JR東日本、西日本の両社から、北陸新幹線の金沢開業に合わせて投入される新型車両「E7系(東日本)/ W7系(西日本)」の概要が発表されました。JR西日本、東日本の共同開発となる新型車両のトータルコンセプトは「大人の琴線に触れる『洗練さ』と心と体の『ゆとり・解放感』」。
エクステリアデザインは、高速で走行するための造形と日本の伝統的な色使い、新幹線が走行する沿線の風景を融合させ、スピード感と精悍さを表現しています。 先頭形状は環境性能を考慮した空気力学的な最適形状とするデザインを採用し、One-motion line (ワンモーションライン シンプルな流線形)とネーミングしています。カラーリングは、車体色が「アイボリーホワイト」、車体上部色が「空色」、車体中央の帯色が 「銅色(カッパー)および空色」となっています。今までの新幹線車両の何れにも似ていない斬新なカラーリングだと思います。
「E7系(東日本)/W7系(西日本)」エクステリアデザイン
◇先頭形状=ワンモーションライン スピード感を醸し出すようにシンプルな流線形で 構成
◇車体上部色=空色 北陸新幹線の沿線に広がる空の青さを表現
◇車体色=アイボリーホワイト 日本的な気品や落ち着きを表現
◇帯色=銅色(カッパー)および空色 日本の伝統工芸である銅器や象嵌の銅色と沿線の 空の青さをモチーフに伝統と未来的なイメージの 融合を表現
【JR西日本プレスリリース】
→北陸新幹線用の新型車両について
【関連記事】
→北陸新幹線-金沢駅 12.05
→富山駅付近連続立体交差事業 12.02
→北陸新幹線-福井駅部高架橋工事
→九州新幹線-博多駅
→九州新幹線-新鳥栖駅
→九州新幹線-久留米駅
→九州新幹線-熊本駅
→九州新幹線-鹿児島中央駅
→JR九州800系新幹線電車
新型新幹線車両「E7系(東日本)/ W7系(西日本)」は10M2Tの12 両編成で定員は934名、営業最高速度は 260km/h。JR西日本エリアとしては初めて「グランクラス」が導入されます。 また、アクティブサスペンションを搭載し、より乗り心地の良い車両とするほか、バリアフリー設備の充実や客室への電源コンセント設置、車内の全ての洋式トイレに温水洗浄機能付便座を設置するなど、サービス設備がとても充実しています。

グランクラスの完成予想パースです。東北新幹線のはやぶさに投入されたE5系のグランクラスと似た雰囲気ですね。グランクラスは、伝統を感じる空間と先進の機能を持つ シートがお互いを高めあうことで、居心 の良い、ゆとりある空間が演出されています。

グリーン車の完成予想パースです。青銅器の様な不思議なカラーデザインのシートが目を引きますね。グリーン車は日本の伝統的な様式美とモダンな感覚とをアレンジすることで、落ち着きや気品を感じるように演出しています。

普通車の完成予想パースです。新幹線の標準的な横3列シートですが、各座席の頭部付近に独立したマクラが備え付けられています。客室内は旅の期待感やワクワク感を感じながら、少しシックで大人の雰囲気が演出されています。
新型車両「E7系(東日本)/ W7系(西日本)」。JR東日本のE5系とJR西日本の500系を融合させた車体デザインに「和」をコンセプトにした斬新なカラーリングが目を引く注目の新型車両の登場です。JR西日本の車両形式がW7系なのが不思議な感じです(^^;)。新型車両の落成時期 は、JR東日本が2013年秋、JR西日本は2014年春に第一編成が落成する予定です。今回の新型車両の発表により、北陸新幹線の金沢開業もいよいよリアリティが出て来た気がしました。




