阪急三番街北館1階にあった「かわいい水族館」は2016年8月に惜しまれつつ約32年の歴史に幕を閉じたました。そのスペースに2017年4月27日、レゴブロックの作品を展示するスポットとして「HANKYU BRICK MUSEUM」が誕生しました。作品制作は日本で唯一のレゴ認定プロビルダーである三井淳平氏。主に大阪や関西にちなんだ精巧かつ迫力のある全5作品が展示されています。
作品名:「未来のOSAKA」
2018年夏に実施された、未来の大阪をテーマに自由にイラストを募集する「HANKYU BRICK MUSEUM 未来のOSAKAアイデアコンテスト」。500作品を超える応募の中から入賞した全20作品をモチーフに、三井淳平さんが全長7mを超える1つの巨大な街を創り上げました。未来の大阪へ抱く明るい希望とカラフルなレゴブロックが融合したにぎやかで楽しい作品です。
太陽の塔を飛行機にしてしまうアイディアには脱帽です!
「西宮神社福男選び」
毎年1月10日午前6時にスタートし、その年の「福男」を選ぶ西宮神社の「開門神事」の様子を再現した作品。通称「審判の楠」など全長約200mのコースを再現するだけでなく、スタート・中盤・ゴールといった各シーンでのトップ集団の様子をミニフィギュアで1つの作品上に描きだす、まるで絵巻物のようなストーリー性のある作品です。未来の阪急梅田駅
頭端式のホームが並ぶ大きな駅は2階建て。沢山の利用者の中にはロボットの姿もチラホラ。旧梅田駅を連想させるドーム屋根が見て取れます。「京とれいん 雅洛」
2019年3月から阪急京都線で運行した観光特急「京とれいん 雅洛」。「ご乗車されたときから京都気分」をコンセプトとして、「和モダン・京町家」をイメージし、“京都”を五感で感じ取れるデザインに7000系車両を改造しています。その「京とれいん 雅洛」を断面的に表現することで、外観だけでなく、坪庭や円窓などこだわりの内装や車両の床下など、非常に細かい部分まで再現した作品となっています。ディテールの再現具合がハンパなくて驚きました。「宝塚大劇場」
宝塚大劇場を横からカットした構図で、タカラジェンヌが勢ぞろいした華やかなフィナーレの瞬間のステージと満員の観客席を約800体のミニフィギュアで再現した作品。宝塚歌劇の象徴ともいえる全26段の大階段だけでなく、トップスターが身に着ける羽根や銀橋、オーケストラボックスなど細部にまでこだわって制作されています。この作品は臨場感が伝わってくる様で本当に驚きました!
「かわいい水族館」が無くなって寂しい思いをしていましたが、レゴブロックアート作品「ブリックミュージアム」は、それに負けず劣らず楽しい場所に生まれ変わっていました。機会があれば是非一度ご覧になって下さい!