コロナ禍による利用者減少の長期化が鉄道業界に大きな影響を与え、鉄道会社の各社はその対応に迫られています。報道機関が伝える所にんると、JR西日本は来年のダイヤ改正のタイミングで、近畿圏を発着する在来線特急の一部を全席指定席化する方針を示した、との事です。 JR西日本は、コロナ禍で厳しい経営環境の中、車内検札の簡素化などで経費節減につながる全車指定席化の拡大が必要と判断した様子です。全車指定席化される見通しなのは、京都や新大阪と和歌山県南部を結ぶ「くろしお」や、新大阪と城崎温泉の間を走る「こうのとり」、京都と東舞鶴をつなぐ「まいづる」などです。
関西圏特急、全車指定拡大 JR西、来春改正で方針(共同通信)#Yahooニュースhttps://t.co/5QqnOFYHOM
— ロング@再都市化 (@saitoshika_west) December 15, 2021
コロナ禍による環境変化が変革のペースを加速
コロナ禍の前から鉄道会社は、少子高齢化やIT技術の進展、都心回帰、高度成長期に開発した郊外のニュータウンの衰退など長期なトレンドは利用者の減少だと予測しており、それに対する変化を模索ていました。
しかし、コロナ禍の大きな影響によって、これらの将来予測が一足飛びに「目の前の現実」となり、終電の切り上げ、運転本数の削減、改札機の思い切ったIC化、AIの活用など本来なら徐々に移行させる施策を矢継ぎ早に実施する様になりました。今回の全車指定席化は、これから起こる変革のほんの一部で、生き残る為に、さらなる効率化を打ち出してくると思います。来春頃にはさらなるニュースが飛び込んでくる事になりそうです。