
新関西国際空港会社が24日発表した2016年3月期の連結決算は、営業利益が前の期比34%増の592億円と過去最高を更新しました。売上高にあたる営業収益は20%増の1845億円、純利益は50%増の294億円で着地。関西国際空港の営業利益は41%増の460億円で、1994年の開港以来、初めて成田空港を運営する成田国際空港会社を超えました。また、法務省統計によると2016年2月度の関空の外国人入国者数は約50万2700人で、1994年の開港以来初めて成田空港(約49万8600人)を上回りました。現在の関空の状況は5〜6年前からすると想像も出来ない変貌振りです。

関空の昨年の旅客数は2405万人で前年比で20%増加。格安航空会社(LCC)などの就航拡大で訪日客が増え、空港施設の使用料や商業収入も伸びました。現在は入国客の混雑の緩和に向けた設備面の整備が緊急の課題となっています。
また、新関空会社は3月末まで関空と大阪国際(伊丹)空港を運営していましたが、4月の民営化に伴い両空港の運営はオリックスや空港運営大手の仏バンシ・エアポートなどが出資する関西エアポートが担っています。いまや成田を上回る外国人入国者数を誇る「日本の空の玄関」を発展させる為に、これからどんな手を打つか?オリックス、仏バンシ・エアポートなどが出資する関西エアポートのこれからの施策に注目が集まります。

