リニア中央新幹線「長野県駅」外観デザイン3案を初公表! 伊那谷の風景と調和する玄関口へ、2027年3月に推薦案提出予定


出展:JR東海 A案

JR東海は2026年9月8日、長野県飯田市で建設を進めるリニア中央新幹線「長野県駅(仮称)」の駅舎外観デザイン3案を公表しました。山並みや天竜川、地域の伝統文化を取り入れた提案で、今後は地元の意向を踏まえた選定に進みます。

伊那谷の風景と文化を映す3案


出展:JR東海 左からA,B,C案

検討対象は、駅前広場に面する駅舎の北側・南側の外装です。長野県と飯田市が示した「信州・伊那谷の風景と営み」というキーワードや外観への要望をもとに、JR東海がデザインを作成しました。

共同通信の報道によると、駅舎の長さは約260m。3案とも車両が走行する部分をガラス張りとし、駅の外からリニア車両を見られるようにします。

JR東海が示した3案の特徴は、次の通りです。
案・テーマ 主なデザイン 外壁の色彩
A案:ひとすじの帯 山並み・河岸段丘・天竜川を水平の帯で表現。中央で緩やかに盛り上がるラインに、アルプスや人々の結び付きを重ねます 金属調の無彩色
B案:玄関口 左右の壁面で山々、中央部で天竜川や伊那街道を表現。人や物が集まる土地の特性と、伝統工芸を思わせる細かな縦線が特徴です 金属調の無彩色
C案:自然のうつろい 多面的な外壁に生まれる陰影で、川面のきらめきや自然の変化を表現。時間帯や天候で見え方が変わります 淡い山吹色など
各案を南北両側から見た完成予想図は、JR東海のイメージパースで確認できます。図は検討段階のイメージで、実際の完成形とは異なる場合があります。

駅舎と広場で表現する「風景と営み」


出展:JR東海 B案

外観の検討では、飯田市が整備する駅前空間との調和も重視しています。 JR東海の資料では、駅舎に自然の「風景」、駅前空間に暮らしや文化の「営み」を重ねる考え方を示しています。南北の広場には木造の大屋根を設ける計画で、伝統芸能や祭りなどのイベント利用も想定しています。

地元の意見を踏まえて推薦案を選定


出展:JR東海 C案

選定に向けた住民アンケートは、飯田・下伊那地域に住む人と、同地域へ通勤・通学する人が対象です。スマートフォンから回答できるほか、市町村役場などに回答用紙を設置する予定です。

アンケート結果とリニア中央新幹線建設促進長野県協議会の会員意見を参考に、有識者による「リニア駅舎デザイン調整会議」で検討したうえで、県と市が推薦案を決定します。最終決定を行うのはJR東海です。
時期 検討の経緯・今後の予定
2026年2月13日 JR東海が県・市との3者による検討に同意
4月16日 県・市がキーワード・モチーフ案を公表
5月28日 県・市がキーワード・モチーフと外観要望事項をJR東海へ提出
9月8日 JR東海が外観デザイン3案を公表
10月1日~12月28日 住民アンケートを実施予定
2027年3月下旬 県・市が推薦案をJR東海へ提出予定

飯田の新たな玄関口が具体化


出展:JR東海 C案

完成予想図を見ると、伊那谷の山並みを背に駅舎が建ち、その前の広場を人々が行き交う様子まで思い描けます。リニアを迎える街の姿が、いよいよ目に見える形になってきました。 どの案が選ばれ、地域の風景や暮らしになじんでいくのか、今後の展開に注目したいと思います。




出典・参考資料

 

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