ついにこの日がやってきました。
近鉄は2021年5月12日(水)にコロナ禍の影響により利用が低迷している状況などを勘案し、7月3日(土)に減便を中心とするダイヤ変更を行うと発表しました。一般列車については、特に夜間時間帯の利用が減少しているため、最終列車の繰り上げを含む 深夜時間帯の運転本数見直しが行われます。また、一部区間で昼間閑散時間帯の運転本数見直しが行われます。
特急列車については、一部特急の取りやめなどを行うほか、年間を通じて運転する「定期特急」の一部 を需要に応じて運転する「臨時特急」に変更するなど、利用状況により柔軟に対応できるダイヤ となります。 また、最終列車の繰り上げにより鉄道施設保守等の夜間工事時間を延長することで、一層安全で安定した鉄道 輸送サービスの提供に努めてるとしています。
【出展元】
→2021年7月 3 日(土)ダイヤ変更について
→奈良線 最終列車の繰り上げについて
一般列車関係
近鉄によると、コロナ禍の影響で深夜時間帯に近い22時以降の利用が激減しています。平日で6割減、土・休日は7割減という目も当てられない状況となっています。またテレワーク推奨や不要不急の外出自粛の呼びかけにより「鉄道利用が減る=感染対策が成功している」といった状況が続いており、それに合わせたダイヤ変更が行われる事になりました。
①大阪線
1:大阪上本町発22時以降を減便
【平 日】22時台の急行1本と区間準急1本を取りやめ、区間準急1本を準急に 変更。あわせて23時台の区間準急1本、0時台の普通 1 本を取りやめ
【土・休日】23時台の区間準急1本、0時台の普通1本を取りやめ
2:終電の繰り上げ
大阪上本町・高安間の最終列車を大阪上本町0時08分発とし20分繰り上げ。 大阪上本町23時58分発河内国分行きを大阪上本町23時54分発高安行きに変更し、恩智・河 内国分間各駅への最終列車を大阪上本町23時50分発五位堂行き区間準急として8分繰り上げ 。 高安・大阪上本町間の最終列車を高安23時40分発とし21分繰り上げ
3:名張・伊勢中川間の普通列車を減便
名張発および伊勢中川発11時台から14時台に、名張・伊勢中川間の普通列車毎時 1 本を 取りやめ。これに伴い、青山町(伊勢中川方面行き)、伊賀上津、西青山、東青山(大阪上本町方面行き)、大三、伊勢石橋、川合高岡の各駅では、おおむね毎時2本から1本の停車となる。
★大阪線は夜間時間帯の利用者減をうけた削減ダイヤとなりました。また、青山超えの普通については大ナタが振るわれる事になりました。
②奈良線
1:大阪難波発22時以降を減便
【平 日】22時台の区間準急1本を取りやめ、23時台の急行1本を準急に変更
【土・休日】22時台の急行1本を取りやめ、23時台の快速急行1本、急行1本を 準急2本に変更
2:終電の繰り上げ
大阪難波・東花園間の最終列車を大阪難波 0 時05分発とし20分繰り上げ。東花園・大阪難波間の最終列車を東花園23時51分発とし13分繰り上げ阪神なんば線尼崎・桜川間各駅から日本橋・東花園間各駅への最終列車も変更されます。
変更後の最終列車
(1)平日 尼崎23時31分発奈良行き区間準急
(2)土・休日 尼崎23時36分発東花園行き普通
★5月21日に奈良線についても終電の繰り上げが発表されました。
奈良線 最終列車の繰り上げについて
③京都線・橿原線 グループ
1:京都発22時以降を減便
【平日、土・休日】 22、23時台の急行各1本を新田辺行きに変更の上、新田辺から先は普通列車として直通運転。あわせて23時台の普通1本を0時台に変更の上、0時台の普通 1本を取りやめ
2:終電の繰り上げ
京都・新田辺間の最終列車を京都0時00分発とし16分繰り上げ。 新田辺・京都間の最終列車を新田辺23時23分発とし15分繰り上げ。
3:大和西大寺から直通する普通を天理線内折り返しに
大和西大寺・天理間を直通運転する普通列車 平日、大和西大寺発11時台〜20時台と天理発12時台〜20時台(土・休日は大和西大寺 発10時台〜21時台と天理発9時台〜21時台)において、大和西大寺・天理間を直通運転 する普通列車(一部列車を除く)を天理線内折り返しにする。これに伴い、大和西大寺・平端間 の普通列車は、昼間毎時3本、夕・夜間はおおむね毎時4本の運転となる。
