三菱UFJ信託銀行本店ビル(旧:三菱信託銀行本店ビル)は、東京都千代田区丸の内一丁目に建設された、地上30階、高さ148.36mの超高層ビルです。日本工業倶楽部会館(大正9年:国登録有形文化財)の保存再生を伴った街区開発が行われ、新築された地下構造物の上に免震装置を介して建物を保存する、画期的な工法が採用されました。
【スペック】
名称:三菱UFJ信託銀行本店ビル(旧:三菱信託銀行本店ビル)
所在地:東京都千代田区丸の内一丁目4-5
階数:地上30階、塔屋2階、地下4階
高さ:148.36m
構造:S造、一部SRC造
杭・基礎 :
主用途:事務所、店舗
総戸数:—
敷地面積:8,100.00㎡
建築面積:5,181㎡
延床面積:109,714.04㎡
建築主:三菱地所、日本工業倶楽部
設計者:三菱地所設計
施工者:大成建設
着工:2000年12月
竣工:2003年02月
南西側から見た、三菱UFJ信託銀行本店ビルの様子です。
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日本工業倶楽部会館は、日本における数少ない本格的なセセッション様式の建物で、大正9年11月に竣工しました。しかし、建物の老朽化、耐震性の欠如、機能更新の必要性から、建替えざるを得ないとの結論に至り、学識経験者を中心とする「日本工業倶楽部会館歴史検討委員会」による保存・再現方法の提案を受け、会館の南側部分を保存・再現し、登録文化財としての歴史的景観の保全を図ることになりました。
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日本工業倶楽部会館の保存再生にあたり、屋上の坑夫と織女の像、正面玄関の石柱、石材等はオリジナルの材料を使用し、主要施設である大会堂、大食堂部分をほぼ完全に保存すると共に、玄関から3階に至る大階段、ロビーについては内装材を保存活用し、内部空間を再現することになりました。また、耐震性を高める為に、新築された地下構造物の上に免震装置を介して建物を保存する、画期的な工法が採用されました。
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最後は引き気味で、三菱UFJ信託銀行本店ビルをパチリ。