南海電気鉄道、双日、日本政策投資銀行(以下、DBJ)の3社は、ニッピが所有する土地を南海電鉄が賃借したうえで、特定目的会社(会社名:なんば開発特定目的会社)を設立し、大阪市浪速区難波中二丁目においてオフィスビル開発に着手したと発表しました。
新ビルの名称は『パークス サウス スクエア』で、地上14階、延床面積約19,700m²の中規模オフィスビルで、基準階貸室面積は約960m²(約290坪)、三面採光による開放的で整型・無柱のオフィス空間を実現しています。2階部分は、なんばパークスに繋がる歩行者ネットワークを延伸整備しペデストリアンデッキで接続、店舗区画を配置します。また低層部には自走式駐車場(172台)を設けることで、オフィス入居者および周辺商業施設の車両ニーズにも対応します。
【出展元】
→当社なんば地区所有地B敷地(南西側)の開発について
→難波中二丁目におけるオフィスビル開発について
→~なんばエリアに新たなオフィスビルが誕生~「パークス サウス スクエア」本日竣工します!
計画概要
計画名称 | (仮称)難波中二丁目開発計画のうちB敷地計画 |
所在地 | 大阪市浪速区難波中二丁目21番2(地名地番) |
交通 | 南海難波駅、御堂筋線なんば駅 |
階数 | 地上14階、棟屋1階、地下0階 |
高さ | 58.35m |
構造 | 鉄骨造 |
杭・基礎 | |
主用途 | 事務所、店舗、駐車場 |
総戸数 | |
敷地面積 | 2505.78㎡ |
建築面積 | 2179.47㎡ |
延床面積 | 19673.15㎡ |
容積対象面積 | 15023.98㎡ |
建築主 | なんば開発特定目的会社 |
設計者 | 大成建設 |
施工者 | 大成建設・南海辰村JV |
着工 | 2020年11月16日(予定) |
竣工 | 2023年01月10日 |
備考 |
開発地区全体の概要
事業主体 | Centara Osaka特定目的会社 | なんば開発特定目的会社 | 大成建設 関電不動産開発 南海電気鉄道 |
所 在 地 | 大阪市浪速区難波中二丁目20番 2、21番 1 | 大阪市浪速区難波中二丁目21番 2 | 大阪市浪速区難波中二丁目20番 1、21番 3 |
敷地面積 | 4,404.72㎡ | 2,505.78㎡ | 2,004.84㎡ |
建築面積 | 3,580.50㎡ | 2,179.47㎡ | 1,131.44 ㎡ |
延床面積 | 39,175.30㎡ | 19,685.39㎡ | 9,337.07㎡ |
構造 | 鉄骨造一部鉄筋コンクリート造 | 鉄骨造 | 鉄骨造 |
階数 | 地上 34階 塔屋 1階 | 地上 14階 | 地上 14階 |
用途 | ホテル(515室)店舗 ※センタラ・ホテル&リゾートによるハイエンドホテル |
オフィス、店舗、駐車場 | ホテル(249室)、店舗、駐車場 ※株式会社ホテル京阪による(仮称)ホテル京阪 なんば グランデ |
設 計 者 | 大成建設 | 大成建設 | 大成建設 |
施 工 者 | 大成建設 | 大成・南海辰村特定建設工事共同企業体 | 未定 |
工期 | 2020年 4月~2023年 3月 | 2020年 11月~2023年 1月 | 2021 年 7 月~2023 年 1 月 |
A 敷地 … ニッピから南海電鉄が土地を賃借し、センタラ・ホテル&リゾート、大成建設、関電不動産開発が出資する SPC に対してこれを転貸する。
B 敷地 … 南海電鉄を中心に出資する SPC を設立。ニッピから南海電鉄が土地を賃借し、B 敷地の事業主体である当該 SPC に対してこれを転貸する。
C 敷地 … 事業主体として、大成建設、関電不動産開発とともに事業を推進する。
立面図・配置図
建築計画のお知らせに掲載されていた立面図です。立体駐車場部分が大きく少し驚きました。B敷地計画は、A敷地で建設中のセンタラグランドホテル大阪の機能を補う付随施設的な位置づけの様です。
同じく、建築計画のお知らせに掲載されていた配置図です。B敷地の東側は歪なカタチの「C敷地」になりました。
完成イメージパース
ニッピが所有する難波中二丁目の各敷地における開発はA、B、Cの3つの敷地に分割され行われますが、今回公開されたエリア全体の完成予想パースを見ると、3棟共に統一感のあるデザインとなっており、最初から敷地全体の開発計画のラフが描かれていた様ですね。
ちなみに、各建物の外装に見られる地層のようなデザインは隣接するなんばパークスとの連続性を踏まえ「緑の丘」の「地層」を表した外観デザインとなっています。
