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大阪メトロが実証実験中の『顔認証改札機』がバージョンアップ、顔パスでウォークスルー通行が可能に



大阪メトロは利用者の更なる利便性向上を目的に2024年度に全駅で顔認証によるチケットレス改札の導入を目指し、管内4駅に4メーカーのシステムを設置して実証実験を行っています。

今回、高見沢サイバネティックスと東芝インフラシステムズが担当している2駅2社の改札機がバージョンアップし新型機が登場しました。バージョンアップで注目すべき点は改札で立ち止まらないウォークスルー通行を実現した事です。

新型機のウォークスルー認証がどの程度の通過速度を実現したかは、見てみないと解りませんが、ICカードのPiTaPa並みの通過速度を実現してほしい所です。顔パスが当たり前になると「ICカードをカバンや財布から取り出してかざす」アクションが無くなります。また「カードを忘れて切符を買う」といった事もなくなります。

【出展元】
https://www.tacy.co.jp/news-ir/3575/
https://www.toshiba.co.jp/infrastructure/news/20200817.htm

 

 

 

 

PiTaPaに顔認証を紐付ける?

 



 

顔認証は認証手段の1つに過ぎませんので、紐付ける決済サービスが必要になります。大阪メトロが有している決済手段で最も親和性が高いサービスは「PiTaPa」です。これは推測で確定事項ではありませんが、もしPiTaPaと紐付ける(顔認証データを登録する)事になれば、PiTaPa利用額割引「プレミアム」などが顔パスで利用できる様になるかもしれません。これが実現して、立ち止まる事なく改札機が通過出来れば『顔パス』が実現します。

これが実現して日常化できれば日々の改札通過体験が飛躍的に快適になります。最近流行のキーワード「UX向上(ユーザーエクスペリエンス)」が実現する事ができます。

 

1:高見沢サイバネティックス(大国町駅)



高見沢サイバネティックスは2020年8月14日付けのニュースリリースで、大阪メトロが実施している顔認証等を用いた次世代改札機の実証実験において、新型機の稼働を開始したと発表しました。設置場所は御堂筋線 大国町駅 北改札口付近です。新型機は各種改良によりよりスムーズなウォークスルーを実現しています。

 

・よりスムーズなウォークスルー実現のため、ゲート扉を2枚から4枚に変更
・デザイン性を重視しつつ、ゲート本体と顔認証カメラ及び表示部を一体化
・ライトの増設など、設置環境を考慮した認証システムの構築

 


新型機の様子です。高見沢の試作機は相変わらずカッコイイ。

 

 


顔認証の精度を高める為、カメラに加えてライトが追加されました。

 

 

 


インフォメーションディスプレイもご覧の通りのかっこよさ。

 


撮影していると顔認証が作動して認証不可のエラーが出ました。かなりの速度と読み取り精度です。

 

 


通路内の様子です。

 

 

2:東芝インフラシステムズ(ドーム前千代崎駅)



東芝インフラシステムズは2020年8月17日付けのニュースリリースで大阪メトロが実施している顔認証等を用いた次世代改札機の実証実験において、機能追加および処理性能の向上を行ったと発表しました。設置場所は長堀鶴見緑地線 ドーム前千代崎駅です。

東芝インフラシステムズは実証実験開始当初より、顔認証対応の改札機とQRコード対応改札機の計2機を設置していましたが、今回、改札機の改良を行い、1台の改札機で、顔・QRコード認証のどちらでも判定が可能になりました。

また、顔認証エンジンの更新により、マスクやメガネ・サングラスなどを着用したときの認証精度が18%向上した他、フトウェア設計の見直しなどにより、通過処理速度を約40%向上させ、改札で立ち止まらないウォークスルー通行を実現したました。

 

 


東芝インフラシステムズの新型試作機の様子です。

 

 

 



 


カメラ下部のインフォメーションディスプレイが大型化され見やすくなりました。

 

 

 

 


またまた顔認証が作動してエラーがでました。こちらの認識精度も中々高いです。

 

 

 


エラーが出るとフラップ板も赤く光ります。サイバー!

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