ルスツリゾート・モノレールは、北海道虻田郡留寿都村に所在するリゾート施設内にある私設のモノレールです。1997年に8億円を投じて建設着手し、リゾート内の2つのホテルが結ばれました。朝7時から23時の間に随時運行されており、多いときには一日に4000人もの乗客を運んでいます。
【出展元】
→ルスツリゾートのモノレールが新型車両になりました。
→「モノレールスタッフ」1日4千人のお客様を送迎していただきます。
→File NO.202 ルスツリゾートスキー場
ルスツリゾート・モノレールは、『ルスツリゾートホテル』と『ウェスティン ルスツリゾート』の2つのリゾートホテルを結んでいます。各ホテルは、国道230線を挟んで離れた位置に建設された為、国道の下のトンネルを通って移動します。ホテルで国道をくぐるモノレールを所有しているのは全国でも極めて珍しく、 運賃は無料でルスツリゾート入場者及び宿泊者は何度でも乗車可能です。
2016年に導入された新型車両は、スロープカー(斜面走行モノレール)を数多く手掛ける嘉穂製作所(かほせいさくしょ)製で、全長:12.5m(3両編成)、幅:2.4m。定員は従来より6名増となる42名で輸送力が16%向上。 車椅子も1台収納可能です。速度アップによりこれまでホテル間を5分間かけていた移動時間が約4分に短縮しました。
モノレール車両にはBGMが導入され、乗車時間や乗車方向によって異なる4種類の音楽を楽しむ事ができます。遊園地などのあるノース&サウスウィング方向へは、ワクワク感のある音楽。ワンランク上のリゾートステイを提供するウェスティン ルス ツリゾート方向へは上質で落ち着いた音楽など、行き先のイメージに合うような選曲となっています。
車両のデザインは国内外で支持される日本人アーティスト「SAYORI WADA」がルスツリゾートのために描いたオリジナル作品。遊園地やスキー・スノーボードや自然風景など、ルスツリゾート全体を表現した楽しいデザインとなっています。
それではルスツリゾート・モノレールに乗り込んでみましょう!
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社内の様子です。ロングシートが背中合わせで配置されています。
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運転席側の様子です。ルスツリゾート・モノレールは鉄道事業法や軌道法に基づく路線ではなく、法律上はエレベーター(斜行エレベーター)に分類されています。エレベータと同様の操作で、簡単にスロープカーが運転可能で、運転資格は不要となっています。
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最後尾から見た軌道の様子です。結構な距離がある、本格な路線で驚きました。
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暫くすると国道230線の下をトンネルでくぐり抜けます!色々な意味で凄い路線です!!
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トンネルを抜け大きく右にカーブして「サウスステーション」に向かいます。写真奥のタワーは「ウェスティンルスツリゾート」です。数客メートルの距離ですが、雪深い冬期に徒歩で移動するのは厳しいので、モノレールは必要だったのかもしれませんね。
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終点「サウスステーション」に到着しました!こちら側にはリゾートホテルの本館や遊園地、スキー場、温水プールがあるので、ウェスティンの宿泊客がかなり利用していました。