JR西日本は2020年2月19日付けのニュースリリースで、JR神戸線・京都線の「223系」330両に車内ディスプレイを設置し、車内における情報提供の充実を図ると発表しました。2020年3月中旬から車内ディスプレイの設置を開始し、2021年度までに330両に設置予定となっています。投資総額は約20億円です。
【出展元】
→JR西日本WESTビジョン – 関西企画
→JR西日本>在来線車両の新製投入・車内の情報提供の充実
→JR西日本>2020年2月 定例社長会見
車内ディスプレイはドアの上に運行案内と広告用が3面づつ、合計6カ所設置されます。4カ国語(日本語、英語、中国語、韓国語)に対応し、運行案内と広告に加え、輸送障害の発生時に運行情報が提供されます。
設置場所
デジタルサイネージが好きなので、発表当初から撮影したかったのですが、なかなか設置されている車両に出会う事が出来ずにいました。今回の神戸取材で223系を利用すると結構な確立で設置された車両に出会う事ができたので、すかさず撮影してきました!
設置された車内ディスプレイの様子です。これまでは三色LEDを千鳥配置(1両つき3ヶ所)していましたが、今回は全てのドア上(1両につき6ヶ所)に液晶モニターが設置されました!
223系に設置されたモニタの画面サイズは、20.7インチ 【16:9】 H25.76×W45.79(cm)のフルHD液晶です。大阪環状線323系の画面サイズは17インチ 【16:9】 H21.48×W38.18(cm)、321系 ・225系は19インチ 【4:3】 H28.23×W37.63(cm)なので、JR西日本の普通電車の車内ディスプレイとしては過去最大の大きさです。
設置された車内ディスプレイの様子です。ドアの上に運行案内と広告用が3面づつ、合計6カ所設置されています。
後付感が少なく、なかなか上手く収まっていますね。右側にはもう1枚増設出来そうなスペースがあります。
表示内容(運行案内)
続いて表示内容を見て行きます。運行案内の基本デザインは225系などとほぼ同じです。
4カ国語表示、駅ナンバー対応、号車、乗り換え案内などを表示しています。
英語表示はこんな感じです。
車内設備の案内もありました。
主要駅に近づくと乗り換え案内が大きく表示されます。
終点駅の表示です。乗車車両は回送になったので、この表示が出ていたのかもしれません。
表示内容(広告用)
広告用ディスプレイの様子です。フルHD解像度で動画、静止画の表示が可能です。
広告用ディスプレイでは、一般広告、JR西日本の広告のほか、生活情報やWESTビジョンニュース・天気予報などの番組も放映されてます。
まとめ
JR西日本の広告用車内ディスプレイは、321系、225系、323系の881両に合計5,638面が設置されていますが、今回の223系に990面が追加設置され、総合計6,628面の規模に拡大します。なお225系の新製投入が続いているので画面総合計は目安程度に留めて下さい。
<JR西日本:広告用車内ディスプレイ>
a:323系 普通電車、176両(1両あたり8面)1408面
※JR西日本コミュニケーションの媒体資料では136両(1088面)
b:321系 普通電車、273両(1両あたり6面)1,638面
c:225系 快速電車、432両(1両あたり6面)2,592面
※車両増備中。現在はこの値よりも増加しています
d:223系 快速電車、330両(1両あたり3面)990面
※2021年度末に設置完了予定
総合計:6,628面 ※2
※1 出典:車内映像広告(WESTビジョン)(2.04MB)を元に、323系の在籍両数を、資料の136両から176両に訂正し面数を再計算した値です。
※2 総合計は2021年3月末の321系、225系、323系の在籍車両数に、223系への設置予定数を加算した値です。225系の追加投入が続いているのでリアルタイムの値ではありません。
従来の3色LEDに比べると、液晶モニタの情報量は圧倒的で、改めて見やすいと感じました。これから長く使うであろ221系や207系にも横展開してほしい・・・!
近鉄もはよして~
221系と言えば…網干所属編成がこれからいよいよ奈良に転属して、201系を置き換えていきますね。
207系同様、車内ディスプレイを出来れば設置してほしいと私も願ってます。