大阪メトロは、2023年11月21日付のニュースリリースで、大阪関西万博に向けて、2024年度末までの導入を目指している「ウォークスルー型顔認証改札機」について、2023年11月23日(木)から、Osaka Metro 御堂筋線 なんば駅北東改札を皮切りに、顔認証改札機の設置しを始めると発表しました!
同社は2023年3月7日付けのニュースリリースで、2024年度末までに全駅に導入する事を明らかにしていましたが、ついに設置工事が始まる事になりました。
【出典元】
→2024年度末の顔認証改札機のお客さま利用開始に向けて顔認証改札機の設置を開始します
※実証実験中の様子。写真は高見沢製のプロトタイプ
大阪メトロは、顔認証改札機の実用化に向け、2019年度から同社社員を対象にした実証実験を開始、2022年度には車いすの利用者を対象とした実証実験を実施。この度、本格導入の目途が立ったことから、顔認証改札機の本格設置が始まる事になりました。顔認証改札機の製造は高見沢サイバネティックス、顔認証システム構築はパナソニック コネクトがそれぞれ担当。利用者は、事前にOsaka MetroのMaaSアプリ『eMETROアプリ』を通じて、自らの顔画像を登録し、使用する乗車券と本人の情報をひも付けておくことで、カード等の媒体を用いることなく、スムーズに改札を通過できるようになります。
改札機の機能としては、改札通過時に、顔照合によって利用者および乗車券情報の特定を行い、上位サーバーに乗車券と処理機器の情報を伝送することによって、利用者が所有する通行権利を判定・応答する仕組みが備えられました。デザイン面では、入場側・出場側のデザインを非対称にすることで、利用者を「迎え入れる」「送り出す」という“おもてなし”をイメージした演出を施しているとのこと。加えて、顔認証の精度を上げるために、照明の付いたアーチを設置するとともに、扉部分には透明なクリスタル調の素材を用い、通路案内を行うイルミネーションを採用するなど、機能だけでなくデザインも近未来を意識した作りを採用しているそうです。
顔認証改札機ですが、実証実験に引き続き、当面の間はOsaka Metro 社員が対象となります。一般を対象とした顔認証改札機の利用開始については、2024年度末を予定しており、全駅への設置が進んでから一般開放される見込みです。
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