4:田原本線の普通を減便
西田原本・新王寺間で、毎時2本運転の時間帯を西田原本発9時台〜15時台と新王寺発10時台〜16時台に拡大する。また西田原本発16時台〜21時台と新王寺発17時台〜22 時台は、おおむね毎時4本〜3本の運転とする。
★橿原線と天理線・田原本線で大ナタが振るわれました。
④南大阪線 グループ
1:大阪阿部野橋発22時以降を減便
【平 日】22時台の準急1本、普通1本を取りやめ、区間急行1本を急行に変更。 あわせて23時台の準急1本、0時台の普通2本を取りやめ
【土・休日】22時台の準急2本と普通1本、0時台の普通2本を取りやめ
2:終電の繰り上げ
大阪阿部野橋・河内天美間の最終列車を大阪阿部野橋0時02分発とし25分繰り上げ。 古市・大阪阿部野橋間の最終列車を古市23時23分発とし29分繰り上げ。
3:昼間の急行を区間急行に変更、古市〜橿原神宮前の普通を減便
③南大阪線 古市・橿原神宮前間の普通列車 昼間時間帯の急行を区間急行に変更し、あわせて古市発10時台〜15時台と橿原神宮前発10 時台〜14時台の古市・橿原神宮前間で運転する普通列車毎時2本を取りやめる。これに伴い、 駒ヶ谷・磐城間の各駅では、毎時4本〜2本の停車となる。
4:御所線 普通列車を減便
尺土発および御所発10時台〜14時台において、尺土・御所間の普通列車毎時2本を取りやめ、 毎時4本〜2本の運転とする。
★全体的に大ナタが振るわれた印象です。
⑤名古屋線・志摩線
1:名古屋発22時以降【平 日】22時台の普通1本を取りやめ、23時台の急行1本を準急に変更
【土・休日】22時台の普通1本を準急に変更。あわせて23時台の急行1本を準急に変更
2:閑散時間帯の普通の運転区間を短縮、減便
名古屋線 塩浜・津新町間の普通列車 四日市発10時台〜15時台と津新町発9時台〜14時台において、四日市・津新町間の普通 列車毎時1本を四日市・塩浜間の運転に変更し、塩浜・津新町間の運転を取りやめる。これに伴 い、塩浜・津新町間の普通列車は、毎時3本〜2本の運転となる。
3:志摩線 普通列車を削減
鳥羽発 8 時台〜3時台と賢島発9時台〜14時台において、鳥羽・賢島間の普通列車をおお むね毎時2本〜1本の運転とする
⑥その他
1:長野線、道明寺線、山田線、鳥羽線、志摩線各線においても最終列車の時刻を見直しを実施。特急列車
特急列車は利用の少ない特急列車の取りやめ、始発駅、行先の変更、主に昼間時間帯における特急の一部を需要に応じて運転する、いわゆる「臨時特急」化、土・休日、大阪難波発鳥羽行き特急を運転などの変更が行われます。平日26本、休日30本の特急が運転取りやめとなるほか、平日25本、休日29本が「臨時特急」となります。取りやめもしくは臨時化する本数の多い区間は、以下の通りです。
・大阪阿部野橋~吉野間の休日の特急(現行の66本のうち23本)
・大阪難波~奈良 の休日の特急(現行の32本のうち15本)
・大阪難波(大阪上本町)~伊勢志摩間の平日の特急(現行の70本のうち17本)
・京都~奈良間の平日の特急(現行の58本のうち16本)
※「お客さまの需要に応じて運転する特急」の運転日、時刻は運転計画が決まる都度、発表される予定
【土・休日】大阪上本町9時50分発宇治山田行き特急を、大阪難波発鳥羽行きに変更の上、 停車駅を見直。
関係ないですけど、最後の画像を見て、エヴァンゲリオン初号機、零号機、弐号機を連想しました。。。
近鉄電車はどちらかと言うと自動車保有率の高い地域がメインなので、特急を減らしてしまうと余計に乗らなくなるような気もしますが?
知人がそうなんです。奈良から大阪へ昔は一時間に一本の特急があってそれを利用していたのに、無くなってからはずっと車ですね。奈良や京都南部では一家に一台から一人一台への動きが顕著ですから、さて余計に電車離れにならなかったら良いですが?