大阪メトロは2025大阪関西万博に向けて実施する、地下鉄15駅の大規模リニューアルを進めています。
中期経営計画(2018~2024年度)で「地下空間の大規模改革」を掲げており、老朽化した駅の壁・天井の剥離や落下等を防止する安全対策工事に合わせてリニューアルを行い、駅自体を楽しめる空間として提供する取組みを行っています。
【出典元】
→安全・安心の追求とワクワクする「地下空間の大規模改革」 9駅のリニューアルデザインが決定しました
→駅デザイン案をブラッシュアップ 5駅のリニューアルデザインを決定しました
→大阪メトロがグランドリニューアルされる5駅のデザイン案をブラッシュアップ!
※実施年は当初のスケージュル。計画よりも遅れている模様
2019年3月に約300億円を投じて計15駅(本町駅は御堂筋・中央線を2駅としてカウント)を改装する計画を発表し、同年8月に御堂筋線梅田駅・心斎橋駅など5駅の決定デザインを公開、2022年4月7日の発表で9駅が加わり、2025年大阪・関西万博に向けてリニューアルする全駅のデザインが明らかになりました。
デザインコンセプトは『柱の美、格子の美、光の美』

天王寺駅のデザインコンセプト「柱の美、格子の美、光の美」。ターミナル駅を象徴する天井の印象的なグリッドと、連続する柱の美しさを照明の灯りで際立たせ、よりクリーンな空間となります。照明の当て方や素材感で、立体感のある柔らかな空間に仕上げます。シンボリックなシャンデリアは無くなる様ですね。
事業期間は2023年2月13日〜2025年4月25日
現地に掲示されていた労災保険関係成立票です。事業期間は2023年1月25日〜2025年4月25日となっています。発注者は大阪メトロ、事業主は奥村組となっています。2023年4月の様子

現地の様子です。リニューアル工事が始まり、仮設天井を設ける為の足場が組まれ始めていました。

足場はこんな感じでホーム側にも伸びています。

壁面側の様子です。


天王寺駅の広々とした地下空間は工事期間中、しばらく見られなくなります。

2面3線の地下駅で、これだけの天井高を持った地下駅は中々ありません。

階段からホーム側を見下ろした様子です。

線路を中心に駅を見通した様子です。

北行きホームに移動しました。

先ほどの足場を北行きホームから見るとこんな感じです。何れは全てのホームがこの足場に覆われる事になります。

きなるシャンデリアですが、完成予想パースを見るとリニューアル後はなくなってしまうようです。心斎橋駅、淀屋橋駅のシャンデリアは同じデザインで新調されますが、天王寺駅が無くなる理由はなんでしょうか?色々考えて見ましたが、天王寺駅の天井は先の2駅に比べて地上に近すぎるのではないでしょうか?あくまで推測ですが、現在の耐震基準と、天王寺駅の天井の都合によってシャンデリアが設置出来ない理由がると考えています。

シャンデリアをアップで見た様子です。

真下から見上げた様子です。

ついにグランドリニューアル工事が始まった天王寺駅。学生時代から愛用してきた駅なので特別な思い入れがある駅です。名物のシャンデリアが無くなってしまうのは残念ですが、それを補って余り有る素晴らしいリニューアルになる事を期待したいです。