大阪市は、側道を利活用した「御堂筋の道路空間再編」に向けて、千日前通以南(難波交差点~難波西口交差点間)の東側街区において、モデル整備を開始すると発表しました。
御堂筋は大阪市の中心部を南北に貫くメインストリートとして整備され、2016年に建設から79周年を迎えたところですが、建設当時とは社会情勢が大きく変化し、人々の行動形態や周辺のまちの状況も大きく変わっており、そうした社会の変化や時代の要請に対応した新たな御堂筋へと再編するべく、検討を進められています。このモデル整備は、側道を自転車通行空間化し、歩道を拡張することで喫緊の課題である歩行者と自転車が歩道内で輻輳している状況の解消を行うとともに、整備により道路空間再編の将来イメージを現地で可視化し、歩行者・自転車通行の安全性や快適性、にぎわい形成等の検証につなげていくことを目的としているものです。
<これまでの経過>
• 2014年11月23日から11月29日 新橋~難波西口交差点において側道閉鎖の社会実験を実施
• 2015年10月15日から11月14日 空間再編(案)に関するパブリックコメントを実施
【出典元】
→大阪市HP>堂筋の道路空間再編に向けたモデル整備を開始します
→御堂筋の道路空間再編に向けたモデル整備を開始、千日前通以南(難波交差点~難波西口交差点間)の東側歩道が拡張されます!
今回の実施区間は千日前通以南(難波交差点~難波西口交差点間)の東側街区、約200mの短い区間ですが、今後の御堂筋の再整備におけるモデルケースとして重要な役割を担う事になります。
再整備のイメ−ジです。側道を閉鎖し、自転車走行空間を設置し、歩行者通行空間も本線側に拡張されます。完成予想パースを見ると非常にいい感じに描かれているので完成後の姿が楽しみです。モデル区間の整備スケジュールですが2016年1月13日〜秋頃を予定しています。
現地の様子です。3月13日から御堂筋の千日前通以南(難波交差点~難波西口交差点間)の東側街区の側道が閉鎖され、本格的な工事が始まりました。
共同溝を構築しているのでしょうか?結構大きな木枠が数個置かれていました。
少し引き気味で既設の歩道と、閉鎖された側道を見た様子です。完成後は左側の側道までが歩道(自転車通行空間)となります。かなりの幅がありますね。
先ほどのポイントで振り返り南側を見通した様子です。こちら側ではまだ工事が始まっていませんでした。
今回のモデル事業の南丹付近の様子です。歩道の拡張に伴い、この植え込みは撤去されると思います。
最後はモデル事業区間を南から北向きに見通した様子です。ついに工事が始まった御堂筋の道路空間再編に向けたモデル事業。工事の規模は小さいですが、大阪のメインストリートである御堂筋の将来像を決める重要な工事です。再整備後の景観や実際の使い勝手、自動車交通への影響、違法駐輪対策など課題山積ですが、このモデル事業を通じて、御堂筋の大幅なバージョンアップに繋がってくれれば、と思いました。