大阪市は、都心部における児童・生徒の急増に伴う課題への対応策として、今後も児童・生徒の増加が見込まれる中之島西部地域において、2024年4月の開校をめざして新たに小中一貫校が設置されました。2024年4月5日(金)に1年生、7年生合同で入学式を挙行し無事に開学しました。
大阪では富裕層を中心に都心のタワーマンションなどへの転入続き人口増加が続いています。今後も住宅開発等により中之島エリアの児童が急増することから、2027年までには教室不足が見込まれており、過大規模化の速やかな解消と学校適正規模での運営を可能とするため、中之島エリアに小中一貫校舎を設置する方針が示されいました。建設予定地は大阪市北区中之島6丁目の市有地で、敷地面積 約6,200㎡、延床面積 約17,000㎡。鉄筋コンクリート造で、各教室のほか、体育館、屋内・屋上運動場、屋上プール等を一体化した校舎と屋外運動場(校庭)を予定しています。 総学級数は27学級(小学校各3学級=18学級・中学校各3学級=9学級)で後の児童等の 増加に合わせて、順次ピロティを普通教室へ改造する計画とすることで施設の有効活用を図る計画です。総事業費は約61.5億円。
【出展元】→中之島西部地域に開校予定の小中一貫校について(令和6(2024)年開校予定)
→大阪市>中之島西部地域に小中一貫校を設置します
→(仮称)中之島西部地域小・中一貫校舎整備事業
「もと扇町高等学校」の跡地の半分と現・計画地を交換
「もと扇町高等学校」跡の様子
当初の計画では中之島5丁目の「もと扇町高等学校」の跡地に整備する予定でしたが、跡地の半分程度を「関電不動産開発」が中之島6丁目に所有する土地と交換し、中之島西部地域小中一貫校中之島6丁目に建設する事になりました。
大阪市所有の中之島5丁目「もと扇町高等学校」跡地は、2031年度春開業予定の「なにわ筋線」中之島駅に隣接する好立地なので、学校よりも、より高度利用が求められる施設の導入が妥当だと判断され、駅から遠い関電不動産所有の中之島6丁目の土地と交換する事になりました。計画概要
計画名称 | 小中一貫校(中之島西部地域)整備工事 |
所在地 | 大阪市北区中之島6丁目30-5他 |
交通 | |
階数 | 地上7階 |
高さ | 30.72m |
構造 | SRC造、一部S造 |
杭・基礎 | |
主用途 | 学校 |
総戸数 | |
敷地面積 | 15,782.93㎡ |
建築面積 | 3254.59㎡ |
延床面積 | 15979.57㎡ |
容積対象面積 | 15,782.93㎡ |
建築主 | 大阪市長 |
設計者 | 大阪市都市整備局企画部校長建築課 |
施工者 | コーナン・大木特定建設工事JV |
着工 | 2022年04月(予定) |
竣工 | 2024年03月(予定) |
開校 | 2024年04月(予定) |
備考 |
立面図・配置図
建築計画のお知らせに掲載されていた立面図です。屋上にプールが設けられます。
同じく配置図です。計画地の左下部の空白は運動場になります。
【事業概要】
• 総学級数:27学級(小学校各3学級=18学級・中学校各3学級=9学級)
※ただし、当初整備計画では全市募集1クラス含む18学級で整備し、今後の児童等の 増加に合わせて、順次ピロティを普通教室へ改造する計画とすることで施設の有効活用を図る
敷地面積 約6,200㎡
建築面積 約2,600㎡
延床面積 約17,000㎡
建設校舎:鉄筋コンクリート造
運動場<地上・屋上>、体育館、プール、ピロティ、普通教室、特別教室、 職員室、給食室、エレベータ 他
総事業費:約61.5億円
完成イメージ
校舎は鉄骨鉄筋コンクリート造 7階建。小学校・中学校で一貫した教育を行う小中一貫校となります。限られた敷地を最大限に活用する事で、屋外グラウンドの他、体育館、屋内運動スペース、屋上運動スペースなど、1つの校舎の中に多彩な運動スペー スを確保しました。
中之島の景観にも配慮した校舎デザインの導入。大阪市立の学校で初の環境省が推進するZEBに対応します。
小学1年生~中学3年生の交流を促進する『コミュニケ ーションデッキ』が設けられます。
各階の施設配置
各階の機能配置はこんな感じです。
1階の平面図です。給食調理室や生活科室、保健室が設けられます。屋外グラウンドは100mトラックに50m走路を確保。中之島地域の教育資源を活かした取り組みを実現するため、開放型多目的室やモノづくり工房 (技術室)を配置しました。
普通教室が並ぶ5階。
屋上にはプールやグラウンドが設けられます。
2024年4月の様子
現地の様子です。前回の取材が2024年1月だったので、約3ヶ月振りの撮影です。
南東側から見た様子です。大阪市立中之島小中一貫校は、2024年4月5日(金)に1年生、7年生合同で入学式を挙行し、無事に開学しました!
