
MSN産経新聞によると、2011年春にグランドオープンする、大阪ステーションシティの開業後に大阪駅の1日あたりの乗降客数が6万人増加し、現在の約85万人/日から91万人/日になるとJR西日本が試算しているそうです。
既存中心繁華街に対して新しい核を形成する「巨大駅ビル開発」の先鞭をつけたJR京都駅を見ると、駅ビル開業前の平成7年度、約30万人/日だった乗降客数が平成18年度の数値で約37万人/日と7万人/日も増加しています。京都駅の先例から見てJR西日本が試算した6万人/日の増加は結構堅実な数値だと思います。北ヤード開業、建替え中の阪急百貨店が全面開業すると、JR大阪駅の乗降客数は本当に100万人/日を突破するかもしれませんね。

JR大阪駅改修で乗降客数は6万人増の91万人へ
記事引用元→MSN産経新聞ニュース 2010.9.23 02:00
全面改装中のJR大阪駅の1日平均乗降客数が、平成23年春の改装完成後の23年度には最近の約85万人から6万人増えて91万人になると、JR西日本が試算していることが22日、分かった。同社は改装で集客能力は高まるとみており、駅北側の再開発地区「梅田北ヤード」先行開発区域の街開きが予定される25年春には100万人の大台突破も視野に入れている。
総事業費約2100億円を投じた新しい大阪駅の外観はほぼ完成し、現在は内装工事中だ。最大の特徴は東西約180メートル、南北約100メートルのガラスのドーム。駅北側にできる新北ビル「ノースゲートビルディング」(28階建て)の13階から、線路をまたいで南側の「サウスゲートビルディング」(27階建て)の8階へ向け、斜め下に張り出す。新北ビルは、専門店が入る東側と、低層階に百貨店のジェイアール大阪三越伊勢丹、高層階に伊藤忠商事などのオフィスが入る西側に分かれる。北と南の新ビルは2階建ての橋で結ばれ、改札をくぐらなくても一般の人が通行できる自由通路を整備する。
大阪駅の1日平均乗降客数は13年度の86万1910人をピークに増減を繰り返し、21年度は新型インフルエンザ流行などの特殊要因も加わって80万2970人に落ち込んだ。最近は平均約85万人に持ち直しているが、沿線住民の減少が続き、私鉄各社との顧客争奪戦も激しさを増している。
JR西は新しい大阪駅が新たな観光スポットになるとみて「駅に遊びに来る人が増える」と想定。来年3月には九州新幹線鹿児島ルートの全線開通に伴い、新大阪-鹿児島中央間を直通する「さくら」もデビューし、大阪駅は九州から関西を訪れる観光客らが乗降すると期待されるため、同社は6万人の乗降客数の上積みを予測している。全国のJR駅で1日平均100万人を超えているのは東京の新宿(約150万人)、池袋(約110万人)の2駅しかないが、25年春には梅田北ヤードの先行開発区域が開業することもあり、JR西の北園茂喜・創造本部副本部長は「大阪駅の100万人も夢ではない」と期待を寄せる。また、同社は全面改装後の大阪駅の増収効果を鉄道業や流通業、新ビルのテナント料収入などで年間725億円と試算。開業当初は減価償却費などがかさむが、5?6年後には利益を生み始めるという。

