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JR西が異なるドア位置対応に可能なフルスクリーン式ホームドアを発表!



JR西日本は、うめきた地下駅(大阪駅地下ホーム)への設置を目指している新型ホームドアの試作機が完成したと発表しました。新しいホームドアは床から天井までをカバーする「フルスクリーン式」で、ドアが襖(ふすま)の様に移動して、異なるドア位置の車両に対応する事ができます。フルスクリーン式でマルチドア対応のホーム柵は世界初との事で、2023年春開業予定のうめきた新駅(地下ホーム)への導入を見込んでいます。

アリー my dearさんから情報を頂きました、ありがとうございました!

◆構造・動作
 ・1つの親扉の両側に2つの子扉を配置したユニットを連続して上部から吊り下げ
 ・子扉が親扉の裏側に収納されつつ、ユニット自体も左右に自在に動作することで、開口を自在に構成可能
 ・上部マシンケースに駆動部、配線を収納することで、扉部のスリム化を実現

 

◆システム
 ・入線する車種・編成を、2Dセンサーによるセンシングと車両に搭載したIDタグにて判別(当社ホーム柵システムで導入済み)
 ・ホームドアとお客様の衝突、ホームドアと車両間のお客様の取り残しについては、モーター過負荷検知機能および2Dセンサー、3Dセンサーを設置し、安全性を確保
 注釈:1次試作機では、3ユニット分を製作(車両1両分:5ユニット)


 

天井から吊り下げる事で「何所でもドア」を実現!

新型ホームドアは天井から扉をつり下げる構造で、駆動制御機器は天井に配置されていますす。吊り下げられたユニット自体が左右に動くためドアの開く位置を自在に変えられるしくみです。新型は天井まで遮断するフルスクリーン方式となり「線路側とホーム側を完全に分離でき、究極の安全性を目指す」としています。

 

 

うめきた新駅の扉位置は60パターン以上



うめきた新駅には、関西空港と結ぶ特急「はるか」などが発着し、2031年春には、なにわ筋線の起点として南海電鉄も乗り入れる計画です。地下駅には多様な車両が入線することが予想され車両ごとにドアの位置や編成数が異なるため、既存のホームドアでは対応が困難でした。新駅想定されるドア位置は実に60種類以上。さらに安治川口発着の貨物列車が通過するなど従来の固定式や昇降ロープ式も難しい設置環境でした。そこで、JR西日本テクシア、ナブテスコが共同開発を行い、あらゆる車種・編成に応じて開口部を変えられる構造のフルスクリーンホームドアが開発されました。

 

 

JR西日本のデファクトスタンダードになるか?


今回発表されたフルスクリーン型ホームドアは、昇降ロープ式よりも安全保安度が高く、見た目もカッコイイので是非とも普及して欲しいです。吊り下げ式なので、設置するにはゴツい鉄骨が必須と思われます。その為、結構な規模の設置工事が必要になること、耐久性・メンテナンス性、最後は設置コストとの兼ね合いにあると思います。

 

 

2 COMMENTS

梅田摩天楼

これいいですよね。個人的には昇降ロープのタイプはあまりかっこいいとは思えないので、これがどんどん広まっていってほしいです。

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