南側から見た様子です。真新しい人工芝が美しい。
南西見た様子です。
近くで見た様子です。
北西側から見た様子です。
東側から見た様子です。メインエントランス付近はオフィスビルや高級ホテルといった感じの装いです。
真正面から見た様子です。
正門付近の様子です。
ピロティの様子です。
最後はもう一度、北東側から見た様子です。
2024年1月の様子
現地の様子です。前回の取材が2023年12月だったので、約1ヶ月ぶりの撮影です。
東側から見た様子です。このあたりはメインエントランスが設けられます。
建物を覆っていた足場が取り払われ、外壁が姿を現していました!小学校とは思えない高級感のある外装です。
南西側からみた様子です。こちら側は、まだ足場と防護ネットに覆われており、外観デザインを見ることはできませんでした。
北西側からみた様子です。こちら側は外壁が姿を現していました!
最後は北側からみた様子です。
2023年12月の様子
現地の様子です。前回の取材が2023年5月だったので約7ヶ月ぶりの撮影です。
南西側から見た様子です。すでに最高部まで到達しています。取材時には内外装工事、北側足場解体工事が行われていました。
南側真正面から見た様子です。
足場が解体された西側壁面の様子です。
北西側から見た様子です。
最後は東側から見た様子です。
2023年5月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2023年2月だったので、約3ヶ月振りの取材です。
南側から見た様子です。躯体が上に向かって伸び始めていました!
南西側から見た様子です。
撮影ポイントを変えて、東側から見た様子です。ここには、メインエントランス(正門)が出来ます。
南東側から見た様子です。
最後は北西側から見た様子です。
2022年12月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2022年6月だったので、約6ヶ月振りの取材です。
久しぶりに現地を訪れてみると多数の重機が投入され、本格的な建設工事が行われていました!!
現地に掲示されていた看板によると、コーナン・大木特定建設工事JVが施工を担当している様です。
南西側から見た様子です。小中一貫校が開校すると、この辺りにも活気が出てきそうですね。
北西側から見た様子です。
最後は東側(セブンイレブンの前、グランキューブ側)から見た様子です。写真の仮囲いのあたりにメインエントランスが設けられます。
2022年6月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2022年2月だったので、約4ヶ月振りの取材です。
北西から見た様子です。久しぶりに取材してみましたが、まだ本格的な工事は始まっていませんでした。
ただ、敷地の南西角に詰め所が設けられていました。まもなく工事が始まりそうですね。
西側から見た様子です。
最後は北西から見た様子です。
2022年2月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2021年6月だったので、約8ヶ月振りの取材です。
前回まで行われていた地中障害物除去工事が完了し、計画地は完全な更地になりました。
南東側から見た様子です。延床面積は約17,000㎡ほとあります。
東側から見た様子です。
最後は計画地周辺に林立する超高層ビルと絡めたアングルです。
公立の小中学校らしからぬ、なかなか渋い建物ですな。
パッと見、どこかの企業の研究施設棟みたい。
学校の隣のセブンイレブンはずっとあのままなのだろうか。学校の敷地にすれば、と思うのは私だけか。
ここも無事に着工したようですね♪ 安心しました(^_^)
都心部だとドーナツ化現象で児童が減り小中学校を統廃合し、その跡地に都心回帰でタワーマンションなどを建設して教室不足というのはそりゃそうだろうといった感じですが首都圏でもそんな感じなんでしょうね
小学校って基本どこも老朽化が進んでいるのでこんな都心部にある真新しい最新の小学校に通える子ども達が羨ましいです
もっと校舎を高層化して
他のスペースを作る事は出来たと思うけど、予算や安全面を優先したのかなぁ。
都心のド真ん中なので、高層ビルの小中一貫校が見たかった。
茶屋町には高層ビルの大学が出来たので、次は!って期待してたけどな。w
あまりにもマンションが増えすぎで公共施設が追い付いてないですね(>_<)
公園と学校等の建設の強化に取り組んでもらいたいですね
おはようございます(^_^)
https://www.constnews.com/?p=92358
“ 大阪・中之島に計画の小中一貫校整備工事は22年4月に始動/埋蔵文化財調査が進む/大阪市 ”
埋蔵文化財調査が始まってますね。
https://www.constnews.com/?p=86953
〜大阪・中之島の小・中一貫校舎建設予定地で埋蔵文化財調査/24年度の開校めざす/大阪市〜
駐車場撤去工事が行なわれています。
入学する以前に北区、福島区の保育園、幼稚園は壊滅的になく、ならば南側へと思うと、タワマン急増中の西区は保育園、幼稚園は数はあれど待機順番待ち。
先に小中一貫高が出来た南港は、用途変更でマンション建設が始まるも森友問題で幼稚園閉園、跡地は大和ハウスがマンション建設に向けて今月から解体。なかなか思うようにはいかないものです。
限られた敷地面積を有効利用した、校舎と体育館・プールを一体化した建物は、都心部における学校のモデルケースですね(^_^)