ニッピが所有する難波中二丁目が3分割されて細切れ開発される事にショックを受けていましたが、この完成イメージパースを見ると、中々良い感じに見えてきました。
2023年5月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2023年2月だったので、約3ヶ月振りの取材です。正式名称は『パークス サウス スクエア』に決定、2023年1月に建物が竣工、3月25日に一部開業、7月1日にグランドオープンする予定です。
南側基壇部の様子です。施設構成は、オフィス(7 階~14 階)、 店舗(2 階)、駐車場(1 階及び 3 階~6 階)となっており、基壇部に自走式の立体駐車場を設けています。
ヤマダ電機側の様子です。ここは2階ですが、人工地盤が拡張され広々とした新街区が誕生しました。
2階南側には「くら寿司」の国内5店舗目となるグローバル旗艦店が出店。クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がプロデュース・デザイン監修を手掛ける「ジャパンカルチャ―発信型」店舗となります。。日本の祭をイメージした内装や、SNSでの拡散を狙いとした装飾や仕掛けなど、国内外の人が楽しめる店舗を目指しています。
西側中央にはオフィスフロアのエントランスがあります。
北西側には「ローソン」と「河童ラーメン本舗」がオープンします。
基壇部を北西側から見た様子です。
設置された案内板がカッコいいです。
北西側から見た『パークス サウス スクエア』の様子です。
東側から見た様子です。『パークス サウス スクエア(写真左)』と『センタラグランドホテル大阪(写真右)』の間には、こんあ小径が設けられました。
『パークス サウス スクエア』の基壇部の様子です。立体駐車場部分の緑化がかなり良い感じです。
少し離れて見た『パークス サウス スクエア』の様子です。
最後はセンタラグランドホテル大阪との並びです。
2023年2月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2022年12月だったので、約2ヶ月振りの取材です。
南西側から見た様子です。新ビルの正式名称は『パークス サウス スクエア』に決定し、2023年1月10日に竣工しました!
南側から見た様子です。延床面積約2万㎡ほどのビルですが、難波エリアに不足しているオフィス機能を補完する役割を果たす事になりうます。
南東側から見た様子です。
北西側から見た様子です。
パークスサウス スクエアのフロア構成は、オフィス(7階~14階)、店舗(2階)、駐車場(1階及び3階~6階)となっています。駐車場は自走式でターミナル立地に加え、自動車での機動力を兼ね備えた欲張りなオフィスビルとなっています。
ヤマダデンキとの間に新設されたデッキの様子です。既存のデッキと接続され、なんばパークスから続くプロムナードが形成されています。
南側からプロムナードを見た様子です。
最後はなんばパークス側から見た様子です。
2022年12月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2022年11月だったので、約1ヶ月振りの取材です。
南西側から見た様子です。基壇部にあった足場が取り払われ、さらに完成状態に近づきました!み
南側から見上げた様子です。低層部の商業施設フロアと、高層部のオフィスフロアの間に立体駐車場が設けられています。防護ネットがある部分が立体駐車場になります。そして、この部分は壁面緑化される予定です。
基壇部は地層をイメージさせる渋い焦げ茶色の煉瓦風の外観となっています。センタラグランドホテルと同じデザインで統一されています。
南東側から見た様子です。
ヤマダデンキと向かい合う2階部分の様子です。
拡張されたペデストリアンデッキの様子です。植栽が始まっていました。
西側から見た様子です。
北西側から見た様子です。予想よりもかなりカッコイビルに仕上がりました。中層階の壁面緑化が進めばさらに良い感じになりそうです。
センタラグランドホテル前から見た様子です。
最後はセンタラグランドホテルとの並びです。
2022年11月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2022年9月だったので、約2ヶ月振りの取材です。
南西側から見た様子です。基壇部の足場が取り払われつつあり、外装の大部分が姿を現していました!!
