神戸市は、長田区一番町にある「市立医療センター西市民病院」をJR・市営地下鉄新長田駅の南西側にある若松公園敷地(約1.2ha)に建て替え移転する計画をすめており、2021年12月1日に「新西市民病院整備基本構想」を公表しました!
【出展元】→神戸市立医療センター西市民病院の再整備事業
現在の市立医療センター西市民病院は1970年に開院した市街地西部の中核病院で、内科や精神・神経科、産婦人科、脳神経外科など27科目の診療科で構成。現在の施設規模は地上2〜11階建て4棟、総延べ約28,700㎡。市は現病院の老朽・狭あい化を受け、2020年度に有識者らによる在り方検討会議を設置。2021年5月に移転新築が望ましいとする報告書の提出を受けていました。
新病院の必要病床数は現行の稼働病床358床(一般病床)と同程度とし、1床当たり100㎡の床面積を確保する計画です。基本方針案
1:救急医療感染症・災害医療の強化
2:地域包括ケアシステムの推進
3:まちづくり・地域活性化への寄与
1:より高度な2次救急医療の提供
2:総合的な診療機能の堅持
3:第2種感染症指定病院と同等の機能・体制、大規模災害発生時に診療可能なスペースの確保
4:がん治療の機能強化
開発スケジュール
今後のスケージュールは上記のイメージとなります。2022年度に基本計画を策定し、2023~24年度に基本設計・実施設計を進め、2024年度~建設工事に着手し、2028年度頃の新病院開院を目指します。また開院まで現病院の運営は継続されます。概算事業費は230〜260億円程度を見込んでいます。
若松公園の機能再編とリニューアル
建設場所は園内にあるシンボル「鉄人28号モニュメント」の西側約7000~7500㎡を想定。市営駐車場と一体化した高層の病院棟を整備する方針です。新病院整備と合わせて、にぎわいスポットの創出など同公園のリニューアルを実施します。
移転先の若松公園は交通利便性に優れ、地域住民の憩いの場として利用されています。新病院が開院する事で、阪神・淡路大震災後に復興再開発が進められた新長田駅南地区の活性化への寄与が期待されています。
2021年9月の様子
現地の様子です。新西市民病院整備基本構想(2021年12月1日公表)が策定される事を見越して事前に現地を撮影していました!
計画地を北側から見た様子です。写真の地面のエリアが病院になり、子供の遊び場は南側に移設されます。
先ほどの反対側、南側から見た様子です。
2009年に完成して以来、地域のシンボルとして親しまれている「鉄人28号」のモニュメントです。
相変わらず完璧なポージングにほれぼれします。数年後には病院をバックにこのポーズが決まる、そんな風景に変わって行きます。