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ザ・パークハウス 神戸タワーの建設状況 18.05


ザ・パークハウス 神戸タワーは、1900年(明治33年)に建てられた「旧三菱合資会社神戸支店(のちのファミリアホール)」の跡地に建設中の地上33階建て、高さ116.95m、延床面積39,520.55 ㎡の超高層制震タワーマンションです。「旧ファミリアホール」は神戸市都市景観条例に基づく「景観形成重要建築物など」に指定されており、同建物の一部を保存し、新築時に基壇部に旧建物の外壁を復元することを決めました。復元には、外壁を手作業解体し、5,327点にも及ぶ部材を保管し、新築時に組み直す「生け捕り」という手法が用いられます。

【出典元】
ザ・パークハウス 神戸タワー

 

 

 

 

 


現地の様子です。旧建物がなくなり、随分と広々としています。

 

 

 

 


【スペック】
名称:ザ・パークハウス 神戸タワー
所在地兵庫県神戸市 中央区相生町1丁目11号(地番)
階数:地上33階、塔屋2階、地下1
高さ:116.95m
構造鉄筋コンクリート造一部鉄骨造
杭・基礎 :
主用途:共同住宅
客室数:352
敷地面積:3,051.00
建築面積:
延床面積:39,520.55 ㎡ ※容積対象面積:27,426.74㎡
建築主:三菱地所レジデンス、 JR西日本不動産開発、 三菱倉庫、 安田不動産
設計者:大林組
施工者:大林組
着工:2017年04月
竣工:202003(予定)

 

 

 

 


北東側から見た様子です。

 

 

 

 


南棟側から見た様子です。

 

 

 
IMG_4219_20121022231527.jpg
 

こちらは、2012年頃に撮影した、解体前のファミリアホールの様子です。この近代建築は1900年に旧三菱銀行神戸支店として竣工された歴史的建造物で、神戸に現存する大規模な洋風建造物としては最も古いビルでした。

 

 

 

 

 


ファミリアホールの復元については、建物の外壁2面を保存・復元し、タワーマンションの基壇部とする事となりました。 建設当時の設計資料が全く無い為、最先端技術であるレーザースキャナーを用いたBIM(Building Information Modeling)データ化を実施し、3か月をかけて3次元での設計図面を作成されました。外壁は丁寧に取り外され、神戸から約160km離れた岐阜県不破郡関ヶ原町に計5,327点の外壁素材が保管されています。復元時に組み直す順番がわかるように、全ての石材に数字が記載されたそうです。また石材に付着しているモルタル等を手作業で取り除き、洗浄や保護剤を塗布し、全ての復元素材が準備されています。

 

 

 

 

 


建設工事が進む、ザ・パークハウス 神戸タワー。仮囲いの内部を見ることは出来ませんでしたが、着工から1年程度が経過している事から、基礎工事がかなり進んでいると推測できます。ファミリアホールの復元など注目点が多いプロジェクトなので、これからも追跡取材して行きたいと思います。

1 COMMENT

ロッコーマン

やはりファミリアホールを解体したということで、ザ・パークハウス 神戸タワーは、ここまでやっても神戸のレトロ建築オタには不人気なんですよね。旧三菱銀行神戸支店(ファミリアホール)は、外観は明治期の意匠を備えた立派なものですが、内装は機能性を重視したためか質素です。逆に今回、低層部復元に関して実物とは違い、かなり豪華な内装に三菱地所レジデンスはしています。二面復元なのは残念ですが、よくやってくれたと褒めたいです。

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