南側の様子です。基壇部の大部分は立体駐車場になり、壁面緑化が施される予定です。
壁面緑化が行われるとまた雰囲気が一変しそうです。
撮影ポイントを変えて北西側から見た様子です。
なんばパークス側から見た様子です。
最後はセンタラグランド大阪との並びです。白色を基調とした爽やかな外装デザインがカッコイイ!
2022年9月
現地の様子です。前回の撮影が2022年6月だったので、約3ヶ月振りの取材です。
足場が解体され始め、新ビルの外装が姿を現し始めました!
南西側から見た様子です。新ビルの低層部は立体駐車場になり壁面緑化が行われます。
こちらはヤマダ電機側の様子です。ペデストリアンデッキの拡張工事が進んでいました!
反対側から見た様子です。既存部分と合わせてかなり広々とした空間になりそうです。
西側から見上げた様子です。
センタラグランド大阪との並びです。統一感のあるデザインに仕上がっていました!
最後は、なんばパークスから見た様子です。
2022年6月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2022年5月だったので、約1ヶ月振りの取材です。
南東側から見た様子です。前月と同じで養生ネットに覆われているので、外から見た限りではあまり変化点が見られませんでした。
北西から見た様子です。
少し離れて見た様子です。工事が進むとペデストリアンデッキが拡張され、広場の様な感じになります。
最後は引き気味で見た現地周辺の様子です。
こちら側も鉄骨建方が本格化、あとはホテル京阪ですね。
C敷地の「ホテル京阪」が入る建物の記述ですが、14階と誤表記されてます。
9階に訂正をお願い致しますm(_ _)m
難波土地区画整理で一体の土地に見えますが、LABI1なんばを含めて、地番、地籍通りの建物配置になっています。地籍を跨ぐと後々ややこしいからでしょうか。ここのブロック全てが大成建設(LABI1含む)になりましたね。区画道路2号線(南側幹線道路)がLABI1含めて全て裏側で賑わいゼロ感が勿体無いと思います。
OBPに新しい美術館ができるようです。(仮称)マルイトOBPビル美術館増築工事で鉄筋5階建てです。
https://www.kensetsu-databank.co.jp/kansai/osirase/detail.php?id=9866
3つのビル全部1つの超高層ビルとして計画出来なかったのが残念。そしたら難波1高いビルになったのに。
けっこういい感じ。
建設ニュースの記事に、外観イメージが出てました。
https://www.constnews.com/?p=88956
“ 大阪・なんばの事務所ビル開発に着手/23年1月の完成めざす/南海電気鉄道など ”
C敷地計画はホテル京阪に決まりました。
「難波中二丁目C敷地における開発について」
https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2020/201030_5014.html
土地の使い方が残念
あの場所であの規模のまとまった面積は貴重なのに
特定目的会社の登記簿を見ると法律事務所の中にあるみたいですから、恐らく便宜上のものなんでしょうね。
うめきた開発特定目的会社の本店も東京ですね。
大阪都になりたい人は、あこがれの東京に本店があることがうれしいのでは?
なんば開発特定目的会社の所在地が東京とか、イラっとしますね。
ホテルのすぐ隣ですから、客室からの眺望を遮らないようという配慮からビルの高さを抑えたのかもですね。