(仮称)大阪Mプロジェクトは、ルイ・ヴィトン ジャパン(LVJ)が心斎橋筋2丁目の御堂筋沿いに計画している複合ビルの建設計画です。この場所は、元々はみずほ銀行心斎橋支店があった場所で、リーマンショック前の2006年頃にルイ・ヴィトンなどのブランドを展開するLVJ(ルイ・ヴィトン・ジャパン)グループが約100億円で取得しました。面積は約750㎡、坪単価が4000万円を超える高額取引だった為、当時話題を呼びました。一時はルイ・ビトンの仮設店舗がありましたが、2016年に解体され更地になっていました。しばらく動きが無かったこの場所ですが、建築計画のお知らせが掲示され、ついに計画が動き出す事となりました。
【スペック】
計画名称:(仮称)大阪Mプロジェクト
所在地:大阪市中央区心斎橋筋2-8
階数:地上7階、地下1 階
高さ:36.55m
構造:鉄骨造
杭・基礎 :
主用途:店舗、飲食店、その他(展示場)、駐車場
総戸数:—-
建築面積:748.77 ㎡
敷地面積:640.77 ㎡
延床面積:4182.22 ㎡
建築主:ルイ・ヴィトン ジャパン株式会社
設計者:大成建設
施工者:大成建設
着工:2018年06月
完成:2019年11月
店舗は日本3番目の旗艦店『ルイ・ヴィトン 心斎橋 メゾン』!?
現在、日本国内のルイ・ヴィトン のフラッグシップストア(旗艦店)は、ルイ・ヴィトン 表参道店とルイ・ヴィトン 神戸 メゾンの2店舗のみです。今回、動き出した(仮称)大阪Mプロジェクトは、最近のインバウンド需要の高まりや立地規模から考えて、日本国内3カ所目となる旗艦店になる可能性があります。
また、旗艦店の中でも特別な店舗である「メゾン」は神戸の1店舗のみです。LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)の日本初となる“メゾン”は、2010年2月に神戸の旧「オリエンタルホテル」跡地のホテル・商業複合ビル「神戸旧居留地25番館01」の1、2階にオープンしました。「ルイ・ヴィトン 神戸 メゾン」は、パリのシャンゼリゼ、香港のカントンロードとランドマーク、ニューヨークのフィフス・アヴェニュー、台北、サンフランシスコ、2009年末にオープンした、ラスベガス、マカオにつづき世界で9番目でした。
平成30年の公示地価はミナミが梅田を逆転!クリサス心斎橋が1580万円/㎡で大阪トップに
国土交通省は2018年3月27日に、今年1月1日時点の公示地価を発表しました。近畿圏では、訪日客が集まる観光地などの地価上昇が顕著で、全国の商業地のうち京都府が上昇率トップの6.5%、大阪府も4.9%の上昇でした。近畿2府4県の地点別の価格では、西日本最大の繁華街である「心斎橋・難波地区」が「梅田地区」を抜き1位となりました。大阪で最高価格となった場所は戎橋北詰の商業ビル「クリサス心斎橋」で平米単価は1580万円でした。また、梅田以外の地点が公示地価の最高地点になるのは、1970年の調査開始以来、初めてとの事です。
大阪を訪れる訪日客は年々増加しており、昨年は1千万人を突破しました。都心部の御堂筋沿いの商業・オフィスビルには近年、海外投資家が注目、外資系ファンドが取得後、有名ブランドのテナント誘致やビル改装で価格を上げて売却する例が相次いでいます。ミナミ地区の地価上昇の主要因は、インバウンド需要の伸びにあります。関西国際空港に直結する「心斎橋・難波地区」は、今やアジア各国に向けた「ショーケース」となっています。
ルイ・ビトンの複合ビルの計画地の北側には、プラダやHUGO BOSSなどの路面店が軒を連ねています。
驚くほど高額な取得価格で話題になりながら、長年にわたり高度利用がされてこなかった、この場所がついに本格的に開発される事は非常に象徴的な出来事だと思います。ルイ・ビトンの旗艦店が出店した場合の他店舗との兼ね合いも気になる所です。着工は2018年06月の予定なので、続報が待たれます。
今日の夕方、難波周辺を散策してた時にこの現場の近くを通りかかったのですが、予定通り工事が始まってました。
そして、御堂筋を挟んだ西側の韓国総領事館ですが、シャッターが降りて張り紙がしてありました。見ると「新築に伴い一時移転」と書かれていましたよ。中央大通沿い・東急ステイが建設されるもと「イトキンビル」跡地の近くに仮移転したとのこと。建て替えでしょうね。