豊中市は、2018年度末に策定された「千里中央地区活性化基本計画」に基づき、官民協働で進めてきた、千里阪急百貨店、セルシー、ピーコックストア、第一立体駐車場を施工区域とした「千里中央地区 東町中央ゾーン」の再整備について、2022年2月22日に計画の進捗状況を纏めた「千里中央地区 東町中央ゾーン再整備事業の検討概要」を公表しました。
計画地は、豊中市新千里東町一丁目地先の、北大阪急行「千里中央駅」、大阪モノレール「千里中央駅」周辺の約4.5ha。道路の付け替えや、道路上空利用により大街区化を推進。「土地区画整理事業」の事業手法による再整備事業を行うことで検討を進めており、2023年度にも事業認可、その段階的に整備を進め、事業完了まで10年程度を見込む構想です。
【出展元】→豊中市>千里中央地区活性化ビジョンの実現に向けた取組み
「土地区画整理事業」の事業手法による再整備事業を行うことで検討を進めてい
再開発の方向性は、北大阪随一の商業集積エリア実現に向けた大街区化等の推進や広場等の整備 となっており、千里ニュータウン内の一大商業集積エリアとして、高い集客力や競争力確保を図るため、大街区化(道路等の上空利用や付替え、隣接する敷地の一体利用等)等を推進し、賑わい創出機能となる広場空間の整備や環境創出となる屋上緑化等の導入、多様なニーズに対応した高次都市機能や生活利便機能等の導入が図られます。
駅前広場の再編によるターミナル機能の強化では、バス乗降場等を中央改札付近に集約し、行先方面別に東西にコンパクトに配置 。道路上空利用によって、商業施設等の機能更新と一体となった再整備 (バリアフリー化、快適な待合空間等)を計画。地下鉄からバスへの乗り継ぎ導線が短くなり利便性が向上しそうです。
■公共施設等の整備コンセプト
① 道路(新千里東町第 3 号線、4 号線)の付替えにより、バス乗降場を駅の東西に行先方面別に集約化し、公共交通の利便性の向上を図る。
② 現状一方通行である市道千里中央2号線を双方向通行化し、地区内自動車交通の利便性 向上を図る。
③ 現状の各種動線(歩行者、自転車等)の機能拡充を行い、より一層の利便性向上を図る。
■想定される施設計画の方針
○多世代の利用者等の需要に対して柔軟に対応する、多様な魅力に富んだ賑わい施設の整備を 図る。
○2 階デッキレベルを中心とした多層階の回遊しやすい動線を整備し、賑わいだけでなく利便 性の向上を図る。
○換地による道路(新千里東町第 3 号線、4 号線)の付替えや、交通広場等の上空利用を行い ながら、大街区化を図る。
○災害に強いまちづくりを目指し、防災広場等を設けて、防災性の向上を図る
以前の報道では、駅東側では、千⾥阪急+セルシーを⼀体的に再開発し、延床⾯積10万㎡級の主⽤途が商業施設の新ビルを検討している事が伝えられました。今回の発表内容は、これまでの構想をお復習いした様な感じですが、2023年度にも事業認可を計画している事から、それほど遠くない時期に、より具体的な計画概要が発表されると思います。
これまでの経緯
千里セルシーと千里阪急を建替え一体開発!H2Oリテイリングが再開発により延床面積10万㎡級の商業施設の実現を目指すと発表!
大阪・千里中央にイオンと阪神阪急が商業・エンタメ施設 オトカリテ跡地等
(Impress Watch)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1619774.html
イオンモールと阪急阪神不動産、豊中市は、北大阪急行 千里中央駅の東西で、商業施設等の整備・再開発や、道路上空の再整備の検討を進める。2032年の事業完了を目指す。