JR西日本では、大阪環状線を新たな重点線区と位置づけ、安全性のさらなる向上はもとより、総合的なブラッシュアップに取り組む「大阪環状線改造プロジェクト」をスタートさせましたが、重点施策の1つである「新型車両の導入」に向けた大掛かりな実験が始まります。
今回の実験は、混雑路線である大阪環状線のラッシュ時間帯を「3ドア車のみで運用し」状況を確認する、というもので、JR西日本が今後増備する新型車両を3ドア車に統一するつもりである事を匂わせる内容です。
JR西日本の最新型通勤型321系。精悍なブラックマスク、広く明るい車内、19インチLCDモニタなどを備える
JR西日本のアーバン線区では現在、221、223,225系などの3ドア近郊型と201,207,321系などの4ドア通勤型が混在して運用されています。同じ路線でドア数が異なる車両が運用されている為、ホームドアの導入の妨げになっている他、4ドア車に絞り込んで大量増備を進めているJR東日本に比べると1両あたりの価格が割高となっています。今回の実験で大きな混乱が見られない場合は、本当に3ドア、ロングシートの新型通勤車が登場するかもしれませんね。
■以下JR西日本プレスリリースより引用
JR西日本では、大阪環状線を新たな重点線区と位置づけ、安全性のさらなる向上はもとより、総合的なブラッシュアップに取り組む「大阪環状線改造プロジェクト」をスタートさせました。その重点施策のひとつとして、平成29年度までに、新型車両を投入することを目指し計画を進めております。
大阪環状線では現在、1両あたり片側3枚ドアの車両と4枚ドアの車両が混在して走行しておりますが、新型車両投入に際してはドア枚数についても検討項目のひとつであるため、以下の期間、大阪環状線の朝通勤時間帯に3枚ドアの車両を集中運用いたします。
車両変更の概要
(1)平成26年2月17日(月曜日)、18日(火曜日)
外回り 大阪駅7時46分から8時11分発の列車
3枚ドアの車両と4枚ドアの車両 ⇒ すべて3枚ドアの車両
(2)2月19日(水曜日)、20日(木曜日)
内回り 大阪駅8時から8時28分発の列車
3枚ドアの車両と4枚ドアの車両 ⇒ すべて3枚ドアの車両
(3)2月21日(金曜日)
外回り 大阪駅7時51分から8時5分発の列車
内回り 大阪駅7時57分から8時11分発の列車
3枚ドアの車両と4枚ドアの車両 ⇒ すべて3枚ドアの車両



