新名神・甲南トンネル付近が上下6車線に!10月20日から名古屋方面4.1kmを3車線化。全41kmの整備は約50%まで進展



NEXCO西日本は2026年10月20日、新名神高速道路(E1A)の甲南IC~信楽IC間にある甲南トンネル付近で、上り線(名古屋方面)約4.1kmの片側3車線運用を開始しました。

下り線(大阪方面)約4.5kmは2022年3月に3車線化されており、今回の整備によって甲南トンネル付近は上下線とも片側3車線、合計6車線で走行できるようになりました。

新名神では、亀山西JCT~大津JCT(仮称)間の約41kmを対象に6車線化工事が進められています。2026年5月には金勝山トンネル付近でも上下線6車線化が実現しており、今回の供用開始で、6車線化された区間は全体の約半分に達した計算です。

甲南トンネル付近が上下6車線に。4年半ぶりに名古屋方面の拡幅が完成



今回の供用区間は、滋賀県甲賀市甲南町塩野~信楽町黄瀬の約4.1kmです。
項目 内容
対象 新名神・甲南IC~信楽IC
場所 甲南トンネル付近
上り線(名古屋方面) 約4.1kmを2車線→3車線
下り線(大阪方面) 約4.5kmを2022年3月に3車線化済み
運用開始 2026年10月20日 午前6時
新名神の甲南トンネルは、将来の6車線化を想定した構造で建設されていました。暫定4車線での開通後、2022年に下り線の3車線運用を先行して開始。今回は上り線の車線配置を変更し、上下線で3車線ずつの運用が実現しました。

ただし、上下線の3車線運用区間には約0.4kmの延長差があり、拡幅範囲が完全に一致するわけではありません。

全41kmの約50%が6車線化。2026年は2つのトンネル区間で進展



亀山西JCT~大津JCT(仮称)間では、工事が完了した区間から順次3車線での運用を開始しています。
6車線運用がそろった時期 場所 延長
2022年7月 土山SA付近 約4.1km
2023年3月 甲賀土山IC付近 約7.4km
2026年5月 金勝山トンネル付近 約4.8km
2026年10月 甲南トンネル付近 約4.1km
合計 約20.4km
これらを合計すると、約20.4km÷約41km=約49.8%となります。

2026年5月時点の約39.8%から約10ポイント上昇し、延長ベースでは6車線化がほぼ折り返し地点に到達しました。

※各社の公表延長を用い、上下線とも3車線となった区間を合算した概算です。NEXCOが発表した公式の累計完成率ではなく、上下線平均の3車線運用延長とも異なります。

残る約20kmの6車線化が課題。橋梁の拡幅工事などが続く



新名神の亀山西JCT~大津JCT(仮称)間は、2008年2月に暫定4車線を基本として開通しました。当初から完成6車線を想定しており、トンネルなど多くの構造物は拡幅に対応しています。

一方、橋梁や土工区間では、既存の交通を維持しながら道路を広げる必要があります。2024年の事業再評価では、6車線化事業費が約2,026億円に見直されました。

現在も鈴鹿トンネル付近などに片側2車線の区間が残り、杉谷川橋や高野高架橋では拡幅工事が進められています。全41kmの6車線化が完了する時期は、現時点で公表されていません。

6車線化の狙いは、交通容量の拡大による物流の効率化と、名神高速道路とのダブルネットワークの強化です。名神のリニューアル工事や災害による通行止めが発生した際、新名神が迂回交通を受け入れる能力を高めることにもつながります。

ただし、現状では3車線区間の先で再び2車線に絞られる場所が残っています。今後は拡幅済みの区間をつなぎ、車線減少によるボトルネックを解消していくことが重要になります。

2026年は金勝山トンネル、甲南トンネルと、滋賀県内の主要トンネルで6車線化が相次いで実現しました。残る区間の整備が進めば、新名神は名古屋圏と関西圏を結ぶ高速道路として、さらに高い輸送能力を備えることになります。




出典・参考資料

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