大阪市は、2021(平成33)年度中の開館をめざす(仮称)大阪新美術館について、公募型設計競技を実施し、2017年02月09日に最優秀案及び次点案を決定したと発表しました。 最優秀案の提案者は遠藤克彦建築研究所、次点は日建設計 大阪オフィス。
最優秀案は、シンプルで存在感のある外観や、黒い直方体を切り欠くように立体的に配置され自然光が降り注ぐデザイン性の高いパッサージュ空間が、新しい美術館の独自性につながるとともに、建物周囲に巡らされたデッキや、道路に面して配置されたカフェ・レストランが、まちの回遊性や賑わいの向上に貢献するとして高く評価されました。
【出典元】
→大阪市HP>「(仮称)大阪新美術館」の公募型設計競技において最優秀案を決定しました
・株式会社 日建設計 大阪オフィス>設計提案書(PDF)
今回大阪市は、大阪の魅力を世界に発信する「新しい美術館」の正式名称を募集すると発表しました。受付期間は、2018年6月20日(水曜日)から7月27日(金曜日)までで、10月頃に大阪市ホームページ等で結果が発表されます。
新しい美術館は5,600点にも及ぶ貴重な美術品を所蔵しており、歴史的にも文化的にも豊かな蓄積をもつ中之島を拠点として、大阪の文化の振興や都市魅力の向上に貢献することをめざしています。このたび、この新しい美術館について、正式名称を公募することとしました。名称の公募にあたっては、大阪市役所本庁舎1階正面玄関ホールにおいて、新しい美術館の建築やコレクションに関するパネル展示を開催します。多くの人から将来にわたって愛される、新しい美術館にふさわしい名称について、みなさまからのご提案をお待ちしています。
【出典元】→大阪の魅力を世界に発信する「新しい美術館」の正式名称を募集します
応募方法
• はがき(郵送):下記申込先あて
•電子メール:shinbi-name@city.osaka.lg.jp 件名を「名称募集」としてください。
• ファックス:06-6469-3897 受取人を「名称募集係」としてください。
• 応募箱への投函:大阪市役所本庁舎1階正面玄関ホール及び下記申込先に応募用紙と応募箱を設置します。
• 応募フォーム:新しい美術館の名称募集応募フォーム
申込先
〒553−0005 大阪市福島区野田1−1−86 大阪市中央卸売市場本場業務管理棟8階
大阪市経済戦略局文化部文化課新美術館整備担当(名称募集係)
5層の建物ボリュームは約60m角のコンパクトな直方体。敷地中央に配置され、周辺には広いオープンスペースが設けられた、周辺からの圧迫感がない配置計画となっています。オープンスペースは公園の様な「アートデッキ」が作られ、周辺の高低差や人の流れを統合し、敷地の全方位と接続。デッキ上では様々なイベントや屋外展示を行う事が可能となっています。デッキ上は緑化が行われ、都市のオアシス空間として整備されます。
新美術館は、鉄構造/場所打ち杭、基礎免震を基本とし、柱のない「ワンルーム」の展示室を1~5階まで複雑に連続するパッサージュ(展示ホール)の吹き抜け空間が設けられます。パッサージュは空間的に大阪新美術館のスパイン(背骨)になるだけでなく、構造的にもスパインとして機能します。上部躯体をシンプルで軽快な鉄構造とする事で、杭や基礎への負担も少なくなり、コスト/工期的にも有利な構造計画としています。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35530700Z10C18A9LKA000/
“中之島の未来医療拠点、今秋に事業者公募 大阪市”
大阪市役所で模型の展示を見たが、外壁が暗い色のタイルで大きくのっぺり覆われ、周辺の空気感まで重くしかねないと危惧している。
シンプルな四角形なのはよいが、そういう陰鬱な印象とも相まって、どこかイタリア・ファシスト政権下でジュゼッペ・テラーニなどにより設計建設された建築作品を想起させるものがある。
大阪市内でも風致ある中之島という立地であり、外観のデザインについてはもっと威圧感のない、明るい都市生活を思わせる意匠に改善していくことを求めたい。
昨年遠藤克彦建築研究所大阪オフィスの見学会に伺いました。若手スタッフが多く、スタディ用の模型が所狭しと並んでいましたが、現在市役所1Fホールで最終模型が展示中の様です。茨城県大子町の新庁舎のプロポーザルも最優秀に選ばれた様ですね。中之島の黒い箱に対して、茨城では木の箱になっています。
どちらかを博物館にしてほしかったなぁ。。。
今年度の後半に着工予定でしたね。そして最近、姉妹都市であるシカゴの美術館と提携が締結されましたし、建物のみならず開館後の企画展示なども非常に楽しみです(╹◡╹)