくるほか、モミジやカツラ等の紅葉の美しい樹木や、ハナショウブやツツジ類といった日本で古来より親しまれている花類を、繊細な配色により演出することで、年間を通して日本の四季の美しさを感じられ計画です。

 

大阪駅前に上天然芝と水盤のある広場が誕生!

 


上質な天然芝と水盤のある南公園「リフレクション広場」は、大屋根イベントスペースとの一体利用により1万人規模のイベント開催な可能な多目的広場。大屋根は南北に約120mの長さで緩やかな起伏のある象徴的な建物で、多様なイベントの開催が可能な新駅直結の屋根付イベントスペースとります。

 



南北に約120mの長さを持つ大屋根は、都市公園のランドスケープと呼応するようにゆるやかに起伏し、新しい都市景観を生み出します。半屋外の大屋根イベントスペースと、情報発信棟、カフェ・レストラン棟をひとつの屋根の下にそれぞれ配置することにより、中と外が自然とつながり、公園と地域に開いた場所となります。

 

緑の公園からイノベーションを生み出す未来都市


こちらは南公園『リフレクション広場』に隣接したエリアの様子です。パースの奥に見えるのは南街区。賃借棟です。南公園では多様なアクティビティの展開が可能で、木陰で思い思いに過ごせる段丘状の丘や、水遊びのできる薄層の水盤が設けられます。

 


こちらは北公園「うめきたの森」の様子です。豊かな緑とダイナミックな水景(池・滝)のある憩いの空間は、うめきたの特徴の1つである『潤い』を体現しています。また、上部では春には桜が楽しむ事ができます。

 

 



南北公園を接続する遊歩道『ひらめきの道』。うめきたハイラインとも言える歩行者デッキが南北公園を繋ぎ、回遊性を向させると共に、歩行者が公園の風景を上空から眺める事ができます。

 


北公園南西入口部に位置する、さまざまな水の表情が楽しめる水景施設。こちらも子供達が大はしゃぎしそうなスポットです。

 


繊細な日本の職人文化を表現した石壁と滝。うめきたの土地が持つ記憶や、大阪城の石垣等の日本のクラフトマンシップ(職人文化)、大阪の多くの橋を架けてきた文化、水の都からのインスピレ ーションを、都心の公園というパブリック空間や地域とのつながりを 踏まえたデザインに落とし込んでいます。

また植栽のデザインにも力を入れ、大阪の在来種や日本らしさを感じられる樹木・草花が四季折々の風景をつくります。市民に愛される大阪の新しい名所になることが期待されます。

 

ネクストイノベーションミュージアム



ネクストイノベーションミュージアムは、うめきた公園に点在する施設群『キューブ』1つ。新しい製品や技術、サービス、アートなど、ライフデザイン・イノベーションに繋がる「モノ」 や、イベント・プログラム等のさまざまな「コト」に触れられる、天井高さ 15mを誇る大展示室を擁したミュージアムです。

コンテンツの展示者(企業、開発者、研究者、アーティスト等)にとっても、自らのイノベーシ ョン活動に活かせる市民・ユーザーとの接点の場となります。また、公園利用者・施設来館者が利用できる飲食・物販機能も併設し、日常的な賑わいを演出します。

 

みんなのキューブ・エデュテインメントキューブ



 

みんなのキューブ(左側のパース)は、各種企業活動など多目的に利用できるスペースのほか、市民活動の拠点として、市民が憩い、集える飲食施設・フリースペースを併設します。エデュテインメントキューブ(右側のパース)は、こどもから大人までが、屋内外でのアクティビ ティや多様なプログラムを通じて、「あそび」と「学び」を体験することができる施設となります。

 

計画概要



<一般園地>
・公園名称:(仮称)うめきた公園
・公園面積:約 45,000 ㎡
・整備主体:大阪市・独立行政法人都市再生機構

<公園施設>
・総延床面積:約 11,000 ㎡
・公園施設全体基本設計・実施設計:日建設計
・(仮称)ネクストイノベーションミュージアム 設計監修:安藤忠雄建築研究所
・大屋根施設 基本設計、実施設計:SANAA 事務所
・施工:うめきた 2 期共同企業体 (竹中工務店・大林組)

 

2023年2月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2023年1月だったので、約1ヶ月振りの取材です。
今回、取材してみると「リフレクション広場」の大屋根がかけられるイベントスペースが姿を現し始めました!

