(仮称)科研大阪ビルは、大阪市中央区伏見町3丁目に計画されているオフィスビルです。建築主は科研製薬、設計は山下設計、施工者は五洋建設です。
建築主の科研製薬は、東京都文京区に本社を置く製薬会社で、1948年に財団法人「理化学研究所」を株式会社に改組して「株式会社科学研究所」として発足しました。医家向けの関節機能改善剤や動脈硬化症治療薬等を主力とし、飼料添加物や動物用医薬品、農業薬品も手がけています。2018年度の売上高は925億円、経常利益は248億円です。
【スペック】
名称:淀屋橋KAKENビル
計画名称:(仮称)科研大阪ビル
所在地:大阪市中央区伏見町3-36ほか
階数:地上9階、地下0階
高さ:37.36m
構造:鉄骨造
杭・基礎 :
主用途:事務所
敷地面積:488.31 ㎡
建築面積:4,13.59 ㎡
延床面積:3,176.24 ㎡ ※容積対象面積:2,912.85㎡
建築主:科研製薬
設計者:山下設計
施工者:五洋建設
着工:2020年05月(予定)
竣工:2021年04月
所在地:大阪市中央区伏見町3-36ほか
2021年8月の様子
淀屋橋KAKENビルは2021年4月に竣工した、鉄骨造 地上9階建ての小規模なオフィスビルです。1階がエントランスと駐車場、2~5階がテナントフロア、7~9階に科研製薬のオフィスが入居しています。また6階に入居者専用の会議室があります。
真正面から見た様子です。小さなビルですが外観がデザインが妙に記憶に残る不思議名デザインをしています。
メインエントランスの様子です。
駐車場の様子です。
北東側から見た様子です。正面のデザインは家電の様なイメージ・・・。
縦アングルで見るとこんな感じです。
高層階がセットバックした不思議なカタチをしていました!
2021年4月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2020年10月だったので、約6ヶ月振りの取材です。ビルは2021年4月に竣工し5月から入居可能となっています。
募集中の区画ですが、基準階面積:81.51坪 / 269.46m2、月額賃料:1,620,000円、20,000円/坪となっています。
最後は北東側から見た様子です。
2020年10月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2020年4月だったので、約6ヶ月振りの取材です。
北側から見た様子です。鉄骨建方がかなり進んでいます。
最後は北西側から見た様子です。
2020年4月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2020年3月だったので、約1ヶ月振りの取材です。解体工事が進み、旧ビルはすっかり姿を消していました。
現地に掲示されていた労働保険関係成立票によると解体工事は2019年11月1日〜2020年6月末までです。
最後は北東側から見た様子です。
隣の谷松屋戸田商店、コインパーキングの土地を買い取って規模を拡大しての建て替えを検討していたようですが、交渉がまとまらず、既存立地での建て替えとなった裏事情があります。
現在交差点のところにあるパーキングに路駐でテイクアウト屋がいますが、見切りが悪く交通事故を起こしかねない状況です。
ビジネス街こそ土地集約が必要と思いますが、大阪はなかなか東京のようには土地集約が進みませんね。
壁の色が少し白過ぎるかと思いましたが、以前のパーキングタワーと同じ色調で隣の谷松屋戸田商店の奥にある茶室 “弌玄庵” に対して反射の色が変わらない様に配慮されているいるのかも知れませんね。
茶道具商ですから茶室で器の色合いに違いが起こると大変ですから。
さすが向かいの旧三和銀行本店、別館や近くの御堂筋物件の大型ビルを手掛けていただけありますね。
弌玄庵のお庭↓
http://fujita-museum.or.jp/wp/wp-content/uploads/2018/05/cap.jpg
日本圧着端子製造本社ビルや角地に新しく出来たパーキングビルと谷松屋戸田商店のバルコニーと周辺意匠が揃えられて美しく仕上がりました。
この現場前の道路や三休橋筋は電線埋設・電柱撤去がなされたため、とても街並みの見栄えが良くなってうれしい限りですね。