九州新幹線長崎ルート 新たな建設費の試算。フル規格は年間86億円の黒字、ミニは1億円の黒字

国土交通省は2019年3月7日に、九州新幹線長崎ルートの建設費などの新たな試算をまとめました。それによると 、佐賀県の新鳥栖から武雄温泉の区間について、フル規格で建設した場合、建設費は6200億円、在来線の線路を利用するミニ新幹線でおよそ2700億円。また、複線ではなく単線とした場合では、フル規格でおよそ5400億円、ミニ新幹線でおよそ1800億円との事です。

 

 

年間収支はフル規格が圧倒的に優勢

出展;国土交通省

在来線の特急と比べた年間の収支は、フル規格の複線の場合で86億円の黒字、ミニ新幹線の複線では1億円の黒字、単線では9億円の黒字との事です。九州新幹線長崎ルートは長崎〜武雄温泉館66kmがフル規格で建設中で2022年度の開業を予定しています。

長崎ルートは、JR九州と長崎県がフル規格を要望する一方、佐賀県が追加の財政負担などを理由に反対していており、調整が難航しています。長崎県内がフル規格で建設中である事や、開通後の収支見込みから考えると、全線フル規格での建設が望まれます。