天神地下街


天神地下街は、九州最大の繁華街天神の地下を南北に貫く全長約590mの地下街で、1~12番街までのブロックがあり、ファッション、グルメ、書籍など約150のテナントが入居しています。











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天神地区の地下空間のMAPです。写真左下のスケール表記は200m。天神地下街は地下鉄空港線天神駅と七隈線天神南駅を結び、西鉄福岡(天神)駅・西鉄天神バスセンターといった福岡・天神の交通拠点と接続しています。










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天神地下街は、「次の時代に残したい街」として鉄と煉瓦と石を基調とした、19世紀ヨーロッパの格調高い街並みをイメージして造られました。写真の通り、唐草模様の黒い天井と、思い切って照度を落とした照明による空間演出が特筆されます。

この天神地下街を初めて写真で見た時は「なんじゃこれ!?」と本当に驚きました。僕は無意識のうちに「暗い地下はなるべく明るくするのが当たり前」と思い込んでい様で、この薄暗い地下街を見た時のカルチャーショックはもの凄かったです。そして、現物をこの目で見ると、驚きは感動に変わりました
「これは凄い地下街だ!」




天神地下街のオフィシャルページから引用

通路は、客席、店舗は舞台、商品とショップスタッフが脇役の俳優、さらにお客様がそれぞれの素敵なパフォーマンスを楽しむ主役なのです。その演出のための街内デザインとして、器づくりは、南欧風の石だたみの道や唐草模様のアーチ型アルミキャスト天井で統一。さらに、通路に影を与えることで、それぞれの舞台である店舗が、華やかな光に満ちた空間として一層引き立つよう意図しています。
全長590mの天神地下街は、天神の中心で都市と商業の交通、そして人が豊かに交流する、大きな「劇場」としてデザインされています。また、5つの広場は、お客 様が語らい、楽しみ、和むためのコミュニティスペース。光と影、動と静の気持ちのいいコントラストが、お買い物やお食事はもちろん、歩くだけでも楽しい時 間と空間を創造しています。











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唐草模様の黒色天井をアップで。この天井は、地下に張り巡らされた植物の根、地下街をささえる柱は幹、茶色のレンガは土をイメージしているのでしょうか・・・勝手に思いを巡らせてしまいました。










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地上に通じる出口付近をパチり。茶色のレンガ張りの内壁で装飾されており、天神地下街の統一されたデザインを踏襲しています。









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最後は1番街北広場付近をパチり。この辺りは天神地下街で最も古い部分ですが、ステンドグラスに若干の古くささを感じつつも全体から大きな経年劣化を感じ取る事は出来ませんでした。「古くならないデザイン」と言うのは凄いですね。



天神地下街。まず、明るくて当たり前と思っていた地下街で「黒色の天井」を採用している事に度肝を抜かれ、スポットライトを用いる事で陰影を作り出し人を際立たせる演出を行ってる事に感心しました。そして明快なコンセプトを持ってトータルデザインされた天神地下街は、確かに他に類を見ない、独創的な地下空間を実現していると思いました。





PS:梅雨本番を迎え雨や曇りの日が続いています。先月に取材した九州シリーズもそろそろネタが少なくなって来たので、久々に京阪神に取材に行きたいのですが、雨の日が続いているので中々取材に行けずにモンモンとしています。でも、先月、 先々月とかなりムチャクチャなスケジュールで飛び回っていたので、少し休めてよかったのかもしれませんが・・・次の休みこそ晴れて欲しいです。いでよ、太陽!




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