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閉店したイオン京橋店(旧ダイエー)の状況 20.01



イオン京橋店は1971年にダイエー京橋店としてオープンした古参の店舗です。最盛期には国内のGMS店舗の日本一を記録した事がある有力店でしたが、施設の老朽化と競合激化により競争力が失われ2019年9月末で閉店しました。これから4~5年後を目処に建て替えを目指すとの事です。

 

【2019年9月末閉店】イオン京橋店(旧ダイエー)が9月末に閉店、建替え再開発へ!



 

OBPと京橋駅がついに一体化



京橋地区は長年にわたり2つのエリアに分断されてきました。1つは大阪の副都心として開発されたOBP、もう1つはJR・京阪・地下鉄が集中する京橋駅付近です。

OBPは地区面積約26ha、施設延べ床面積約85.4万㎡、昼間人口約10万人に達する一大ビジネスゾーンで、京橋駅は一日あたりの乗降客数が約46万人達する乗り換えターミナルです。なかなかパンチのある地区が隣接していますが、この2つの地区は国道1号やJR学研都市線が立体化されていない為に街が各所で分断されており、面的広がりに乏しくお互いが相乗効果を生み出せていない状態がつづています。

建替え計画が明らかになったイオン京橋店は、京橋地区の「ヘソ」とも言える場所に位置しており、ここの再開発を工夫すれば、長年一体感が乏しく分断状態がつづいた京橋地区を一体化する可能性を秘めています。

駅からOBP→大阪城方面に向かう人の流れが大きく太くなる

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再開発が人の流れを変えた好事例として「グランフロント大阪」があります。橋上駅舎→ノースゲートビル→グランフロントに続く新しい人の流れは大阪駅北側に新しい賑わいを作り出しました。もし、グランフロントとノースゲートビルが複雑な歩行者導線で接続されいたならば、ここまでの賑わいが生まれる事はなかったと思います。

イオン京橋店の再開発が行われ、京阪+JR駅から京橋に向かう導線が解りやすくなれば、まるでグランフロント大阪・・とまでは行かなくても駅とOBPの心理的な距離が短縮され街が一体化される事になります。

玉造筋の北進を諦めたのであれば、JR←→京阪間の高架下広場から新・イオン京橋ビルに向かう6連エスカレーターを設置し人波を2階レベルにくみ上げる仕掛けを作り、新ビル経由でOBP方面に人を送り込む事が出来るはずです。

 

 

 

2020年1月の様子

現地の様子です。看板のロゴマークは無くなり空き店舗である事を主張しています。

 

 

 

 

近くで見た様子です。元から古いビルでしたが、イオンが閉店してから、さらに古さが際立ちました。

 

 

 

 

2階外周デッキ沿いの様子です。テナントは全て閉店しており寂しいです。

 

 

あのドムドムバーガーも閉店してしまいました。大阪府内のドムドムは、イオン長吉店、イオン金剛店、イオン吹田店、深井店、津之江FC店の6店となりました。

 

出展:ドムドムバーカー公式サイト

 

 

 

 

京橋駅側のエントランス付近の様子です。建物内通路は、今のところ通行可能です。

 

 


最後は北東側から見た様子です。イオン京橋店の再開発については現在の所、具体的な計画は明らかになっていません。ご覧の通り建物がかなり老朽化しているので、出来るだけ早い時期に計画が動きだす事を期待したいと思います。

7 COMMENTS

HIP

京橋はなかなか再開発が進まなかった地域ですが京橋ダイエーがその象徴です、昔ながらの雰囲気もよかったですが、ここは思い切って再開発ラッシュされてもいいかも。学生が多く利用する路線もありますし、近所の大阪城公園駅裏には大阪の大きな大学が2つ併合され大阪公立大学(生徒16000人規模)をはじめスマートシティ計画もあります、渋谷のようなポテンシャルとはいいませんが天王寺に近いポテンシャルはあるような気がします。天王寺と阿倍野は大きく再開発が行われましたよね。

からや

イオンデパート中合になって欲しいです。
(中身イオンモールの日本百貨店協会加盟店)

ヨシ

イオン京橋の解体工事は、少なくとも【2020年3月以降】と
なりそうな状況ですのでお知らせします。
イオン京橋のほとんどのテナントは、ロング様の仰るとおり閉店しましたが、
1F北側には、「大阪京橋郵便局」があり、その営業は
「2020月3月19日」まで行われ、その後、OBPへ移転し営業再開、
ということになっています。
また同フロアにあるショップ1店舗(合カギ屋さん)も営業中です。
(こちらの営業期限は不明です)

千里セルシーが退去しないテナントがあるために、なかなか解体できないのと同様、
イオン京橋の解体が手つかずなのも、これが理由かもしれません。

ところで私は京橋駅付近のテナントビルに勤めているのですが、
勤務先でのもっぱらの話題は、
「片町線→京阪本線への乗り換え客の動線がどうなるか」です。
片町線から京阪に乗り換える人の多くは、混雑する環状線のホームを避けるため、
「JR京橋駅の西口改札→京阪京橋駅の中央改札口」へ進みます。
この動線にあたるイオン京橋ビルの通路は、現時点では
「この通路はできるだけ生かしておく」旨の案内が
貼られていましたが、解体工事が始まると、当然ながら閉鎖されるでしょう。
そうなると、既存で考えられる動線は「環状線のホーム経由」か、
「JR京橋駅の西口改札→建設中のヴィアイン大阪京橋をかすめながらプロムナードを経て
京阪京橋の片町口改札へ至る」しかありませんが、OBPへの動線とも重なりますので、
厳しい混雑となるでしょうね。

サジャ

この敷地面積で「超デッカイイオン」が出来てしまったら。
「・・・」
素晴らしい高層建築が出来上がるように祈ります。
ところで某記事によると御堂筋のルイ・ヴィトンはメゾンらしいですが、本当でしょうか?

アリー my dear

敷地面積も広く、大規模な一体開発を願ってます(╹◡╹)

じげ

京橋はかなりのポテンシャルのあるエリアだと思います。今のままではもったいなさすぎますね。
渋谷の様な街を作り替えるほどの再開発を望みます。エリア全体の魅力が向上するよう、大局的な視点を根底に置いた開発にしてほしいです。決してビル単体での開発に終始することのないよう。

鍵はOBPと京橋エリアの一体化ですね。公立大学法人大阪の森ノ宮移転によって、学生街としての賑わいも取り込めればこのエリアに新しい風が吹くと思います。

ただ、玉造筋の北伸は完全に諦められたわけではないので(事業休止中)将来的な北伸に対応できるような構造にはしてほしいです。とはいえ、玉造筋の北伸が実現するのは阪急淡路駅周辺の連立事業が終了し、他の大型事業(なにわ筋線、夢洲開発、中之島西部、うめきた二期、新大阪リニア対応等)がひと段落した2040年代頃以降じゃないかと思うので、2,30年後に作り替える事を前提にペデストリアンデッキやエスカレータ等を設置するという発想はアリだと思います。

再都市化大ファン

閉店した途端、古さが目立つことに改めて驚きました。OBPがいい感じになってきているので単発の開発にとどまらず一体的な計画になることを期待します!

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