JR西日本は2022年3月16日付けのニュースリリースで、同社が大阪駅北側の再開発計画「うめきた2期」内で建設を進めている「うめきた（大阪）地下駅」の概要を発表しました！地下駅の直上では、「みどり」と「イノベーション」の融合拠点となる「うめきた２期エリア」の玄関口として新駅ビルが誕生予定で、地上・地下あわせた「うめきた（大阪）駅」は、地区全体の更なる価値向上に繋げて行く方針です。
【出展元】
→うめきた（大阪）駅がさらに進化します 地下駅と地上部での新駅ビルを共創フィールドとした新たな価値創造への挑戦 ～ 『JR WEST LABO』 始動
新駅は未来技術の実験室
様々な企業や団体などとコラボレーションする場として『JR WEST LABO』を開設し、異業種との共創により、新たな価値創造を推進し、経営課題や社会課題を解決する最先端の技術を社会に発信する予定です。
うめきた新駅（大阪駅地下ホーム）
新駅は大阪駅と改札内通路で直結され同一駅となります。解りやすく例えると、東京駅の総武線地下ホームのイメージに近い感じでしょうか。上のパースは今回発表された完成イメージです。有機的な印象を与える間接照明や大量のサイネージモニタが描かれています。
ホームの様子です。様々なドア数、ドア位置に対応出来るフルスクリーン型可動式ホームドアが設置されています。
JR西日本が目指す近未来スーテーションの姿
プレスリリースに合わせてコンセプトムービーが公開されていました。まずはサイネージモニタを利用した可変案内サイン。鶴橋駅などでテストされていたアレです。うめきた新駅では更に進化を遂げ、利用者のスマートフォンと連携して「その人が検索した場所」をリアルタイムで反映表示させる仕組みで、利用者がディスプレイに近づいたタイミングで、行き案内をダイナミック表示するものです。
この技術は、ＪＲ西日本テクシアが開発した次世代案内システム 「Walkree…」の技術を応用した物だと思われ、同社は、高見沢サイバネティクス社と協業して、病院などへの横展開を構想しています。
遠隔操作で旅客案内を行うアバターロボット。在宅勤務でも現場案内を行う事ができ、利用者の利便性と働き方改革を両立させたい考えの様です。
ムービーで一際目を引いたのが巨大な顔認証改札。ちょっと大掛かり過ぎるのでこの姿で登場するかは解りませんが、未来感が凄いです。ゲートをくぐると宇宙船に乗れそうな勢いがあります（笑）。顔認証改札は大阪メトロが万博までの導入を目指して実証実験を行っていますが、JR西日本も顔認証認証に挑戦する様です。
フルスクリーン可動式ホームドア。複雑なギミックに加え、ドア上部の横長ワイド液晶が目を引きます。様々なドア位置を視覚的に案内するには最適な仕掛けだと思います。このドア上部の案内サインは、大和路快速、関空・紀州路快速、ユニバーサルシティ方面、環状など、様々な方面が乗り入れている「大阪駅1番ホーム」にこそ導入してほしいですね。
顔認証のデータはJR西日本の様々なサービスと連携しており、カフェでの支払いや、系列ホテルのチェックインまで顔パスで出来る様になります。
今回発表された『JR WEST LABO』。JR西日本は、うめきた新駅で近未来スーテーションを実現する為に、数年まえからコツコツと実証実験を続けてきました。今回の発表を見ると、点と線が結ばれた印象で、新駅はその集大成と言える内容が盛り込まれています。開業まであと1年ほどとなりましたが、新駅はかなり期待できそうですね。
JR WEST LABOイメージムービー
