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横浜に日本初の都市型ロープウェイ、「YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマ・エア・キャビン)」が本格着工!2021年3月開業予定



横浜市に日本初の都市型ロープウェイが誕生します。横浜市は2017年度に臨海部の新たな交通サービスの公募を行い、みなとみらい21(MM21)地区で遊園地「よこはまコスモワールド」を運営する泉陽興業が提案したロープウエー事業を選定しました。

ロープウエーの名称は、YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマ・エア・キャビン)。みなとみらい21(MM21)地区の新港ふ頭にある運河パークとJR桜木町駅前の間の約630mを所要片道2分半~3分で結ぶ計画です。

【出展元】
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/toshiseibi/design/shingikai/bitaisaku/keikan/ks049.files/0056_20190313.pdf
泉陽興業>ゴンドラリフト
交通機関の輸送力比較>京都市における新しい公共交通システムの評価視点

 

 

 

海上の遊歩道「汽車道」に沿って、支柱を海上に3基、陸上に2基、合計5基を設置。高さは最大40mで36基のゴンドラを運行し、両端の運河パークと桜木町駅前に停留所が設けられます。施設は泉陽興業が整備し費用も全て同社が負担。支柱の設計と施工は、東亜建設工業が担当し停留所は山下設計が設計、ピーエス三菱が施工します。また、全体の照明計画は、照明デザイナーの石井幹子氏が手掛けます。総事業費は約60億円で、当初計画から半年遅れの2021年3月に開業する予定です。

 

 

 

 
走路延長 約1260m(片道630m)
発車ピッチ 12秒 ※鉄道法による
発車回数 300回/時
定員 8名
輸送力 2400人/時
移動速度 4.5m/秒
搬器間隔距離 54m(4.5m/秒*12秒)
ゴンドラ台数 36台 走路上22台+(駅舎内7台×2カ所)
走行時間(片道) 2分20秒
 

 

都市型ロープウェイは、地下鉄などに比べ建設費が安価な為、新しい都市内高越機関として注目されています。地下鉄は路線全体で1キロメートルあたり200億円から300億円に対して、ロープウェイは1/8~1/10程度で建設可能です。また構造が簡単で用地買収も少なくすみ、地下鉄に比べ工期が大幅に短い事もメリットの1つです。デメリットとしては、都市景観に悪影響を及ぼす可能性、ゴンドラや部品などの落下事故による地上への影響、高層建築物に対するプライバシーの問題等があります。

 

 

ロープウェイの速度は、秒速5~8m(時速18~30km弱)ですが、バスのように渋滞や交差点停車による遅れがないので路線バスよりも高速です。乗車時間は地下鉄より長くなりますが、地上と行き来するアクセス時間と待ち時間を加えて考えると、地下鉄よりも素早く移動できます。

輸送力はゴンドラの大きさと運行間隔にもよりますが、仮に定員10人のゴンドラを12秒に運行すると3000人/時の輸送力となります。ちなみに、80 /両のガイドウェイバスを1 30 秒間隔で運行した場合、輸送力は3,200 /時です。都市型ロープウェイは、大型バスを断続的にピストン運行するのと同じぐらいの利用者を運ぶ事が出来ます。

 

 



都市型ロープウェイは1km~5km程度の距離をバスよりも高速に結ぶび、安価で短期間で建設可能な事から、新たな都市内輸送機関として有望な選択肢と言えます。80 /両のガイドウェイバスを1 30 秒間隔で運行した場合、輸送力は3,200 /時なので、大型バスを断続的にピストン運行するのと同じぐらいの利用者を運ぶ事が出来ます。

 

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