
JR西日本は2015年1月28日付のニュースリリースで、特急「サンダーバード」に使用される681系・683系全車両を対象に車両のリフレッシュを行い、2015年秋頃から2018年度末までに順次投入すると発表しました。
【出典元】
→特急「サンダーバード」のサービス向上に向けた取り組みについて
※アイラブオオサカーさんから情報を頂きました、ありがとうございました!
【リフレッシュ内容】
■グリーン車座席の座り心地を改善、よりソフトでホールド感のある座り心地となるよう座席を改良。
■座席や内装のデザインを見直し。グリーン車の座席、客室内を落ち着きと趣きのあるデザインに変更します。また普通車の座席を最新形式の683系4000番代と同様の、ブルーを基調とした最新のデザインに統一。
■モバイル用のコンセントを拡充し全ての編成のグリーン車全席、普通車客室出入口付近の席にコンセントを整備。
■トイレに新たに温水洗浄機能付き暖房便座を導入するとともに、暖房便座を拡充。JR西日本の在来線車両で初めて、グリーン車、普通車身体障がい者対応のトイレに温水洗浄機能付き暖房便座を導入します。それ以外のトイレについては、全て暖房便座に変更。
■女性専用席で使用出来るブランケットを2015年夏までに配備。
■車体デザインを見直し、従来のホワイトボディとブルーのラインを基調に、大きな窓をより強調したカラーリングや「サンダーバード」をモチーフにしたシンボルマークなどをあしらい、「サンダーバード」らしさと新しさを表現したデザインに変更。
【対象車両】
「サンダーバード」(681・683系)全車両
【投入時期】
2015年秋ごろより、2017年度末までに順次投入。

外観上の変化は少ないですが、ブルーのラインカラーの位置が窓下に変更になり、アクセントカラーのグレーが窓まわりと同色になり、新しいシンボルマークがあしらわれます。また、車体下部にもグレーのアクセントカラーが配置されているので、新幹線100系の様な感じの塗り分けになるのな?

グリーン車の様子です。681系のグリーン車はかなりくたびれていたので、今回のリフレッシュ工事で最新水準まで一気に引き上げられる事になりそうです。
普通車のシートも683系4000番代と同様のイメージになるようです。僕は年間30回近くサンダーバードを利用するヘビーユーザーなのですが、最新の4000番代のシートの座り心地は正直褒められたものではなく、写真の旧型シートの方が座り心地が良いと思います。4000番代のシートは形状が悪くすぐにお尻が痛くなってしまいます。今回のリフレッシュ工事では見た目のリフレッシュではなく、人間工学的に考えられた座り心地の良いシートにしてくれる事を祈ります。
突如発表されたサンダーバード用特急車のリフレッシュ計画。これは今年3月の北陸新幹線開業に伴う特急車の大規模な転配属に絡んでの実施で、大規模な車両配置の再編が行われます。北越急行の681・683系の全車をJR西日本が買い上げ、サンダーバードは全編成が9両化、しらさぎは6両化される様です。さらに、しらさぎに使用されている683系2000番代は全車が南紀特急「くろしお」に投入され、387系が北近畿方面の特急様に転属、しらさぎは全車681系になるとの噂も聞こえてきます。いずれにせよ、北陸新幹線金沢延伸開業に伴い、JR西日本在来線特急は、かつてない規模での車両の配属、リニューアルが同時並行で進む事になりそうです。


