ヒューリックホテルマネジメント株式会社(東京都中央区)は、同社が展開する「ザ・ゲートホテル」ブランドとして大阪初進出となる 『THE GATE HOTEL 大阪 by HULIC』 を2026年6月に開業すると発表しました。京都に続く関西エリア2店舗目で、全国では8軒目の施設となります。
心斎橋交差点に位置する複合開発

建設地は、大阪のメインストリート・御堂筋と長堀通が交わる「心斎橋交差点」一角です。ここは百貨店やブランド店舗が集積し、国内外の来訪者が絶えない商業の中心地にあたります。
ホテルは、複合再開発「(仮称)心斎橋プロジェクト」の高層階(16階~28階)に入居します。同プロジェクトは 地下2階・地上28階建て の複合ビルで、低層に商業施設、中層にオフィス、上層にホテルを配置する構成です。
ブランド最大規模の客室と眺望施設

「ザ・ゲートホテル大阪」は、シリーズ最大規模となる 223室 を備えます。最上階(地上約120メートル)には ルーフトップバー を設置予定で、心斎橋から本町・中之島・梅田方面へ広がる超高層ビル群を一望できます。
さらに、北側に面した客室からも同様に大阪都心の摩天楼を堪能できるのが特徴です。林立する超高層ビルを、新しい角度から楽しめる点は、このホテルならではの大きな魅力となります。館内にはそのほか、宿泊者専用ラウンジ、レストラン、フィットネスジムも整備され、多様な宿泊需要に応える計画です。
開発の経緯

今回の敷地は、ヒューリックが2017年に「心斎橋プラザビル」など4棟を取得した跡地です。事業はヒューリックと竹中工務店など4社が共同で進めており、御堂筋沿道の再開発の一環として位置づけられています。
大阪ホテル市場の文脈

大阪市内のホテル市場は、訪日客の回復で稼働率が上昇基調にあります。外資系ラグジュアリーホテルの新規開業が続く一方、国内資本による都市型ホテルの開業も進んでいます。
2025年の大阪・関西万博や、2030年代に予定される統合型リゾート(IR)の開業計画など、大規模イベントや投資を背景に宿泊需要は中長期的な拡大が予測されています。2026年開業の「ザ・ゲートホテル大阪」は、こうした流れを見据えたプロジェクトといえます。
ゲートホテルの全国展開

「ザ・ゲートホテル」は2012年の雷門(東京)開業を皮切りに、有楽町、京都高瀬川、両国、横浜、福岡、札幌と展開を広げてきました。大阪・心斎橋は関西で2軒目となり、主要都市に拠点を構えるブランド戦略の一環となります。
施設概要
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名称:THE GATE HOTEL 大阪 by HULIC
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所在地:大阪市中央区南船場(心斎橋交差点角)
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アクセス:大阪メトロ御堂筋線「心斎橋駅」直結
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建物規模:地下2階~地上28階(ホテルは16階~28階)
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客室数:223室(ブランド最大規模)
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付帯施設:レストラン、ルーフトップバー、宿泊者専用ラウンジ、フィットネスジム
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開発事業者:ヒューリック、竹中工務店ほか
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開業時期:2026年6月(予定)
出典
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ヒューリックホテルマネジメント株式会社 プレスリリース(2025年9月10日)
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日本経済新聞「ヒューリック系、大阪・心斎橋に『ザ・ゲートホテル』 26年6月開業」(2025年9月11日)