 


北側から見たリフレクション広場側の様子です。

 


大阪駅側の様子です。グラングリーン大阪の中央を東西に貫く「ステッププラザ」付近で早くも植栽が行われていました!

 


北側の様子です。

 



最後はグラングリーン大阪南館から見た、リフレクショ広場の様子です。よく見ると空中径路となる「きらめきの道」の構築がはじまっていました!!

 

2023年1月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2022年5月だったので、約8ヶ月振りの取材です。

 

 


リフレクション広場の様子です。真ん中の鉄骨は何でしょうか・・?

 

 


リフレクション広場の西端にあるスポーツキューブ(左)・パーティレストラン(右)の様子です。

 

 


都市公園の中央を貫く「ステップガーデン」の様子です。

 



撮影ポイントを変えて、北公園「うめきたの森」側の様子です。手前の工事現場は、安藤忠雄氏が監修する「(仮称)ネクストイノベーションミュージアム 」です。

 


最後は北東側から「うめきた公園」を見通した様子です。

2022年5月の様子



現地の様子です。南側からズームレンズで俯瞰しているので狭く見えますが、うめきた公園は、実際は4.5万㎡ほどの広さがあります。

 

 

 



うめきた公園のアップです。「リフレクション広場」や「うめきたの森」が出来るのが楽しみ過ぎる・・・!

 

 

 



盛土の様子です。本設か仮置きかは不明ですが、最大高さ約 3m のランドフォーム(盛土)を行う事で、立体感のある本物の公園が創造されます。

 

 


本格的な工事が始まった「うめきた公園」。大阪駅の真ん前に誕生する広大な都市公園は、大阪の都市格を高め、シビックプライドを醸成し、後世に素晴らしい宝物を残す事になると思います。

5 COMMENTS

南北を分断する東西方向の道路は、土と草木で覆うトンネルのようにするができなかったのでしょうか。

ガンマ

駅前都市公園として広大な緑地にはなりますが、道路が分断しているので南側に集中しそうですね。
緑の少ない大阪市なので憩いの場としてはとても楽しみです。

福島区民

「うめきた2期」にアジア初の高級フードホール
2022/5/19 17:58

https://www.iza.ne.jp/article/20220519-4UL7MOSZFNIRPLNQLHTOOC3UAY/

三菱地所などは19日、2027(令和9)年度の全体開業を目指すJR大阪駅北側の再開発地区「うめきた2期」に、アジア初の高級フードホール「Time Out Market Osaka(タイムアウトマーケット大阪)」が出店すると発表した。

米ヒルトンの高級ホテル「ウォルドーフ・アストリア」などが建設されるエリアに進出する。約3千平方メートルの敷地に関西のレストラン15店とバー2店が入る。
うめきた2期の全体開業前にオープン予定で、2025年大阪・関西万博までに間に合わせる計画という。

「タイムアウトマーケット」は食や文化などを紹介する情報メディア「タイムアウト」を世界約300都市で展開する英タイムアウトグループが手がける。
2014年のポルトガル・リスボンを皮切りに米ニューヨークや米ボストン、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイなどに進出。アジア初となる日本は12店舗目となる。
タイムアウトの編集者が監修し、その土地ならではの名物料理などを楽しめる。

誘致にあたり、タイムアウト側とマネジメント契約を結んだ阪急阪神不動産は「うめきたを世界に発信できる話題性と、ここにしかない体験を提供することで集客や街の価値向上につなげたい」としている。

ぷんぷい

大阪城公園 1,055,000㎡
中之島公園  106,000㎡
靭公園    97,000㎡
甲子園球場  38,500㎡

サジャ

どこかの団地の様に異常な鳥の繁殖だけは御免です。糞公害は不潔で近隣の美しい建築物を台無しにしてくれますから。
嬉しくない話ですが、日本の様に暑い国は害虫の駆除をきちんとしなくては当然それを餌とする鳥が繁殖するでしょう?
森を作るならきちんとした整備をしなくてはならないですが、それには駆除の薬剤を噴霧しなくてはなりません。それを怠ると人が近づけない様な公園になる可能性が有りますよ。
世界最大規模の駅前公園という事はこれまで環境を大切にしてきた欧米でもないという試み。
それにはそれなりのリスクがあったのではという危惧がどうしても残ります。
人が残していく飲食物等々のゴミ問題と共に、美しく清潔な公園をどう維持するのかが最大の課題でしょうか?
何せここは単なる郊外の公園では無く、大阪の一等地であり高級ホテルやオフィスが建ち並ぶ大阪の顔なのですから。

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