カーボンニュートラル促進のための国際標準・認証拠点整備事業は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE(ナイト))が建設を進めている、大型蓄電池システムの性能・安全性の試験評価設備で、蓄電池分野における日本発の国際標準提案および認証取得を促進し、カーボンニュートラルの実現を目指す拠点施設す。施設は、大型蓄電池システムの試験評価設備、受変電設備、管理棟などで構成されています。
近年、国内外で再生可能エネルギーの導入拡大が急速に進み、メガソーラ等の分散電源における大型パワーコンディショナー(PCS)の需要の高まりにより試験・認証需要が急増しています。さらに、プラント大型化によるPCSの大型化、および系統利用ルールの改定による多機能化が進み、これらに対応した安全性・性能評価を行うことが求められています。
蓄電池についても、世界的に需要が高まると同時に、全固体電池をはじめとする次世代蓄電池の技術開発が進む中で、各企業の枠を超えた安全性・性能評価が可能な施設が求められています。このため、本事業において、試験評価・認証基盤の拠点整備を行う事になりました。

NITEは、同じコスモスクエア内の隣接地に世界最大規模の大型蓄電池システム試験評価施設、NLAB(エヌラブ)National LABoratory for advanced energy storage technologies を2016年に整備しました。現在建設中の施設は、既存施設の拡張工事の様な位置づけだと思われます。
NLABは、今後世界的な市場の拡大が期待されているリチウムイオン蓄電池など大型蓄電池システムの安全性や性能などを試験評価する、世界最大級の型蓄電池の試験・評価施設で、近畿圏に拠点を持つバッテリーメーカーなどと連携する事で、試験評価・認証基盤を迅速化する事で、日本の国際競争力の強化に繋がる重要な施設となります。
2023年10月の様子

現地の様子です。建築主は独立行政法人製品評価技術基盤機構、設計・施工は鹿島建設が担当。事業期間は2023年2月1日〜2024年3月31日を予定しています。

コスモタワー展望台から見た現地の様子です。

敷地東側の様子です。こちらにも建物が建ちそうです。

敷地西側の様子です。現在は資材置き場や詰め所として利用されています。

撮影ポイントを変えて地上から見た様子です。

最後は引き気味で見た現地の様子です。
計画概要
計画名称:カーボンニュートラル促進のための国際標準・認証拠点整備事業
建築主:独立行政法人製品評価技術基盤機構
設計者:鹿島建設
施工者:鹿島建設
着工:2023年02月
竣工:2024年03月