大阪駅前地下道東広場は、国道176号(阪神前交差点)の直下に位置し、地下道の下には地下鉄御堂筋線の線路があり電車が通っています。また、阪神、阪急、JR、大阪メトロ各線の乗り換え客が行き交う一大拠点となっており、非常に多くの人々が行き交うポイントとして有名です。大阪駅前地下道東広場は、1942年(昭和17年)の供用開始から長い年月が経過しており、躯体の老朽化が進行していました。その為、安全で安心な地下空間の継続した利用の確保や大規模地震などの災害時における防災力の向上に向け、大規模な改築工事が行われる事になりました。
これまでの経緯
2015年度〜2016年度:大阪駅前地下道東広場構造物の現状調査及び改修の概略検討を実施
2017度:概略設計を実施
2018年度〜2019年6月:詳細設計を実施
2019年7月:本格的に工事着手
2025年3月末:完成予定
【出展元】
→地下街などの防災対策(大阪駅前地下道東広場の防災・減災対策)
ブロックごとに分割して工事が進む
改良工事は、単なるリニューアルではなく、地上から地面を掘って、上の車道部分に鉄板(メトロデッキ)を敷き並べ、その下で地下構造を新しく作りかえる、大規模な工事が進められています。
また、改築工事は、地上の車や人、地下道利用者の通行と地下道の下の電車の運行に影響がないように工事を進める必要があります。その為、地上・地下の車や人の流れと、沿道店舗や鉄道駅への出入り等を考慮して施工エリアを検討し、工事エリアをブロックごとに分割して少しづつ工事が進んでいます。
これまでの経緯
2015年度〜2016年度:大阪駅前地下道東広場構造物の現状調査及び改修の概略検討を実施
2017度:概略設計を実施
2018年度〜2019年6月:詳細設計を実施
2019年7月:本格的に工事着手
2025年3月末:完成予定
柱を3割減らし視認性が向上!指向性を与えないランダムな照明配置
東広場工事は、2025年 3月末に完成予定で、完成後はより通行しやすい環境となるよう建築仕上げ(天井や床等)、柱の配置を考慮。工事前と比べて柱の本数を約 3割減らし、視認性を向上させることで、より通行しやすい空間となる予定です。
デザインは「国内外すべての人にわかりやすく、快適に通行できる空間」の確保を目的としリニューアルを実施。 白と黒を基本とし、色の濃い天井とすることで、混在している情報を整理し、 地下道の接続先(駅・商業施設)がより分かりやすくなります。 また、東広場には、さまざまな方向からの通行があるため、通行者に対して無理な指向性を与えないランダムな照明配置を予定。 床部分は、接続する地下道(阪神百貨店北側や東側)と連続するデザインとし、工事の進捗に合わ せて順次リニューアルを進めています。
初期の頃の完成イメージパースです。
2024年6月の様子
現地の様子です。前回の取材が2024年2月だったので、約4ヶ月ぶりの撮影です。
リニューアル工事も終盤戦に突入。完成イメージパースにあった、黒い天井と白い柱が姿を現し初めました!
白い柱はキノコの様に見ます。
ランダムに配置された照明。東広場には、さまざまな方向からの通行があるため、通行者に対して無理な指向性を与えない為です。
阪神百貨店(写真左)と御堂筋線梅田駅(写真右)を結ぶ重要なポイント。
御堂筋線の改札前の様子です。まだ仮設の柱があるので狭い印象です。
少し角度を変えて見た様子です。
ホワイティ側から広場を見た様子です。
いよいよ完成が見えてきた大阪駅前地下道・東広場のリニューアル工事。地上の道路を使用しつつ、エリアを区切って順番に地下道を丸ごと作り変えるという超難工事でしたが、2025年3月末に完成予定する予定です。。
おまけ
誰もいなくなった、大阪駅前地下道・東西通路の様子です。
2024年2月の様子
現地の様子です。前回の取材が2022年2月だったので、約2年振りの撮影です。
工事は徐々に進んでおり、完成箇所が徐々に拡大しています。
改良工事前に比べ、柱の数が3割減るため、見通しがかなり良くなりました。
現在の工事箇所の様子です。写真左側がホワイティ梅田、右が阪神百貨店側です。この部分が出来上がると一気に広くなりそうです。
最後は先ほどの工事箇所を、阪神百貨店側から見た様子です。
2022年2月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2021年○月だったので、約○ヶ月振りの取材です。
阪神百貨店の入口付近の様子です。天井と床面の美装化が、ほぼ完成していました!
百貨店の入口付近を角度を変えてみた様子です。エリア全体の完成時のイメージが掴める様になってきました。
さらに阪神大阪梅田駅付近もかなり工事が進みました。
改札階に繋がるエスカレーター、階段前の様子です。天井はまだ工事中ですが、床面の美装化が進んでいました。
さらに撮影ポイントを変えて、阪神百貨店の御堂筋線側の入口付近の様子です。こちららも天井の美装化が進んでいます。
一番お客さんの出入りが激しい場所になるので、間口が広めに取られています。
工事エリアを見渡すと、百貨店が側の工事が進んでおり徐々に美装化されたエリアが広がっている印象です。
仮設の柱が入り乱れた工事中エリアの様子です。
最後は一番東側(阪急側)の様子です。仮囲いの向こう側では躯体を作り直す大規模な工事が行われています。
2021年11月の様子
現地の様子です。阪神百貨店前の改築工事が部分的に完成しました。
美装化はまだですが、躯体の改築が完成したエリアを見通すとこんな感じです。工事前に比べると柱の本数が減って見通しが良くなりました。
阪神百貨店の入口付近を見た様子です。
写真右完成エリア、左が工事中エリアです。大阪駅前地下道東広場改築工事は、単なるリニューアル工事ではなく、躯体を作り直す大規模な工事となっており、完成まであと4年ほどかかる予定です。
広場の一部は旧柱、仮設の柱、改築後の柱の三本が近接する箇所がありました。
2019年7月の様子
現地の様子です。大阪メトロ御堂筋線、阪神本線の駅に直結し、JR、阪急、阪神、メトロの利用客が行き交う一大クロスポイントです。すでに改装工事が始まっています。
この場所はやたら広い事と同じような眺めが続くこと、四方八方から人並みが押し寄せる事から梅田ダンジョンの難所として知られています。
天井照明の方向と床材のマス目の方向が異なっている事から方向感覚がおかしくなります。初見の人が遭難するのも仕方がありません。
工事期間は2019年〜2025年となっており、かなりの長丁場の工事となります。
最後は地上部の様子です。
人が写っていない写真は、早朝や深夜に撮影されたのでしょうか。
この地下道は国道の地下なので、国が改築費用を出しているのですか?
工事完了まであと一年あまり、地下がより明るく広々とした空間へと生まれ変わるのがとても楽しみです(^_^)
続報希望。