
大阪市立愛珠幼稚園(おおさかしりつ あいしゅようちえん)は、大阪市中央区今橋三丁目にある公立幼稚園で1880年6月1日に開園しました。現存する幼稚園としては大阪府内では最も古い歴史をもち、現存する木造の幼稚園園舎としては日本最古、また民間の手によって建てられた幼稚園としても日本最古となっています。大阪市立愛珠幼稚園は、淀屋橋の南方、船場のオフィス街の中に位置し、適塾跡に隣接しています。園の敷地は江戸時代の銅座の跡地で、その記念碑が立っています。

大阪市立愛珠幼稚園の園舎は1999年11月に大阪市指定有形文化財に指定されました。大阪市の有形文化財指定制度はこの年に始まったため、「指定第1号」のひとつとなっています。その後2007年には、岡山県岡山市の岡山市立旭東幼稚園旧園舎(1908年建築・1979年解体・1999年復元保存)とともに、幼稚園の園舎として日本で初めて国の重要文化財に指定されました。

重要文化財に指定された大阪市立愛珠幼稚園ですが、ここ数年間は耐震改修工事が行われていた為、その姿を見る事が出来ませんでした。しかし、耐震改修工事が完成に近づき、外を覆っていた防護ネットが取り払われその風格ある姿が蘇りました!

南西角側から見た大阪市立愛珠幼稚園の様子です。周辺部の道路の電柱電線が地中化された為、建物本来の美しさが際立っています。

近くで見た様子です。淀屋橋のビジネス街のど真ん中にある木造の幼稚園が「現役」である事が凄いです。

園舎北側の様子です。

屋根の様子です。鬼瓦などに耐震改修工事が施された感じが出ていますね。

耐震改修工事が概ね完成し、歴史ある外観が復活した大阪市立愛珠幼稚園。重要文化財に指定された木造園舎がいつまでも現役で使い続けられてほしいと思いました。

