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(仮称)東阪急ビル建替計画、2025年10月着工へ ! 阪急阪神不動産が自社入居、最新性能と木質デザインで梅田に新拠点

阪急電鉄と阪急阪神不動産は、大阪・梅田で推進する「(仮称)東阪急ビル建替計画」を2025年10月に着工し、2027年12月に竣工する予定です。新ビルには阪急阪神不動産が自社オフィスとして入居します。

本計画は、1966年竣工の「東阪急ビルディング」の建替事業です。2024年6月から9月にかけて既存建物を解体し、その跡地に新たなオフィスビルを建設します。規模は地上10階、塔屋1階、地下1階、高さ51m、延床面積は約13,878㎡となり、規模の大幅な拡大はなく、現有資産を再構築する性格が強いのも特徴です。

環境性能は最先端、働きやすさも刷新

新ビルは高い環境性能を備え、ZEB Ready認証DBJ Green Building認証(プラン認証)★5を取得済みです。省エネ性能に優れ、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量を50%以上削減できる設計となっています。

屋上テラスや屋内緑化、木立をモチーフにした外装デザインなど、自然を感じられる仕掛けを数多く導入。2階にはオールジェンダートイレを設置し、混雑状況を可視化するシステムも導入されるなど、最新の執務環境を備えています。これにより、社員の快適性向上と人材確保への効果も期待されます。

なぜ自社ビルとして使うのか?


立地は都島通と新御堂筋の交差点に面する視認性の高い角地ですが、周辺は商業施設や歓楽街も多く、外部テナント向けのオフィスとしては若干微妙な条件もあります。こうした背景から、外部リーシングよりも自社ビルとして活用する選択が妥当といえます。

また、阪急阪神グループが梅田エリアに保有する既存資産と機能を再配置する意図があり、自社拠点を最新仕様に更新することで、執務環境の改善や人材確保を同時に実現します。長期的な資産戦略の観点からも合理的な判断といえます。

木質感あふれる外観が街に潤いをプラス


新ビルは梅田の都市景観に新しい要素を与える存在として期待されています。外装は木立をモチーフに、1階には木質天井、2階には全周バルコニーと南角の植栽帯を設置。歩行者が少し視線を上げるだけで緑を感じられるデザインです。

屋上テラスは社員に憩いを提供するだけでなく、災害時の滞留スペースとしても機能。間伐材とリサイクル材を組み合わせた再生複合材を用いるなど、環境配慮の姿勢も明確に表現されています。木質感のあるデザイン性の高い新築ビルは、周辺景観へのプラス効果をもたらし、梅田エリア全体の魅力を高める役割を担うでしょう。

計画概要

名称:(仮称)東阪急ビル建替計画
所在地:大阪市北区角田町16番、16番9(住居表示:大阪市北区角田町1-1)
交通:阪急「大阪梅田」駅 徒歩4分、阪神「大阪梅田」駅、JR「大阪」駅、Osaka Metro「梅田」駅
構造:鉄骨造
階数:地上10階、塔屋1階、地下1階
高さ:51.00m
主用途:事務所、店舗、駐車場
客室数:―(ホテル用途なし)
敷地面積:1,534.75㎡
建築面積:約1,420㎡
延床面積:13,878.29㎡
容積対象面積:―
建築主:阪急電鉄株式会社
設計者:株式会社アール・アイ・エー
施工者:株式会社鴻池組
着工:2025年10月(予定)
竣工:2027年12月(予定)


出典元

これまでの経緯

【再開発の卵】東阪急ビルが建替えへ!曽根崎2丁目計画解体工事 現地の最新状況 24.08



 

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