大阪神ビル(写真右)と新阪急ビル(写真左)
こちらもビッグニュースです。各社新聞報道によると、阪急阪神HDは昨年12月28日、再開発に向けて容積率を1000%から約1800%に緩和を求める要望書を大阪市に提出たそうで、「大阪神ビル」と「新阪急ビル」の建て替え計画が一気に具体化してきました。建て替え後の新ビルは航空法規制の上限となる高さ190mのビルとなり、メインテナントとして阪神百貨店の他、企業のオフィスなどが入居する複合ビルとなります。また、今回の再開発にあわせて隣接する阪神電鉄梅田駅の改修も行われます。
【朝日新聞デジタル】→阪神百貨店梅田本店建て替えへ 完成まで10年程度
大阪神ビルと新阪急ビルはJR大阪駅前の超一等地に位置していますが、大阪神ビルは1963年、新阪急ビルは62年にそれぞれ完成 しており、建設から半世紀が経過し、老朽化が目立つほか、耐震補強の必要性も指摘されており以前から建て替えが検討されてきました。
両ビルの建て替えについては毎年のように「話題なっては消えてゆく」状態でした。今回のニュース記事も半信半疑で読んでいましたが「容積率緩和を求める要望書を大阪市に提出」してる事、事業費約1000億円、工期10年といった具体的な数字が出てきた事などから、今回ようやく再開発計画が動き出す事になりそうです。

大阪神ビルと新阪急ビルの間には道路がありますが、規制緩和を受け道路上の3階以上の高さにビルを構築し、道路の機能を保持しつ開発を行う計画のようです。これにより両ビルを一体的活用する事が出来る為、商業施設としては非常に有利な運用が可能となります。また、今回の建て替え計画ですが、以前の報道にあったように最初に新阪急ビルの建て替えを行い、その後は玉突き方式で立替を進めていると思います。新阪急ビルがどの程度の高さのビルになるかも気になる所ですね。
【建て替えスケジュールの予想】
1、1期工事として新阪急ビルを解体建て替え、新ビルに阪神百貨店の一部を移転
2、2期工事として大阪神ビルの半分を閉鎖、解体、建て替えを実施
3、2期工事で完成した新ビルに阪神百貨店の機能をさらに移転
4、3期工事として残りの既存百貨店部分を解体建て替え
1、1期工事として新阪急ビルを解体建て替え、新ビルに阪神百貨店の一部を移転
2、2期工事として大阪神ビルの半分を閉鎖、解体、建て替えを実施
3、2期工事で完成した新ビルに阪神百貨店の機能をさらに移転
4、3期工事として残りの既存百貨店部分を解体建て替え


