南海電鉄は、2022年10月28日付けのニュースリリースで、2023年10月から運賃を値上げすると発表しました。値上げは消費税増税時を除くと1995年以来、28年ぶりとなります。
南海の沿線の生産年齢人口は少子高齢化の進展などで1995年度の191万人から2020年度は147万人となり約23%減少。さらにコロナ禍により運賃収入が減少し、1996年度の665億円から2021年度は379億円まで落ち込みました。その為、安全性の向上やバリアフリー化に向けた設備投資の継続が困難な状況となっていましす。【出展元】
→南海電鉄>鉄道線旅客運賃の変更認可申請を行いました
平均値上げ率は普通運賃が9.0%、通勤定期は12.3%、通学定期は4.5%。現在160円の初乗り運賃は180円となります。主な区間では、難波―関西空港、難波―和歌山市でいずれも930円が970円。今回の値上げにより2024~2026年度の3年間の運賃収入は約130億円増える見込みで、必要な設備投資に充てるとしています。
関西大手私鉄では、近鉄が2023年4月から普通運賃で平均17.2%の値上げを予定するなど厳しい局面が続いています。