熊本城




熊本城は、肥後半国の領主として熊本に本拠を置いた加藤清正によって築かれた城で、日本三名城の一つに数えられる名城です。今回の取材ツアーの下調べをしている時に熊本城で大規模な復元計画が進められている事を知り「これは見ておかなければ・・・」と思い、撮影してきました。











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市役所展望台にあったパネルを撮影しました


熊本城復元整備計画とはその名前の通り、熊本市によって進められている城郭の復元計画で、加藤清正が築城した98ヘクタールの城郭全体を対象に、往時の姿に復元整備することを目指しています。復元計画の計画内容は広範囲かつ多岐にわたり、また莫大な事業費を要する計画のため、城域を以下の5つのゾーンに区分し、それぞれのゾーンに見合った整備が進められています。


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□本丸(保存・復元ゾーン)
□二の丸(緑の遊園ゾーン)
□三の丸(歴史・学 習体験ゾーン)
□古城(観光客のエントランスゾーン)
□千葉城(文化交流ゾーン)
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平成10年度~平成19年度に実際された短期(第Ⅰ期)計画による復元計画では、本丸御殿大広間をはじめ、南大手門、戌亥櫓、未申櫓、元太鼓櫓、飯田丸五階櫓の復元が行われました。










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写真は熊本市役所の最上階にある展望室から撮影しました。ここは熊本城が真っ正面に見え、城郭全体が見渡せる最高のビューポイントです。












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アップで見ました。天守閣の手前には、短期(第Ⅰ期)計画による復元計画で復元された本丸御殿が見えます。

本丸御殿は熊本築城400年にあたる2007年にあわせて復元されました。復元工事は鉄筋やコンクリート、金属金具などは極力使用せずに、「継手」「仕口」等の伝統技法で建築され、江戸中期の絵図や文献、明治初期頃に撮影された写真、発掘調査で出土した礎石などを手がかりに、外観・内装・装飾・間取り・寸法・地下通路までを忠実に復元されています。今回はスケジュールがタイトで行けませんでしたが、本丸御殿の内部は一般公開されており大御台所や大広間、藩主の間である「若松之間(わかまつのま)」「昭君之間」(しょうくんのま)を見る事が出来ます。











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展望台を後にして城の近くまで行って見ました。こちらは熊本城の内堀として活用されている坪井川。川の流れに沿って長さ242メートルの長塀が走っていますが、これは国の重要文化財に指定されているそうです。一直線に続く長堀が壮観です。












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最後は熊本市の中心繁華街にある通道筋電停越しに見た熊本城です。さすが天下の名城の1つ見応えは十分でした。今回行く事が出来なかった本丸御殿は次回の来訪時、絶対行って見たいと思います!