苗場プリンスホテルは、新潟県南魚沼郡湯沢町三国にある苗場スキー場内に立地する、国内最大のスキーリゾートホテルです。1960年代に開業したスキーリゾートホテルのはしりの1つで、その後1970年代から1980年代にかけて改築や別館の増設が相次いで行われ、ピーク時の客室数は1800室を超えていました。バブル景気の1980年代後半のスキーブーム期に、スキーリゾートホテルの上位ともてはやされ注目を集めていました。
苗場プリンスホテルは、スキー場利用者に最適化されたレイアウトになっており、ほとんどの号館がレンデに隣接しており、ゲレンデ側の部屋からは美しいナイターのライトアップが楽しめます。
沢山の号館で構成されている苗場プリンスホテルですが、超高層ビル好きとして目が行くのは、やはり24階建ての本館2号館です。白色ベースの壁面に反射率の高いミラーガラスをフラットにはめ込んだ外観は、90年代前半に建設された超高層ビルによく見られるデザインです。
【スペック】
名称:苗場プリンスホテル 本館2号館
階数:地上24階
高さ:78m
総戸数:客室数332室 ※ホテル全体は1,299室
主用途:ホテル
所在地:新潟県南魚沼郡湯沢町三国202
竣工:1990年12月
別の角度から見上げた本館2号館の様子です。苗場プリンスホテルは本当にスキー場と一体化した造りになっていて、ホテルを出てそのままリフトに乗り込めるようなレイアウトになっています。この写真を撮影したポイントのすぐ背後にもリフト乗り場がありました。
こちらは横に長い6号館の様子です。苗場プリンスホテルの各号館はロビー階のレベルで接続されており非常に細長い構造になっています。フロアをウロウロしていると、福岡空港の国内線ターミナルビルを連想してしまいました。
最後は苗場プリンスホテルの全景です。ユーミンのコンサートなどでマスメディアを賑わした苗場プリンスホテルですが、そのあまりの巨体の為に老朽化に対する補修工事が追いついていない印象を受けました。また、ホテルの営業期間も通年営業から夏・冬期の季節営業に短縮されている事からも、現在の経営状態の厳しさを感じ取りました。。








